同期アプリケーション連携実行基盤のサンプル業務アプリケーションを開発するための以下の項目について説明します。
C言語の同期アプリケーション連携実行基盤で利用する資材
環境構築方法
C言語の同期アプリケーション連携実行基盤で利用する資材において、クライアントアプリケーションの配備ファイルは、動作モードに依存しない共通の資材です。サーバアプリケーションの配備ファイルは、スレッドモードの資材です。
格納場所
/opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C
資源名 | 格納ファイル |
---|---|
ソースファイル | /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C
|
配備ファイル(クライアントアプリケーション) | Symfoware用
|
配備ファイル(サーバアプリケーション) | Symfoware用
|
コンパイル用シェル | Symfoware用
|
格納場所
C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\C
資源名 | 格納ファイル |
---|---|
ソースファイル | C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\C
|
配備ファイル(クライアントアプリケーション) | Symfoware用
|
配備ファイル(サーバアプリケーション) |
|
サンプル業務アプリケーションを実行するための環境構築方法について説明します。必要な作業は以下のとおりです。
以下の順番に環境構築を行ってください。
なお、説明中の括弧内のOS表記“(Windowsクライアント)”、“(Solaris)”、“(Linux)”、および“(Windows)”は、説明している操作を利用者が実行するOSを意味します。たとえば、“(2) bean生成ツールおよびC言語実行基盤インタフェース生成ツールの実行(Windowsクライアント)”であれば、この操作は、WindowsのOS上で実行してください。
サーバアプリケーションの環境を作成する場合の作業項目
クライアントアプリケーションの環境作成およびサーバアプリケーションの環境作成において、事前に行う共通の作業項目を説明します。
(1) サンプル資材の解凍(Windowsクライアント)
Windowsにサンプル資材を圧縮した自己解凍形式のファイル(c_sample.exe)をInterstage Business Application Serverをインストールしたサーバからダウンロードします。
格納場所
/opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/c_sample.exe
注意
ファイルのダウンロードは、FTPのBINARY転送を使用してください。
ダウンロードしたファイルを実行するとファイルが解凍され、c_sampleフォルダが作成されます。c_sampleフォルダの構成は、以下のとおりです。
資源名 | 格納ファイル |
---|---|
IDLファイル | Symfoware用
|
アプリケーション情報入力ファイル | Symfoware用
|
C言語実行基盤インタフェース(注) | Symfoware用
|
Javaのクラスおよびbeanのソース(注) | Symfoware用
|
アプリケーションインタフェース定義ファイル(注) | Symfoware用
|
アプリケーション呼出し定義ファイル(注) | Symfoware用
|
クライアントアプリケーションソース(プロジェクト) | Symfoware用
|
サーバアプリケーションソース | Symfoware用
Oracle用
|
注)C言語実行基盤インタフェース生成ツールを実行した結果として出力されたファイルです。
格納場所
C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\C\c_sample.exe
注意
共有フォルダを作成して、ファイルをコピーしてください。
ダウンロードしたファイルを実行するとファイルが解凍され、c_sampleフォルダが作成されます。c_sampleフォルダの構成は、以下のとおりです。
資源名 | 格納ファイル |
---|---|
IDLファイル | Symfoware用
|
アプリケーション情報入力ファイル | Symfoware用
|
C言語実行基盤インタフェース(注) | Symfoware用
|
Javaのクラスおよびbeanのソース(注) | Symfoware用
|
アプリケーションインタフェース定義ファイル(注) | Symfoware用
|
アプリケーション呼出し定義ファイル(注) | Symfoware用
|
クライアントアプリケーションソース(プロジェクト) | Symfoware用
|
サーバアプリケーションソース(プロジェクト) | Symfoware用
Oracle用
|
注)C言語実行基盤インタフェース生成ツールを実行した結果として出力されたファイルです。
(2) bean生成ツールおよびC言語実行基盤インタフェース生成ツールの実行(Windowsクライアント)
bean生成ツールおよびC言語実行基盤インタフェース生成ツールを実行し、C言語実行基盤インタフェースソースファイル、Javaソース、アプリケーションインタフェース定義ファイルおよびアプリケーション呼出し定義ファイルを生成します。
参考
サンプル資材としてあらかじめ提供されているコンパイル済みのファイルを利用する場合、この手順を実施する必要はありません。
これらのコマンドの入力となるIDLファイルおよびアプリケーション情報入力ファイルについては、c_sample.exeを展開して作成される以下のフォルダに格納されています。
bean生成ツールの詳細については、“9.2.3 Javaソースの生成”を参照してください。C言語実行基盤インタフェース生成ツールの詳細については、“13.4.3 C言語実行基盤インタフェースの生成”を参照してください。
格納場所
Symfoware用
