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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

4.17.5 HTTPトレースログ

ファイル名

trace.log

ログファイルの出力先

Interstage Java EE 7 DASサービス

[Java EE 7共通ディレクトリ]\domains\domain1\logs\http

[Java EE 7共通ディレクトリ]/domains/domain1/logs/http

IJServerクラスタ

[Java EE 7共通ディレクトリ]\nodes\localhost-domain1\<サーバーインスタンス名>\logs\http

[Java EE 7共通ディレクトリ]/nodes/localhost-domain1/<サーバーインスタンス名>/logs/http

ログファイルの出力先の変更

HTTPトレースログのログ出力先ディレクトリは、asadminコマンドのsetサブコマンドで、HTTPサービスの定義項目を設定することで変更可能です。変更については、「設定方法」を参照してください。

出力内容

クライアントからのリクエストに対するWebコンテナ内の処理状態が出力されます。

仕様

設定方法

HTTPトレースログの設定項目は、asadminコマンドのsetサブコマンドで変更可能です。

詳細は、「8.8.2 HTTPサービスの定義項目」、「10.1 asadmin」を参照してください。


出力フォーマット

HTTPトレースログとして出力されるログの形式を、以下に示します。

出力形式:

"日時" "スレッドID(スレッド名)" "イベント" "詳細情報"

日時

HTTPトレースログの出力日時

スレッドID

処理スレッドのスレッドID

スレッド名

処理スレッドのスレッド名

イベント

出力タイミングを表すイベント名

詳細情報

各出力タイミングにおける出力内容を以下に示します。

出力タイミング

イベント

詳細情報

TCPコネクション接続受付直後

conn

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号

TCPコネクション切断直後

disc

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号、TCPコネクション切断側(注3)

HTTPリクエスト受信直後

recv

リクエストラインの内容

HTTPレスポンス送信直後

send

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号

レスポンスステータス

Webコンテナの呼び出し直前

call

なし

Webコンテナからの復帰直後

rtn

なし

スレッドプールのキューへのタスク挿入直前

qin

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号

スレッドプールのキューあふれ発生時

q-overflow

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号

スレッドプールのキューからの取出し直後

qout

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号

キープアライブ待ち開始直後、またはデータ到着待ち開始直後

k-wt

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号

HTTP接続のタイムアウト発生直後(注4)

htout

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号

受信タイムアウト発生直後

rtout

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号

送信タイムアウト発生直後

wtout

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号

Webコンテナが非同期処理モードに移行した直後

async-start

なし

Webコンテナの非同期処理開始直後

async-call

クライアント(注1)のIPアドレス、ポート番号

リクエストURI(注2)

Webコンテナの非同期処理終了直前

async-rtn

なし

注1) クライアントとは、Webブラウザ、プロキシサーバなどを指します。

2) Webアプリケーションで以下のServlet APIを呼んだ場合、“async-call”の詳細情報にリクエストURIが出力されます。

  • javax.servlet.AsyncContext#dispatch(javax.servlet.ServletContext, java.lang.String)

  • javax.servlet.AsyncContext#dispatch(java.lang.String)

注3) サーバ側からTCPコネクションを切断した場合は“local”、クライアント側からTCPコネクションを切断した場合は“remote”を出力します。

注4) キープアライブ接続のタイムアウトによりTCPコネクションが切断される場合は出力されません。

注意

  • HTTPトレースログの出力を有効にしている場合、性能に影響があります。影響の程度は、アプリケーション、環境/運用、処理多重度、負荷等に依存します。

  • 今後、改善や機能追加により、出力タイミングや出力内容が変更される可能性があります。そのため、出力内容に依存した運用は避けてください。

出力例

出力例を以下に示します。

"14/Jan/2016:21:32:50.140" "79(http-listener-1-kernel(1) SelectorRunner)" "conn" "192.0.2.0:50205"
"14/Jan/2016:21:32:50.142" "79(http-listener-1-kernel(1) SelectorRunner)" "qin" "192.0.2.0:50205"
"14/Jan/2016:21:32:50.142" "24(http-listener-1(1))" "qout" "192.0.2.0:50205"
"14/Jan/2016:21:32:50.143" "24(http-listener-1(1))" "recv" "GET /HelloServlet/ HTTP/1.1"
"14/Jan/2016:21:32:50.147" "24(http-listener-1(1))" "call"
"14/Jan/2016:21:32:50.149" "24(http-listener-1(1))" "rtn"
"14/Jan/2016:21:32:50.149" "24(http-listener-1(1))" "send" "200" "10.33.195.214:52517"
"14/Jan/2016:21:32:50.151" "79(http-listener-1-kernel(1) SelectorRunner)" "k-wt" "192.0.2.0:50205"
"14/Jan/2016:21:33:05.674" "79(http-listener-1-kernel(1) SelectorRunner)" "disc" "192.0.2.0:50205" "local"