名前
ij7restore - Java EE 7資源のリストア・移入
形式
ij7restore -d directory [-f filename]
機能説明
Java EE 7の資源をリストア・移入します。
リストア先にJava EE 7の資源が存在する場合は、削除したあとにリストア・移入します。そのため、バックアップ対象外のログファイルなどはリストア・移入を行うと削除されます。
オプション
オプション名 | 説明 |
---|---|
-d | Java EE 7資源をバックアップしたディレクトリ名を絶対パスで指定します。 |
-f | 資源移入時に、移入元と移入先のマシンでホスト名またはIPアドレスが異なる場合にIPアドレス・ホスト名設定ファイルを指定します。 |
# コメント行↑ |
※「#」から始まる行はコメント行として扱われます。
※行頭/行末の空白は無視されます。
※「=」の両側には空白を指定しないでください。
注意
IJServerクラスタ名やサーバーインスタンス名ではなく、設定名(IJServerクラスタ名-config)を指定するようにしてください。IJServerクラスタ名やサーバーインスタンス名を指定した場合、エラーが発生します。
HTTPリスナーのネットワークアドレス
HTTPリスナーのネットワークアドレスに「0.0.0.0」以外の値が設定されており、移入元のマシンと移入先のマシンでIPアドレスが異なる場合は、HTTPリスナーのネットワークアドレスを以下の定義項目で設定します。
server-config.network-config.network-listeners.network-listener.${http-listener-id}.address |
定義項目の詳細については、「8.8.3 ネットワーク設定の定義項目」を参照してください。
IIOPサービスのネットワークアドレス
IIOPサービスのネットワークアドレスに「0.0.0.0」以外の値が設定されており、移入元のマシンと移入先のマシンでIPアドレスが異なる場合は、IIOPサービスのネットワークアドレスを以下の定義項目で設定します。
server-config.iiop-service.iiop-listener.${iiop-listener-id}.address |
定義項目の詳細については、「8.8.4 IIOPサービスの定義項目」を参照してください。
管理サービスのネットワークアドレス
管理サービスのネットワークアドレスに「0.0.0.0」以外の値が設定されており、移入元のマシンと移入先のマシンでIPアドレスが異なる場合は、管理サービスのネットワークアドレスを以下の定義項目で設定します。
server-config.admin-service.jmx-connector.${name}.address |
定義項目の詳細については、「8.8.5 管理サービスの定義項目」を参照してください。
JMSサービスのホスト
システムの形態によってメッセージブローカが存在するホストが変わる場合に、メッセージブローカのホスト名を変更する必要があります。
移入元のマシン内にIJServerクラスタとメッセージブローカが存在する場合
メッセージブローカのホスト名を変更する必要があります。
移入元のマシン内のIJServerクラスタが別のマシンのメッセージブローカを使用する形態で、メッセージブローカのホスト名が変更になる場合
メッセージブローカのホスト名を変更する必要があります。
移入元のマシン内のIJServerクラスタが別のマシンのメッセージブローカを使用する形態で、メッセージブローカのホスト名に変更がない場合
メッセージブローカのホスト名は変更する必要ありません。
メッセージブローカのホスト名は、以下の定義項目で設定します。
server-config.jms-service.jms-host.${jms_host_name}.host |
定義項目の詳細については、「8.8.10 JMSサービスの定義項目」を参照してください。
例
ホスト名「samplehost」、IPアドレスを「192.0.2.1」に設定する場合の記述例
# HTTPリスナーのネットワークアドレス # JMSサービスのホスト |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
本コマンドを実行する場合には、「第9章 メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行)」に記載されている手順で実行してください。
Java EE 7資源のリストア・移入後には、issetsecuritymodeコマンドを実行してセキュリティ権限設定を行ってください。また、ij7setoperatoridコマンドを実行してサービス運用ユーザーを設定してください。issetsecuritymodeコマンドについては「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「Interstage統合コマンド」-「issetsecuritymode」を、ij7setoperatoridコマンドについては「10.4 ij7setoperatorid」を参照してください。
本コマンドを実行すると、Java EE 7共通ディレクトリ配下の資産を削除した後にリストア・移入します。そのため、カレントディレクトリがJava EE 7共通ディレクトリ配下の状態で、本コマンドを実行しないでください。
本コマンドを多重実行した場合、予期しない障害が発生する場合があります。多重実行した場合は、本コマンドを再実行してください。記述のとおり、コマンドを再実行すれば問題ありません。
使用例
Java EE 7資源を「X:\Backup」ディレクトリからリストアします。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\ij7restore -d X:\Backup |
Java EE 7資源を「/backup」ディレクトリからリストアします。
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/ij7restore -d /backup |