\c_sample\symfo\client\TOOL\INPUT
Oracle用
\c_sample\oracle\client\TOOL\INPUT
注意
Interstageが起動していない場合は、Interstageを起動してからbean生成ツールおよびC言語実行基盤インタフェース生成ツールを実行してください。
◆実行例
bean生成ツール(apfwconvjavaコマンド)およびC言語実行基盤インタフェース生成ツールの実行例を以下に示します。
以下の実行例では、c:\tempにc_sample.exeを解凍し、bean生成ツールおよびC言語実行基盤インタフェース生成ツールの-oオプションおよび-odefオプションで解凍先のフォルダに結果を出力しています。
なお、bean生成ツールおよびC言語実行基盤インタフェース生成ツールの出力結果は、サンプル資材として提供されています。サンプル資材の格納先については、“(1) サンプル資材の解凍(Windowsクライアント)”を参照してください。
Symfowareの場合の実行例
c:\> と表示されている状態で以下を実行する。 cd temp\c_sample\symfo\client\TOOL\INPUT apfwconvjava -f PAYMENTCHANGE.idl -x PAYMENTCHANGE.xml -o ..\..\workspace\PaymentWEBC\src apfwconvjava -f STOCKCHANGE.idl -x STOCKCHANGE.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvjava -f STOCKGETITEM.idl -x STOCKGETITEM.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvjava -f STOCKGETITEMS.idl -x STOCKGETITEMS.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvc -f PAYMENTCHANGE.idl -x PAYMENTCHANGE.xml -o ..\OUTPUT\PAYMENTCHANGE -odef ..\OUTPUT\PAYMENTC apfwconvc -f STOCKCHANGE.idl -x STOCKCHANGE.xml -o ..\OUTPUT\STOCKCHANGE -odef ..\OUTPUT\STOCKC apfwconvc -f STOCKGETITEM.idl -x STOCKGETITEM.xml -o ..\OUTPUT\STOCKGETITEM -odef ..\OUTPUT\STOCKC apfwconvc -f STOCKGETITEMS.idl -x STOCKGETITEMS.xml -o ..\OUTPUT\STOCKGETITEMS -odef ..\OUTPUT\STOCKC
Oracleの場合の実行例
c:\> と表示されている状態で以下を実行する。 cd temp\c_sample\oracle\client\TOOL\INPUT apfwconvjava -f PAYMENTCHANGE.idl -x PAYMENTCHANGE.xml -o ..\..\workspace\PaymentWEBC\src apfwconvjava -f STOCKCHANGE.idl -x STOCKCHANGE.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvjava -f STOCKGETITEM.idl -x STOCKGETITEM.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvjava -f STOCKGETITEMS.idl -x STOCKGETITEMS.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvc -f PAYMENTCHANGE.idl -x PAYMENTCHANGE.xml -o ..\OUTPUT\PAYMENTCHANGE -odef ..\OUTPUT\PAYMENTC apfwconvc -f STOCKCHANGE.idl -x STOCKCHANGE.xml -o ..\OUTPUT\STOCKCHANGE -odef ..\OUTPUT\STOCKC apfwconvc -f STOCKGETITEM.idl -x STOCKGETITEM.xml -o ..\OUTPUT\STOCKGETITEM -odef ..\OUTPUT\STOCKC apfwconvc -f STOCKGETITEMS.idl -x STOCKGETITEMS.xml -o ..\OUTPUT\STOCKGETITEMS -odef ..\OUTPUT\STOCKC
Symfowareの場合の実行例
c:\> と表示されている状態で以下を実行する。 cd temp\c_sample\symfo\client\TOOL\INPUT apfwconvjava -f PAYMENTCHANGE.idl -x PAYMENTCHANGE.xml -o ..\..\workspace\PaymentWEBC\src apfwconvjava -f STOCKCHANGE.idl -x STOCKCHANGE.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvjava -f STOCKGETITEM.idl -x STOCKGETITEM.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvjava -f STOCKGETITEMS.idl -x STOCKGETITEMS.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvwc -f PAYMENTCHANGE.idl -x PAYMENTCHANGE.xml -o ..\OUTPUT\PAYMENTCHANGE -odef ..\OUTPUT\PAYMENTC apfwconvwc -f STOCKCHANGE.idl -x STOCKCHANGE.xml -o ..\OUTPUT\STOCKCHANGE -odef ..\OUTPUT\STOCKC apfwconvwc -f STOCKGETITEM.idl -x STOCKGETITEM.xml -o ..\OUTPUT\STOCKGETITEM -odef ..\OUTPUT\STOCKC apfwconvwc -f STOCKGETITEMS.idl -x STOCKGETITEMS.xml -o ..\OUTPUT\STOCKGETITEMS -odef ..\OUTPUT\STOCKC
