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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

10.1.4 定義項目参照/更新

get/set/listサブコマンドを使用することで、コマンドラインから定義値の参照や更新を行うことができます。
定義項目の詳細は、「第8章 定義項目一覧」を参照してください。

定義項目名に指定可能な文字

定義項目名には、以下の文字を指定できます。

boolean型の定義に指定可能な値

boolean型の定義項目には、「true」、「false」が指定可能です。

ワイルドカードやエスケープ文字について

get/listサブコマンドは、以下のようにカテゴリや定義項目名の末尾にピリオドとアスタリスクを指定できます。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list server.*

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list server.*

この場合、アスタリスクがワイルドカードの働きをします。

指定したカテゴリの配下の要素を表示したい場合は、末尾に「.*」を指定します。
例えば、以下の例ではserver配下のカテゴリがすべて表示されます。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list server.*

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list server.*

サブカテゴリも含めてすべてを表示したい場合は、末尾に「.*」を指定します。
例えば、以下の例ではserver配下のプロパティがすべて表示されます。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin get server.*

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin get server.*

以下のようにget/listサブコマンドの引数にアスタリスクだけを指定した場合、カレントディレクトリのファイル一覧がコマンドの引数となり、オペランドが不正となるためエラーとなります。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list *

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list *

また、名前にピリオド(.)を含んだカテゴリやプロパティを指定する場合は、エスケープ文字として'\'を指定します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin set server.http-service.property.dot\.sample=value

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin set server.http-service.property.dot\\.sample=value

getサブコマンドによる定義参照時、setサブコマンドで指定したエスケープ文字は表示されません。getサブコマンドで表示された定義内容を修正してsetサブコマンドで再設定する場合は、必要に応じてエスケープ文字を再度指定してください。エスケープ文字の指定方法の詳細は、「エスケープ文字の利用」を参照してください。

Interstage Java EE 7 DASサービス/設定の指定方法について

Interstage Java EE 7 DASサービス/設定名の配下の項目を参照/更新する場合、以下のように指定します。

サーバーインスタンス/IJServerクラスタ/設定の指定方法について

サーバーインスタンス/IJServerクラスタ/設定名の配下の項目を参照/更新する場合、以下のように指定します。

10.1.4.1 getサブコマンド

形式

get property_name

get [--monitor] property_name

機能説明

指定した定義項目の値またはトランザクションの情報を表示します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

--monitorオプションを指定してトランザクションの情報を表示した場合の出力詳細を下表に示します。

項番

項目名

意味

説明

(1)

Transaction Id

トランザクションのID

トランザクションのトランザクションIDが表示されます。

(2)

Status

トランザクションの状態

表示されるトランザクションの状態は、以下のとおりです。

  • Active
    実行中の状態

  • Preparing
    準備フェーズ実行中の状態

  • Prepared
    準備フェーズが完了した状態

  • Committing
    コミット実行中の状態

  • MarkedRollback
    ロールバックにマークされている状態

  • RollingBack
    ロールバック中の状態

  • UnKnown
    状態が不明の状態

(3)

ElapsedTime(ms)

経過時間 (ミリ秒)

トランザクションが開始されてからの経過時間がミリ秒で表示されます。

(4)

ComponentName

コンポーネント名

トランザクションを開始したコンポーネントのタイプによって、クラス名がフルパッケージ名で表示されます。

  • EJBの場合
    EJBのBeanクラス

  • Serveletの場合
    サーブレットクラス

  • JSPの場合
    「org.apache.jasper.servlet.JspServlet」

注意

EJB3.0の場合、トランザクションを開始したアプリケーションがStateful Session Beanでjava.io.Serializableを実装していない場合、コンポーネント名は「パッケージ名._クラス名_Serializable」の形式で出力されます。

(5)

ResourceNames

リソース名

トランザクションに参加しているリソース名が表示されます。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--monitor

なし

実行中のトランザクションの情報を一覧表示する場合に指定します。
本オプションを指定した場合は、オペランドproperty_nameに以下を指定してください。

${clusterName_instanceName}.transaction-service.activeids-current

オペランド

オペランド名

省略

説明

property_name

不可

値を表示したい定義項目を指定します。
定義項目名で利用可能な文字については、「10.1.4 定義項目参照/更新」の「定義項目名に指定可能な文字」を参照してください。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

定義項目debug-enabledの値を表示するには以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin get server-config.java-config.debug-enabled
server-config.java-config.debug-enabled=false
Command get executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin get server-config.java-config.debug-enabled
server-config.java-config.debug-enabled=false
Command get executed successfully.

