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LinkexpressTransactional Replication optionV5.0L72 説明書
FUJITSU Software

8.3.4 STOREGROUP定義文

機能説明

STOREGROUP定義文は、格納グループを定義する定義文です。

記述形式

STOREGROUP
          NAME = 格納グループ名
          MEMBER = ( ( OUTTABLE識別名 , 更新資源名 ) [, …] )
          FILE = /TRMシステム名.メッセージキュー名
          DATABASE = データベース名
          [ TEMPDIR = 作業用ディレクトリ名 ]
          [ INCODE = 入力コード系 ]
          [ OUTCODE = 出力コード系 ]
          [ OUT_UNICODE_TYPE = 出力コードのUnicodeの形式 ]
          [ CONVTYPE = { type1 | type2 } ]
          [ ENVFILE = DB動作環境定義ファイル名 ]
;

オペランド

NAMEオペランド

[内容]

1つのDBサービスグループ内で一意な格納グループ名を指定します。

[形式]

指定値については、以下に示す規約に従ってください。

  • 16文字以内で指定してください。

  • 指定可能な文字は、半角の"#"、"@"、"-"、"_"、英大文字および数字です。

  • 全角文字は指定できません。

  • 先頭文字に数字を指定できません。

MEMBERオペランド

[内容]

格納グループに属するDBサービス定義の識別名としてOUTTABLE識別名を指定します。また、OUTTABLE識別名に対応する更新資源名を指定します。
更新資源名とは、抽出側システム上で動作するTJNLのシステム取得項目の1つで、抽出側データベースと格納側データベースを関連付けるために必要な項目です。更新資源名の詳細については、"TJNL使用手引書"を参照してください。

[形式]

OUTTABLE識別名

格納グループに属するOUTTABLE識別名を指定します。指定するOUTTABLE識別名は、以下の規約に従ってください。

  • 複数の格納グループに属することはできません。

  • 1つの格納グループに同一のOUTTABLE識別名は指定できません。

  • 1つの格納グループに最大1024個指定できます。

更新資源名

128バイト以内の各国語文字列、半角文字列、または各国語文字と半角文字の混在文字列で指定してください。


システムの文字コードがUTF-8の場合、各国語文字1文字が3バイト以上となるものがあり、システムの文字コードがEUCの場合より指定できる文字数が少なくなることがあります。

FILEオペランド

[内容]

データを入力するTRMシステム名およびメッセージキュー名を指定します。

[形式]

FILE = /TRMシステム名.メッセージキュー名

trmqdsetupコマンド実行時に指定したTRMシステム名、およびtrmqdcrtqコマンド実行時に指定したメッセージキュー名を指定してください。

DATABASEオペランド

[内容]

格納側データベースのデータベース名を指定します。

[形式]

128バイト以内の各国語文字列、半角文字列または各国語文字と半角文字の混在文字列が指定できます。ただし、使用するデータベースで指定可能な範囲内で指定してください。なお、"'"、"&"、"("、")"、"="および","は使用できません。
半角空白は使用できません。
データベース名として指定する内容は、以下のとおりです。

表8.8 データベース種別とデータベース名

データベース種別

データベース名

Symfoware/RDB

格納側データベース名

Symfoware/pgs

Enterprise Postgres

PostgreSQL

データベース名[:ポート番号]

ポート番号を省略した場合、環境変数PGPORTの指定値が有効となります。ポート番号と環境変数PGPORTをいずれも省略した場合は、環境変数PGPORTの省略値となります。
データベース名については"4.5 Symfoware/pgs、Enterprise PostgresまたはPostgreSQL環境の作成"を参照してください。

Oracleデータベース

Oracleインスタンス識別子

(一般的にORACLE_SID、サービス名、グローバル・データベース名、システム識別子と表現されることもあります。)

SQL Serverデータベース

格納側データベースのデータベース・コンテキスト名

ただし、名前付きインスタンスを使用する場合は、以下のデータベース名を指定してください。
コンピュータ名\インスタンス名.データベース・コンテキスト名

リモートデータベース環境については、"第7部 リモートデータベース環境における運用"を参照してください。

TEMPDIRオペランド

[内容]

逐次差分反映機能の作業用ディレクトリを指定します。
本オペランドを省略した場合、以下を作業用ディレクトリとして使用します。

  • /var/tmp/FJSVlnktr

  • インストールフォルダ\TRO\dbtemp\DB

[形式]

作業用ディレクトリとして、絶対パスで指定してください。Windowsサーバの場合、8.3形式で指定してください。

[注意事項]