Oracleの場合の実行例
c:\> と表示されている状態で以下を実行する。 cd temp\c_sample\oracle\client\TOOL\INPUT apfwconvjava -f PAYMENTCHANGE.idl -x PAYMENTCHANGE.xml -o ..\..\workspace\PaymentWEBC\src apfwconvjava -f STOCKCHANGE.idl -x STOCKCHANGE.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvjava -f STOCKGETITEM.idl -x STOCKGETITEM.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvjava -f STOCKGETITEMS.idl -x STOCKGETITEMS.xml -o ..\..\workspace\StockWEBC\src apfwconvwc -f PAYMENTCHANGE.idl -x PAYMENTCHANGE.xml -o ..\OUTPUT\PAYMENTCHANGE -odef ..\OUTPUT\PAYMENTC apfwconvwc -f STOCKCHANGE.idl -x STOCKCHANGE.xml -o ..\OUTPUT\STOCKCHANGE -odef ..\OUTPUT\STOCKC apfwconvwc -f STOCKGETITEM.idl -x STOCKGETITEM.xml -o ..\OUTPUT\STOCKGETITEM -odef ..\OUTPUT\STOCKC apfwconvwc -f STOCKGETITEMS.idl -x STOCKGETITEMS.xml -o ..\OUTPUT\STOCKGETITEMS -odef ..\OUTPUT\STOCKC
以下にサーバアプリケーションを開発するために実施する作業について説明します。
(1) システム構築シートの入力(Windowsクライアント)
システム構築シートを入力し、サーバアプリケーションを動作させるための定義および環境を作成するためのコマンドを出力します。
システム構築シートの入力の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“システム構築シートの入力”を参照してください。
注意
下記に示すシステム構築シートにおいて、項目が指定されていない箇所は、システム構築シートの初期値を使用してください。
◆各項目入力値
[アプリケーション連携実行基盤種別の選択]シート
下記項目を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
アプリケーション連携実行基盤種別 | 同期アプリケーション連携実行基盤 |
実行環境のOS種別 |
・Linux-RHEL6
|
定義ファイル出力先パス(注) | Symfowareの場合 |
実行環境での定義ファイル一時格納先パス |
|
注)c:\tempにc_sample.exeを解凍した場合の設定値です。
下記項目を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
業務データベースの使用有無 | 使用する |
[業務の追加]ボタンをクリックし、以下2つの業務を設定する。
項目 | 設定値 |
---|---|
業務名 | PAYMENTC |
ワークユニット名 | CSAMPLESV |
アプリケーション開発言語 | C |
項目 | 設定値 |
---|---|
業務名 | STOCKC |
ワークユニット名 | CSAMPLESV |
アプリケーション開発言語 | C |
Symfowareの場合
下記項目を入力し、[OK]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
データベースタイプ | Symfoware |
業務データベースの詳細情報入力のスキップ有無 | スキップしない |
[業務データベース・メッセージ格納DB用のデータベースリソース情報]項目
下記項目を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
データベースタイプ | Symfoware |
データベースリソース名 | BASDataSource |
接続ホスト名 | データベースが動作しているホスト名 |
接続ポート番号 | 10326 |
データベースサーバのポート番号 | 2050 |
利用者識別子(ユーザID) | BAS |
パスワード | システム構築シートではパスワードは入力できません。“(3) データベースリソース定義の登録(Solaris、Linux、Windows)”を行う際に、出力ファイルに直接記述します。 |
業務データベース名 | BAS |
SQLサーバ名 | BAS |
データソース名 | jdbc/BASDataSource |
Oracleの場合
下記項目を入力し、[OK]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
データベースタイプ | Oracle |
業務データベースの詳細情報入力のスキップ有無 | スキップしない |
