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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

10.1.16 システムプロパティ/JVMオプション

10.1.16.1 create-system-propertiesサブコマンド

形式

create-system-properties [--target target] name=value[:name=value]...

機能説明

システムプロパティを作成します。
本コマンドで作成したシステムプロパティは、サーバーインスタンスの起動時に有効になります。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

ドメイン、設定名、IJServerクラスタ名、またはサーバーインスタンス名を指定します。省略値は「server」です。
同一のシステムプロパティが重複して定義されている場合は、より優先順位の高い定義内容が有効となります。優先順位は以下のとおりです。
ドメイン < 設定 < IJServerクラスタ < サーバーインスタンス

オペランド

オペランド名

省略

説明

name=value

不可

システムプロパティを、「プロパティ名=値」のペアを「:」(コロン)で連結して指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。

このため、サーバーインスタンスまたはIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin create-system-properties sampleproperty=default
Command create-system-properties executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-system-properties sampleproperty=default
Command create-system-properties executed successfully.

この場合、Interstage Java EE 7 DASサービス起動時に、以下のシステムプロパティが付加されます。

-Dsampleproperty=default

10.1.16.2 delete-system-propertyサブコマンド

形式

delete-system-property [--target target] property_name

機能説明

システムプロパティを削除します。
本コマンドで削除したシステムプロパティは、サーバーインスタンスの起動時に有効になります。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

ドメイン、IJServerクラスタ名、設定名またはサーバーインスタンス名を指定します。省略値は「server」です。

オペランド

オペランド名

省略

説明

property_name

不可

システムプロパティの名前を指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。

このため、サーバーインスタンスまたはIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin delete-system-property --target instance1 sampleproperty
System Property named sampleproperty deleted from given target instance1. Make sure you check its references.
Command delete-system-property executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin delete-system-property --target instance1 sampleproperty
System Property named sampleproperty deleted from given target instance1. Make sure you check its references.
Command delete-system-property executed successfully.

10.1.16.3 list-system-propertiesサブコマンド

形式

list-system-properties [target]

機能説明

システムプロパティの一覧を表示します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

target

ドメイン、設定名、IJServerクラスタ名、またはサーバーインスタンス名を指定します。省略値は「server」です。

  • サーバーインスタンス名
    サーバーインスタンスが参照するシステムプロパティを表示します。
    下記はサーバーインスタンスが利用する予約システムプロパティの一覧です。

    • JMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORT

    • ASADMIN_LISTENER_PORT

    • HTTP_LISTENER_PORT

    • IIOP_LISTENER_PORT

    • IIOP_SSL_LISTENER_PORT

    • JAVA_DEBUGGER_PORT

    • OSGI_SHELL_TELNET_PORT

    • HTTP_SSL_LISTENER_PORT

    • IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT

    本サブコマンド実行時に予約システムプロパティが表示されない場合、その予約システムプロパティは「システムプロパティ」記載の省略値となります。「Nothing to list.」と表示される場合、すべての予約システムプロパティが省略値となります。予約システムプロパティの省略値はgetサブコマンドでサーバーインスタンスのシステムプロパティから取得してください。詳細は「8.3 サーバーインスタンスの定義項目」を参照してください。

  • IJServerクラスタ名
    IJServerクラスタが参照するシステムプロパティを表示します。

  • 設定名
    設定が参照するシステムプロパティを表示します。

  • ドメイン
    ドメインが参照するシステムプロパティを表示します。

ターゲットが存在しない場合は異常復帰します。

ターゲットが存在した場合、かつ、表示するシステムプロパティが1つも存在しない場合は正常復帰します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-system-properties instance2
The target instance2 contains following 9 system properties
OSGI_SHELL_TELNET_PORT=26667
JAVA_DEBUGGER_PORT=29010
HTTP_LISTENER_PORT=28495
IIOP_SSL_LISTENER_PORT=25821
ASADMIN_LISTENER_PORT=24869
IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT=25921
JMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORT=28727
HTTP_SSL_LISTENER_PORT=28596
IIOP_LISTENER_PORT=25701
Command list-system-properties executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-system-properties instance2
The target instance2 contains following 9 system properties
OSGI_SHELL_TELNET_PORT=26667
JAVA_DEBUGGER_PORT=29010
HTTP_LISTENER_PORT=28495
IIOP_SSL_LISTENER_PORT=25821
ASADMIN_LISTENER_PORT=24869
IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT=25921
JMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORT=28727
HTTP_SSL_LISTENER_PORT=28596
IIOP_LISTENER_PORT=25701
Command list-system-properties executed successfully.

システムプロパティが設定されていない場合、出力結果は以下となります。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-system-properties instance1
Nothing to list.
Command list-system-properties executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-system-properties instance1
Nothing to list.
Command list-system-properties executed successfully.

10.1.16.4 create-jvm-optionsサブコマンド

形式

create-jvm-options [--target target] jvm_option_name[=jvm_option_value][:jvm_option_name[=jvm_option_value]]...

機能説明

Java VMのオプションを作成します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

IJServerクラスタ名、設定名、Interstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)のいずれかを指定します。省略値は「server」です。

オペランド

オペランド名

省略

説明

jvm_option_name

不可

Java VMのオプションを指定します。

複数指定する場合は、Java VMのオプションを「:」(コロン)で連結して指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin create-jvm-options --target IJServer001 \-Dsamplejvmoption=default
Created 1 option(s)
Command create-jvm-options executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-jvm-options --target IJServer001 \\-Dsamplejvmoption=default
Created 1 option(s)
Command create-jvm-options executed successfully.

10.1.16.5 delete-jvm-optionsサブコマンド

形式

delete-jvm-options [--target target] jvm_option_name[=jvm_option_value][:jvm_option_name[=jvm_option_value]]...

機能説明

Java VMのオプションを削除します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

IJServerクラスタ名、設定名、Interstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)のいずれかを指定します。省略値は「server」です。

オペランド

オペランド名

省略

説明

jvm_option_name

不可

Java VMのオプションを、「オプション名=値」のペアを「:」(コロン)で連結して指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin delete-jvm-options --target IJServer001 \-Dsamplejvmoption=default
Deleted 1 option(s)
Command delete-jvm-options executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin delete-jvm-options --target IJServer001 \\-Dsamplejvmoption=default
Deleted 1 option(s)
Command delete-jvm-options executed successfully.

10.1.16.6 list-jvm-optionsサブコマンド

形式

list-jvm-options [--target target]

機能説明

Java VMのオプションを一覧表示します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--target

なし

IJServerクラスタ名、設定名、Interstage Java EE 7 DASサービスのインスタンス名(server)のいずれかを指定します。省略値は「server」です。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-jvm-options --target IJServer001
-XX:MaxMetaspaceSize=192m
~省略~
Command list-jvm-options executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-jvm-options --target IJServer001
-XX:MaxMetaspaceSize=192m
~省略~
Command list-jvm-options executed successfully.