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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

4.15.1 設計方法

JMSの利用目的に応じて設計します。

メッセージの宛先到達時に、自動的に処理する

javax.jms.MessageListenerを使用します。


Publish/Subscribeモデルにおいて、受信するJMSクライアントアプリケーションが停止中に配信されたメッセージを受信する

JMS規約のDurable Subscription機能を使用します。


Publish/Subscribeモデルにおいて、配信されたメッセージを並列で処理する

JMS 2.0規約のShared Subscription機能を使用します。


システムダウン、アプリケーション異常によるメッセージロストを防止する

メッセージの不揮発化機能を使用します。

メッセージの不揮発化/揮発化は、以下のメッセージの配信モードをいずれかのAPIで設定してください。

メッセージのトランザクション制御を実施する

WebアプリケーションまたはEJBアプリケーションの場合

JTAを使用したトランザクション管理機能を使用してください。

Java EEアプリケーションクライアントまたはJava SEスタンドアロンアプリケーションの場合

リソースマネージャが提供するトランザクション管理機能を使用してください。


単一のトランザクションで送信または受信できるメッセージの数には制限があります。送信メッセージのデフォルト値は1000件、受信メッセージのデフォルト値は100件です。


制限値を変更したい場合は、以下のプロパティを設定してください。

プロパティの詳細については「8.7.2 ルーティングサービスに関するプロパティ」を参照してください。


信アプリケーションが特定の条件に該当するメッセージを取得する

メッセージセレクタ機能を使用するには、以下のようにアプリケーションを作成する必要があります。

Point-To-Pointメッセージングモデルにおいて、キューに蓄積されているメッセージを参照する

JMS規約のキューブラウザを使用します。


特定のメッセージを優先的に受信する

送信メッセージに以下のAPIを使用して優先度を設定します。
優先度は、0(低)から9(高)まで設定できます。デフォルトの優先度は、4です。

メッセージに有効期限を設定する

送信メッセージに以下のAPIを使用してメッセージの有効期限(ミリ秒)を設定します。
デフォルトの有効期限は、0(無制限)です。

メッセージの配信を遅延させる

以下のAPIを使用して、メッセージ配信の遅延時間(ミリ秒)を設定します。
デフォルトの遅延時間は、0(遅延なし)です。
JMS 2.0よりサポートされています。

メッセージを非同期で送信する

以下のAPIを使用して、非同期コールバックオブジェクトを設定します。非同期コールバックオブジェクトを設定すると、プロデューサは非同期でメッセージを送信します。
JMS 2.0よりサポートされています。