[業務データベース・メッセージ格納DB用のデータベースリソース情報]項目
下記項目を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
データベースタイプ | Oracle |
データベースリソース名 | BASDataSource |
接続ホスト名 | データベースが動作しているホスト名 |
接続ポート番号 | 1521 |
データベースシステム名(SID名) | BAS |
利用者識別子(ユーザID) | BAS |
パスワード | システム構築シートではパスワードは入力できません。“(3) データベースリソース定義の登録(Solaris、Linux、Windows)”を行う際に、出力ファイルに直接記述します。 |
業務データベース名 | BAS |
ネットサービス名 | BAS |
ドライバタイプ | “thin”または“oci”を指定します。 |
ネットワークプロトコル | “tcp”または“ipc”を指定します。 |
下記項目を入力し、[ワークユニット設定とアプリケーション情報の出力]ボタンをクリックする。
なお、システム構築シートは、[ワークユニット設定とアプリケーション情報の出力]ボタンをクリック後、保存してください。
[1. CSAMPLESV]の[ワークユニット設定]項目
データベースタイプがOracleの場合は、以下の項目を指定します。
項目 | 設定値 |
---|---|
アプリケーション使用ライブラリパス | ${ORACLE_HOME}/libの“${ORACLE_HOME}”部分に、ORACLE_HOMEのディレクトリ名を設定します。 |
環境変数 | ORACLE_BASE=ORACLE_BASEのディレクトリ名 Oracle 12c Release 2 を使用する場合は、次の環境変数を設定します。 Oracle 19c を使用する場合は、次の環境変数を設定します。 |
データベースタイプがSymfowareの場合は、以下の項目を指定します。
項目 | 設定値 |
---|---|
アプリケーションライブラリパス | [Interstageのインストールディレクトリパス]\binの[Interstageのインストールディレクトリパス]部分に、Interstageのインストールディレクトリを設定します。 |
カレントディレクトリ | [Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\var\deployment\mlserver\CSAMPLESV\currentの[Interstageのインストールディレクトリパス]部分に、Interstageのインストールディレクトリを設定します。 |
環境変数 | SQLRTENV=[Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\var\deployment\mlserver\CSAMPLESV\current\fssqlenvc [Interstageのインストールディレクトリパス]部分に、Interstageのインストールディレクトリを設定します。 |
データベースタイプがOracleの場合は、以下の項目を指定します。
項目 | 設定値 |
---|---|
アプリケーションライブラリパス | [Interstageのインストールディレクトリパス]\binの[Interstageのインストールディレクトリパス]部分に、Interstageのインストールディレクトリを設定します。 |
カレントディレクトリ | [Interstageのインストールディレクトリパス] \BAS\var\deployment\mlserver\CSAMPLESV\currentの[Interstageのインストールディレクトリパス]部分に、Interstageのインストールディレクトリを設定します。 |
環境変数 | ORACLE_BASE=ORACLE_BASEのディレクトリ名 Oracle 11g Release 2 を使用する場合は、次の環境変数を設定します。 |
[1. CSAMPLESV]の[アプリケーション連携実行基盤動作設定]項目
項目 | 設定値 |
---|---|
| スレッドモード |
[1.1. PAYMENTC]の[アプリケーション配備]項目
項目 | 設定値 |
---|---|
|
|
|
/opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/symfo/PAYMENT C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\C\server\thread\symfo\PAYMENT |
注)サンプル資材として提供されているコンパイル済みのアプリケーションを使用せず、利用者がコンパイルしたアプリケーションを利用する場合、アプリケーションが格納されている任意のディレクトリ名を指定してください。
[1.2. STOCKC]の[アプリケーション配備]項目
項目 | 設定値 |
---|---|
|
|
|
/opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/symfo/STOCK C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\C\server\thread\symfo\STOCK |
注)サンプル資材として提供されているコンパイル済みのアプリケーションを使用せず、利用者がコンパイルしたアプリケーションを利用する場合、アプリケーションが格納されている任意のディレクトリ名を指定してください。
システム構築シート入力後、“◆各項目入力値”で指定した“定義ファイル出力先パス”に登録に必要なファイルが出力されます。出力されたファイルを“実行環境での定義ファイル一時格納先パス”に転送してください。転送する資源の一覧を以下に示します。
注意
システム構築シートの“定義ファイル出力先パス”配下のフォルダ構成はファイル転送時に変更しないでください。
転送先のディレクトリが存在しない場合、事前に作成してください。