以下のように定義項目名の一部にアスタリスクを使用することもできます。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin get servers.server.*

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin get servers.server.*

--monitorオプションを指定してトランザクションの情報を表示する場合、実行した結果の例は下記のとおりです。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin get --monitor instance1.transaction-service.activeids-current

instance1:

instance1.transaction-service.activeids-current =

Transaction Id Status ElapsedTime(ms) ComponentName ResourceNames

0000000000000008_00 Active 19156 com.fujitsu.jccc.cbm.EmployeeCBMImpl jdbc/EmpRS

Command get executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin get --monitor instance1.transaction-service.activeids-current

instance1:

instance1.transaction-service.activeids-current =

Transaction Id Status ElapsedTime(ms) ComponentName ResourceNames

0000000000000008_00 Active 16025 com.fujitsu.jccc.cbm.EmployeeCBMImpl jdbc/EmpRS

Command get executed successfully.

結果リストがエンプティーの場合、実行した結果の例は下記のとおりです。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin get --monitor instance1.transaction-service.activeids-current

instance1:

instance1.transaction-service.activeids-current =

Command get executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin get --monitor instance1.transaction-service.activeids-current

instance1:

instance1.transaction-service.activeids-current =

Command get executed successfully.

10.1.4.2 setサブコマンド

形式

set property_name=value[ property_name=value]...

機能説明

指定した定義項目の値を設定します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

property_name=value

不可

定義項目名と値を「=」で区切って指定します。 (注)
複数指定する場合は空白で区切ります。
定義項目名で利用可能な文字については、「10.1.4 定義項目参照/更新」の「定義項目名に指定可能な文字」を参照してください。
2バイト文字を指定することはできません。

注) 値を省略して定義項目名と「=」だけ指定しないでください。値を省略して定義項目名と「=」だけを指定した場合、定義項目によって以下の動作となります。

定義項目の種類

動作

値が省略できない定義項目の場合

エラーとなります。

値が省略可能な定義項目の場合

不定です。省略値が設定されないことがあるので、必ず値を指定してください。

例外的に、定義項目の値を省略可能な定義項目については、該当する定義項目で個別に説明します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

定義項目debug-enabledの値を設定するには以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin set server.java-config.debug-enabled=true

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin set server.java-config.debug-enabled=true

定義項目を複数指定する場合は以下のように定義項目を指定します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin set resources.jdbc-connection-pool.DerbyPool.allow-non-component-callers=false resources.jdbc-resource.jdbc/__default.enabled=true

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin set resources.jdbc-connection-pool.DerbyPool.allow-non-component-callers=false resources.jdbc-resource.jdbc/__default.enabled=true

10.1.4.3 listサブコマンド

形式

list category_name

機能説明

カテゴリの一覧を表示します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

category_name

不可

表示したいカテゴリの親カテゴリを指定します。
カテゴリ(定義項目名)で利用可能な文字については、「10.1.4 定義項目参照/更新」の「定義項目名に指定可能な文字」を参照してください。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

resources.jdbc-resource配下の定義項目一覧を表示するには以下のように入力します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list resources.jdbc-resource
resources.jdbc-resource.jdbc/__TimerPool
resources.jdbc-resource.jdbc/__default
Command list executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list resources.jdbc-resource
resources.jdbc-resource.jdbc/__TimerPool
resources.jdbc-resource.jdbc/__default
Command list executed successfully.