作業用ディレクトリについては、省略せずに/tmp配下以外または/var/tmp配下以外を指定することを推奨します。/tmp配下および/var/tmp配下のファイルが一定期間アクセスされない場合、OS側で自動的に削除されます。このため、逐次差分反映を開始して長期間更新差分データを受信しない場合に、作業ディレクトリ配下のファイルがOSによって削除されることが原因で逐次差分反映がエラーとなる可能性があります。

INCODEオペランド

[内容]

入力データのコード系を指定します。
本オペランドを省略した場合は"jef-ebcdic-kana"となります。
本オペランドの指定値は、抽出側システムでデータ抽出を行うTJNLの出力する文字コードと一致している必要があります。

[形式]

入力データのコード系として、以下の値を指定してください。

  • jef-ebcdic-ascii : EBCDIC-ASCII

  • jef-ebcdic-kana : EBCDIC-カナ

OUTCODEオペランド

[内容]

データベースへの格納時のコード系を指定します。
本オペランドを省略した場合、以下の値となります。

表8.9 OUTCODEオペランドの省略値

プラットフォーム種別

省略値

データベース種別

Solarisサーバ

euc-s90

Windowsサーバ

sjis-ms

Symfoware/RDB、OracleデータベースまたはSQL Serverデータベースの場合

unicode

Symfoware/pgsまたはEnterprise Postgresの場合

Linuxサーバ

euc-s90

Symfoware/RDBまたはOracleデータベースの場合

unicode

Symfoware/pgs、Enterprise PostgresまたはPostgreSQLの場合

[形式]

出力データのコード系として、以下の値を指定してください。

表8.10 データベースへの格納時のコード系

データベース種別

指定値

コード

備考

Symfoware/RDB
または
Oracleデータベース

euc-s90

EUC(S90)

sjis-ms

シフトJIS

unicode

Unicode

Symfoware/pgs

Enterprise Postgres

PostgreSQL

unicode

Unicode

SQL Serverデータベース

sjis-ms

シフトJIS

unicode

Unicode

Unicode文字列の属性(nchar、nvarchar、ntext)への格納を行う場合は、"unicode"を指定してください。
Unicodeではない文字列の属性(char、varchar、text)に対してはシフトJISで格納されます。


"euc-s90"は指定できません。指定した場合、DBサービス定義の登録は成功しますが、コード変換ができないため逐次差分反映処理が異常終了します。

OUT_UNICODE_TYPEオペランド

[内容]

データベースへの格納時におけるUnicodeのデータ形式を指定します。本オペランドはOUTCODEオペランドに"unicode"を指定した場合に有効です。

[形式]

出力データのUnicodeの形式として、以下の値を指定してください。

表8.11 OUT_UNICODE_TYPEオペランドの指定値

データベース種別

指定値

意味

Symfoware/RDB

confused
(省略値)

CHAR系の属性を"JIS X 0213:2004"に準拠していないUTF-8、NCHAR系の属性をUCS-2で表現する形式

Symfoware/pgs

Enterprise Postgres

PostgreSQL

utf8-4
(省略値)

"JIS X 0213:2004"に準拠しているUTF-8で表現する形式

confused
(省略値)

"JIS X 0213:2004"に準拠していないUTF-8で表現する形式

Oracleデータベース

confused
(省略値)

"JIS X 0213:2004"に準拠していないUTF-8で表現する形式

utf8-4

"JIS X 0213:2004"に準拠しているUTF-8で表現する形式

SQL Serverデータベース

utf16-ms
(省略値)

CHAR系の属性を"JIS X 0213:2004"に準拠していないシフトJIS、NCHAR系の属性を"JIS X 0213:2004"に準拠しているWindowsシステムのUTF-16で表現する形式

CONVTYPEオペランド

[内容]

コード変換の種類を指定します。
本オペランドを省略した場合、"type1"となります。

[形式]

コード変換の種類として、以下の値を指定してください。

表8.12 CONVTYPEオペランドの指定値

指定値

意味

type1

字形重視のコード変換を行います。

type2

領域重視のコード変換を行います。

OUTCODEオペランドに"unicode"を指定した場合は指定できません。指定した場合、DBサービス定義の登録は成功しますが、コード変換ができないため逐次差分反映処理が異常終了します。

ENVFILEオペランド

[内容]

DB動作環境定義ファイル名を指定します。
本オペランドは、lxrtmdbコマンドの-dオプションを省略した場合に有効です。
本オペランドを省略した場合、環境変数LXRTMENVに指定した値が有効になります。

[形式]

DB動作環境定義ファイル名を、絶対パスで指定してください。Windowsサーバの場合、8.3形式で指定してください。