FTPでファイルを転送する場合、文字コードが“EUC”および改行コードが“LF”となるようASCII転送を使用してください。
FTPでファイルを転送する場合、文字コードが“UTF-8(BOM無し)”および改行コードが“LF”となるようASCII転送を使用してください。
共有フォルダを作成して、ファイルをコピーしてください。
システム構築シートの出力結果 | サーバ上での資材の転送先ディレクトリ |
---|---|
Symfowareの場合 |
|
(2) サーバアプリケーションのコンパイルおよびリンク(Windowsクライアント、Solaris、Linux、Windows)
C言語のソースプログラムをサーバ環境でコンパイルおよびリンクし、C言語のアプリケーションライブラリを作成します。
参考
サンプル資材としてあらかじめ提供されているコンパイル済みのファイルを利用する場合、この手順を実施する必要はありません。
◆Solaris、Linuxの場合
サンプルの資材として提供しているサーバアプリケーションのソースをWindowsクライアントからサーバにFTPでアップロードします。
転送する資源の一覧を以下に示します。なお、一覧に示す資源は、サンプルの資材として提供されているファイルを利用しています。利用者が作成または変更したファイルを使用する場合は、それぞれ対応するファイルに置き換えてください。
注意
FTPでファイルを転送する場合、文字コードが“EUC”および改行コードが“LF”となるようASCII転送を使用してください。
FTPでファイルを転送する場合、文字コードが“UTF-8(BOM無し)”および改行コードが“LF”となるようASCII転送を使用してください。
サーバアプリケーションのソース | サーバ上での資材の転送先ディレクトリ |
---|---|
\PAYMENT\PAYMENTCHANGE_apl.sc | /tmp/c_sample/PAYMENTCHANGE |
\STOCK\STOCKCHANGE_apl.sc | /tmp/c_sample/STOCKCHANGE |
\STOCK\STOCKGETITEM_apl.sc | /tmp/c_sample/STOCKGETITEM |
\STOCK\STOCKGETITEMS_apl.sc | /tmp/c_sample/STOCKGETITEMS |
アップロードの完了後、シェルを使用して、コンパイルおよびリンクを行ってください。なお、Oracleを使用する場合は、シェルのファイル内の環境変数ORACLE_HOMEおよびORACLE_BASEに値を設定したうえで、シェルを実行してください。
コンパイル、リンクおよびデバッグの詳細については、“13.4.6 コンパイル・リンク・デバッグ”を参照してください。
コンパイルが正常に終了したら、サーバアプリケーションのライブラリをシステム構築シートで指定した“プレロードライブラリ”にコピーしてください。
実行例
システム構築シートで指定した“実行環境での定義ファイル一時格納先パス”配下のアプリケーション名の各ディレクトリにサーバアプリケーションのソースをアップロードし、コンパイルを行う場合の実行例を以下に示します。
注意
実行例では、コンパイルまでの操作を説明しています。サンプル業務アプリケーションの実行時にサンプル資材として提供されているサーバアプリケーションを使用せず、コンパイルしたサーバアプリケーションを使用する場合は、システム構築シートの“[3. ワークユニット設定とアプリケーション情報の入力]シート”の“アプリケーションライブラリ格納ディレクトリパス”で指定したパスに、作成したサーバアプリケーションをコピーしてください。
コンパイル用のシェル(cmpl.sh)を利用してコンパイルを行います。
格納場所
Symfowareの場合
/opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/symfo
Oracleの場合
/opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/oracle
入力方法: cmpl.sh プログラム名
Symfowareの場合のシェルを使用したコンパイル例を以下に示します。
cd /tmp/c_sample/PAYMENTCHANGE /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/symfo/cmpl.sh PAYMENTCHANGE cd /tmp/c_sample/STOCKCHANGE /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/symfo/cmpl.sh STOCKCHANGE cd /tmp/c_sample/STOCKGETITEM /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/symfo/cmpl.sh STOCKGETITEM cd /tmp/c_sample/STOCKGETITEMS /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/symfo/cmpl.sh STOCKGETITEMS
Oracleの場合のシェルを使用したコンパイル例を以下に示します。
シェルをviなどのエディタで編集し、OracleクライアントのORACLE_HOMEおよびORACLE_BASEの値を設定します。 cd /tmp/c_sample/PAYMENTCHANGE /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/oracle/cmpl.sh PAYMENTCHANGE cd /tmp/c_sample/STOCKCHANGE /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/oracle/cmpl.sh STOCKCHANGE cd /tmp/c_sample/STOCKGETITEM /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/oracle/cmpl.sh STOCKGETITEM cd /tmp/c_sample/STOCKGETITEMS /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/oracle/cmpl.sh STOCKGETITEMS
