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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

8.8.4 IIOPサービスの定義項目

定義項目

カテゴリ

プロパティ

プロパティ名

get

set

list

■IIOPサービス

×

×

■ORB

×

×

スレッドプールID

use-thread-pool-ids

×

最大メッセージ分割サイズ

message-fragment-size

×

総接続数

max-connections

×

ORBの追加プロパティ

property.${PropertyName}

×

IIOPアクセスログ

×

×

ログサイズ

rotation-size

×

世代数

max-history-files

×

ログ出力ディレクトリ

directory

×

■IIOPリスナー

×

×

IIOPリスナー名

id

×

×

ネットワークアドレス

address

×

リスナーポート

port

×

リスナー

enabled

×

IIOPリスナーの追加プロパティ

property.${PropertyName}

×


IIOPサービス

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service


ORB

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.orb


スレッドプールID

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.orb.use-thread-pool-ids

説明

デフォルトスレッドプールのスレッドプールIDを指定します。
「thread-pool-1」を指定してください。

範囲

任意の文字列

初期

thread-pool-1

なお、asadmin setサブコマンドで値を省略して定義項目名と「=」だけを指定することはできません。


最大メッセージ分割サイズ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.orb.message-fragment-size

説明

IIOPメッセージの最大フラグメントサイズを指定します。

注意

1024Byteより小さい値は設定しないでください。最大メッセージ分割サイズを1024Byteより小さくした場合、サーバ側で必要なスレッド数が見積もり数を超過してしまう可能性があります。

範囲

128~2147483647(Byte)

初期

1024


総接続数

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.orb.max-connections

説明

IIOP通信の最大同時接続数を指定します。

範囲

0~2147483647

初期

1024


ORBの追加プロパティ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.orb.property.${PropertyName}

説明

任意のプロパティ名を指定します。

範囲
  • プロパティ名

    • 任意の文字列

  • プロパティ値

    • 任意の文字列

asadmin setサブコマンドで値を省略(定義項目名と「=」だけを指定)して実行すると、値をなしに設定できます。

初期

なし

IIOPアクセスログ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.orb.iiop-access-log


ログサイズ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.orb.iiop-access-log.rotation-size

説明

IIOPアクセスログの最大サイズを指定します。
ログファイルが指定したサイズに達すると、ローテーションされます。

範囲

1~2000(MByte)

初期

3


世代数

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.orb.iiop-access-log.max-history-files

説明

ローテーションしたIIOPアクセスログを保管する世代数(ファイル数)を指定します。
保管するログファイルの数が、指定した世代数を超えた場合は、一番古い世代のログファイルが削除されます。

範囲

1~999

初期

2


ログ出力ディレクトリ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.orb.iiop-access-log.directory

説明

IIOPアクセスログを出力するディレクトリのパスを絶対パスで指定します。
パスの長さは、ファイル名(ローテーション後のファイル名)を含めてOSの最大値の範囲内になるようにしてください。

先頭に${com.sun.aas.instanceRoot}以外を指定した場合、指定したディレクトリ配下にサーバーインスタンス名でディレクトリが作成され、その配下にログファイルが出力されます。なお、作成されたディレクトリは、IJServerクラスタやサーバーインスタンスを削除しても削除されないため、必要に応じて削除してください。

${com.sun.aas.instanceRoot}については、「8.8.1 定義時に利用できるプロパティ」を参照してください。

範囲

任意の文字列

初期

${com.sun.aas.instanceRoot}/logs/iiop


IIOPリスナー

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.iiop-listener.${iiop-listener-id}

ポイント

${iiop-listener-id}には、以下の値を指定します。

  • orb-listener-1:IIOP(ORB)のリスナーポート

  • SSL:IIOP/SSLのリスナーポート

  • SSL_MUTUALAUTH:相互認証用のIIOP/SSLリスナーポート


IIOPリスナー名

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.iiop-listener.${iiop-listener-id}.id

説明

リスナーを特定する名前です。

範囲
  • orb-listener-1

  • SSL

  • SSL_MUTUALAUTH

初期

${iiop-listener-id}


ネットワークアドレス

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.iiop-listener.${iiop-listener-id}.address

説明

サーバで有効なホスト名、IPアドレスまたは「0.0.0.0」を指定します。
サーバで有効なすべてのネットワークアドレスを使用する場合は、「0.0.0.0」を指定してください。
「0.0.0.0」を指定した場合、サーバアプリケーションとのIIOP通信時に、サーバホストのIPアドレスが使用されます。

注意

  • IPv6/IPv4デュアルスタック構成の場合、IPアドレスを指定しないでください。

  • 複数NIC設定環境の場合、利用するNICのIPアドレスまたはホスト名を指定してください。

範囲

任意の文字列

初期

0.0.0.0


リスナーポート

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.iiop-listener.${iiop-listener-id}.port

説明

リスナーが待機するポート番号を指定します。

注意

  • IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスのポート番号は、システムプロパティとして定義されています。IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスのポート番号を変更する場合は、本項目を更新せず、システムプロパティの値を変更してください。
    システムプロパティの詳細については、「8.8.1 定義時に利用できるプロパティ」を参照してください。

  • ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。

    • システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号

    • システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)

    ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。

範囲

1~65535


一般ユーザでJava EEアプリケーションを運用する場合、1~1024のポートを使用することはできません。

初期
  • Interstage Java EE 7 DASサービスの場合

    • IIOPリスナー名がorb-listener-1の場合
      23620

    • IIOPリスナー名がSSLの場合
      23621

    • IIOPリスナー名がSSL_MUTUALAUTHの場合
      23622

  • IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスの場合

    • IIOPリスナー名がorb-listener-1の場合
      "${IIOP_LISTENER_PORT}"

    • IIOPリスナー名がSSLの場合
      "${IIOP_SSL_LISTENER_PORT}"

    • IIOPリスナー名がSSL_MUTUALAUTHの場合
      "${IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT}"


リスナー

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.iiop-listener.${iiop-listener-id}.enabled

説明

リスナーを有効にする(true)/しない(false)を指定します。

範囲
  • true

  • false

初期
  • Interstage Java EE 7 DASサービスの場合

    true

  • IJServerクラスタ配下のサーバーインスタンスの場合

    • IIOPリスナー名がorb-listener-1の場合
      true

    • IIOPリスナー名がSSLの場合
      false

    • IIOPリスナー名がSSL_MUTUALAUTHの場合
      false


IIOPリスナーの追加プロパティ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.iiop-listener.${iiop-listener-id}.property.${PropertyName}

説明

任意のプロパティ名を指定します。

範囲

任意の文字列

asadmin setサブコマンドで値を省略(定義項目名と「=」だけを指定)して実行すると、値をなしに設定できます。

初期

なし


関連情報

詳細な説明や関連記事については、以下を参照してください。

内容

参照先

機能説明

2.12 ORB(Object Request Broker)/RMI-IIOP

IIOPアクセスログについては、「4.17 Java EEアプリケーションのログ」を参照してください。

チューニング方法

6.11 ORBのチューニング

コマンド

asadminコマンドの以下のサブコマンド
  getサブコマンド
  setサブコマンド
  listサブコマンド