以降の作業は、システム構築シートで指定した“実行環境での定義ファイル一時格納先パス”にFTPで転送したファイルを使用して実施します。
“実行環境での定義ファイル一時格納先パス”のディレクトリに移動してください。
実行例
cd /tmp/c_sample
◆Windowsの場合
サンプルの資材として提供しているサーバアプリケーションのソースフォルダの中身を、Windowsクライアントからサーバにコピーしてください。
サーバアプリケーションのソースフォルダ | サーバ上での資材の転送先フォルダ |
---|---|
Symfowareの場合 | C:\work\c_sample |
Windowsサーバ上にVisual Studioをインストールし、Visual Studioからソリューションファイル“csyncprj.sln”を開いて、リリースモードでビルドを実施してください。
ビルドを行うにあたって、以下のパスを設定しておいてください。設定方法については、製品のマニュアルを参照してください。
項目名 | 設定値 |
---|---|
インクルードファイルパス | C:\Interstage\BAS\include |
Symfoware用 Oracle用 | |
ライブラリパス | C:\Interstage\BAS\lib |
Symfoware用 [Symfowareのインストールディレクトリ]\ESQL\LIB Oracle用 |
(3) データベースリソース定義の登録(Solaris、Linux、Windows)
システム構築シートによって出力されたファイル中に、データベースアクセスユーザのパスワードを設定します。その後、システム構築シートで出力されたコマンドを実行します。
データベースリソース定義の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“業務用データベースのデータベースリソース定義作成”を参照してください。
修正ファイル | 修正箇所 |
---|---|
/tmp/c_sample/BASDataSource_dbrsc.def | PASSWD項目 |
実行例
/opt/FJSVibs/bin/apfwmkrsc -f BASDataSource_dbrsc.def
修正ファイル | 修正箇所 |
---|---|
C:\work\c_sample\BASDataSource_dbrsc.def | PASSWD項目 |
実行例
apfwmkrsc -f BASDataSource_dbrsc.def
(4) ワークユニットの作成(Solaris、Linux、Windows)
システム構築シートによって出力されたコマンドを実行して、ワークユニットを作成します。
ワークユニットの作成の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“ワークユニットの作成”を参照してください。
実行例
/opt/FSUNtd/bin/isaddwudef CSAMPLESV.wu
/opt/FJSVtd/bin/isaddwudef CSAMPLESV.wu
isaddwudef CSAMPLESV.wu
(5) CORBAサーバアプリケーションの登録(Solaris、Linux、Windows)
システム構築シートによって出力されたコマンドを実行して、CORBAサーバアプリケーションを登録します。
CORBAサーバアプリケーションの登録の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“CORBAサーバアプリケーションの登録”を参照してください。
◆実行例
/opt/FSUNod/bin/OD_impl_inst -ax PAYMENTC_corba.def /opt/FSUNod/bin/OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a PAYMENTC -n PAYMENTC /opt/FSUNod/bin/OD_impl_inst -ax STOCKC_corba.def /opt/FSUNod/bin/OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a STOCKC -n STOCKC
/opt/FJSVod/bin/OD_impl_inst -ax PAYMENTC_corba.def /opt/FJSVod/bin/OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a PAYMENTC -n PAYMENTC /opt/FJSVod/bin/OD_impl_inst -ax STOCKC_corba.def /opt/FJSVod/bin/OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a STOCKC -n STOCKC
OD_impl_inst -ax PAYMENTC_corba.def OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a PAYMENTC -n PAYMENTC OD_impl_inst -ax STOCKC_corba.def OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a STOCKC -n STOCKC
(6) サーバアプリケーションの配備(Solaris、Linux、Windows)
システム構築シートによって出力されたコマンドを実行してサーバアプリケーションを配備します。
サーバアプリケーションの配備の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤用のワークユニットの設定”の“業務アプリケーションの配備”を参照してください。
コマンド実行前に、システム構築シートおよびC言語実行基盤インタフェース生成ツールによって作成された以下のファイルを配置しておく必要があります。
内容 | ファイル名 | 格納先 |
---|---|---|
アプリケーションインタフェース定義ファイル | 業務名_funcDef.xml | システム構築シートの“[3. ワークユニット設定とアプリケーション情報の入力]シート”の“アプリケーション配備”の“定義ファイル格納ディレクトリパス”で指定したディレクトリ |
アプリケーション呼出し定義ファイル | 業務名_callHandler.xml | |
アプリケーション連携実行基盤定義ファイル | apfwrt-config.xml | |
サーバアプリケーション | サーバアプリケーションのライブラリ | システム構築シートの“[3. ワークユニット設定とアプリケーション情報の入力]シート”の“アプリケーションライブラリ格納ディレクトリパスのプレロードライブラリ”で指定したディレクトリ |
サンプルプログラムでは、システム構築シートの出力結果から、以下の構成となるように各ファイルを配置します。本項の手順どおり作業している場合は、すでに格納先にファイルが格納されていますので、あらためてファイルを配置する必要はありません。
PAYMENT
ファイル名 | 格納先 |
---|---|
PAYMENTCHANGE_funcDef.xml | /tmp/c_sample/PAYMENTC |
PAYMENTCHANGE_callHandler.xml | |
apfwrt-config.xml | |
libPAYMENTCHANGE.so | /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/symfo/PAYMENT |
STOCK
ファイル名 | 格納先 |
---|---|
STOCKCHANGE_funcDef.xml | /tmp/c_sample/STOCKC |
STOCKCHANGE_callHandler.xml | |
apfwrt-config.xml | |
libSTOCKCHANGE.so | /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/C/server/thread/symfo/STOCK |
実行例
配備コマンドを実行し、サーバアプリケーションを配備します。
/opt/FJSVibs/bin/apfwdeploy -f CSAMPLESV_PAYMENTC.deploy /opt/FJSVibs/bin/apfwdeploy -f CSAMPLESV_STOCKC.deploy
PAYMENT
ファイル名 | 格納先 |
---|---|
PAYMENTCHANGE_funcDef.xml | C:\work\c_sample\PAYMENTC |
PAYMENTCHANGE_callHandler.xml | |
apfwrt-config.xml | |
libPAYMENTCHANGE.dll | C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\C\server\thread\symfo\PAYMENT |
STOCK
ファイル名 | 格納先 |
---|---|
STOCKCHANGE_funcDef.xml | C:\work\c_sample\STOCKC |
STOCKCHANGE_callHandler.xml | |
apfwrt-config.xml | |
libSTOCKCHANGE.dll | C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\C\server\thread\symfo\STOCK |
実行例
配備コマンドを実行し、サーバアプリケーションを配備します。
apfwdeploy -f CSAMPLESV_PAYMENTC.deploy apfwdeploy -f CSAMPLESV_STOCKC.deploy
(7) クライアント用の動作環境ファイルの作成(Solaris、Linux、Windows)
業務用データベースにSymfowareを使用する場合、クライアント用の動作環境ファイルの設定が必要です。
クライアント用の動作環境ファイルの設定の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“クライアント用の動作環境ファイルの作成(Symfowareの場合)”を参照してください。
システム構築シートが出力したクライアント用の動作環境ファイルを、/opt/FJSVibs/var/deployment/mlserver/CSAMPLESV/currentにコピーします。
実行例
cp fssqlenvc /opt/FJSVibs/var/deployment/mlserver/CSAMPLESV/current/.
サンプルプログラムでは、日本語項目を使用するため、viなどのエディタでクライアント用の動作環境ファイル(fssqlenvc)に以下の項目を追加します。
CHAR_SET=UTF8 |
次にシステム構築シートが出力したクライアント用の動作環境ファイルを、/opt/FJSVibs/var/deployment/mlserver/CSAMPLESV/currentにコピーします。
実行例
cp fssqlenvc /opt/FJSVibs/var/deployment/mlserver/CSAMPLESV/current/. |
システム構築シートが出力したクライアント用の動作環境ファイルを、C:\Interstage\BAS\var\deployment\mlserver\CSAMPLESV\currentにコピーします。
実行例
copy fssqlenvc C:\Interstage\BAS\var\deployment\mlserver\CSAMPLESV\current\.
(8) リスナーの設定とネットサービス名の登録(Solaris、Linux、Windows)
業務用データベースにOracleを使用する場合、リスナーの設定とネットサービス名の登録が必要です。
リスナーの設定とネットサービス名の登録の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“リスナーの設定とネットサービス名の登録(Oracleの場合)”を参照してください。
リスナーの設定は、システム構築シートと整合するように以下の項目を設定してください。
項目 | 設定値 |
---|---|
GLOBAL_DBNAME | BAS |
PROTOCOL | TCP |
PORT | 1521 |
SID | BAS |
ORACLE_HOME |
|
ネットサービス名の登録は、システム構築シートと整合するように以下の項目を設定してください。
項目 | 設定値 |
---|---|
ネットサービス名 | BAS |
PROTOCOL | TCP |
HOST | データベースが動作しているホスト名 |
PORT | 1521 |
SID | BAS |
(9) ワークユニットの起動(Solaris、Linux、Windows)
isstartwuコマンドによりサーバアプリケーションのワークユニットを起動します。
ワークユニットの起動の詳細については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“サーバアプリケーションの起動”を参照してください。
実行例
/opt/FSUNtd/bin/isstartwu CSAMPLESV
/opt/FJSVtd/bin/isstartwu CSAMPLESV
isstartwu CSAMPLESV
以下にクライアントアプリケーションを開発するために実施する作業について説明します。
(1) 配備ファイルの作成 (Windowsクライアント)
クライアントアプリケーションのコンパイルを実施します。コンパイルは、Interstage Studioを利用して行います。
参考
サンプル資材としてあらかじめ提供されているコンパイル済みのファイルを利用する場合、この手順を実施する必要はありません。
サンプルプログラムでは、c_sample.exeを解凍したプロジェクト内のクライアントアプリケーションソースに、(2) bean生成ツールおよびC言語実行基盤インタフェース生成ツールの実行(Windowsクライアント)の実行結果が出力されているため、プロジェクトをInterstage Studioにインポートし、クライアントアプリケーションを作成します。Interstage Studioでの操作を以下に説明します。
Interstage Studioを起動し、以下の操作を実施します。
[ファイル] > [インポート]を選択し、選択画面を表示させます。
インポートソースの選択で、“既存プロジェクトをワークスペースへ”を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
表示されたプロジェクトのインポート画面で、[ルートフォルダの選択]が選ばれていることを確認後、[参照]ボタンを利用してc_sample.exeを解凍して作成されたフォルダ(\c_sample\symfo\client\workspaceまたは\c_sample\oracle\client\workspace)を参照します。
プロジェクト欄に表示されるプロジェクト3つがすべて選択されていることを確認し、[プロジェクトをワークスペースにコピー]チェックボックスをチェックした後、[終了]ボタンをクリックします。
Interstage Studioがプロジェクトを取り込んだ後、[プロジェクト]で“自動的にビルド”が選択されている場合、自動的にコンパイルが始まります。“自動的にビルド”が選択されていない場合は、各プロジェクトをビルドしてください。
ビルド完了後、プロジェクトのコンテキストメニューから[エクスポート] > [WARファイル]を選択して配備ファイルを作成してください。
ポイント
すべてのプロジェクトに対して、プロジェクトを右クリックして[プロパティ]を選択し、以下の操作を実施してください。
[Javaのビルド・パス]の[ライブラリー]タブに設定されているサーバー・クラスパス・コンテナーに本製品と同じバージョン・レベルの“Interstage Application Server(J2EE)”になっているか確認してください。設定が異なっている場合は、異なっているサーバー・クラスパス・コンテナーを選択し、[編集(E)]ボタンから本製品と同じバージョン・レベルの“Interstage Application Server(J2EE)”を設定してください。
[ターゲット・ランタイム]に設定されているランタイムが本製品と同じバージョン・レベルの“Interstage Application Server(J2EE)”になっているか確認してください。設定が異なっている場合は、異なっているランタイムのチェックボックスのチェックを外し、本製品と同じバージョン・レベルの“Interstage Application Server(J2EE)”のチェックボックスにチェックを入れてください。
◆作成配備ファイル一覧
プロジェクト名 | 配備ファイル |
---|---|
AcceptWEBC | AcceptWEBC.war |
PaymentWEBC | PaymentWEBC.war |
StockWEBC | StockWEBC.war |
(2) IJServerの作成(Windowsクライアント)
Interstage管理コンソールを使用してクライアントアプリケーション用のIJServerクラスタを作成します。
Interstage管理コンソールに接続するには、Webブラウザを起動し下記のURLを指定します。WebブラウザとInterstage管理コンソールとの間でSSL暗号化通信を使用する場合と使用しない場合で、指定するURLは異なります。
SSL暗号化通信を使用しない場合
http://サーバのホスト名:ポート番号/IsAdmin/
サーバのホスト名:サーバアプリケーションを配備したサーバのホスト名またはIPアドレス
ポート番号:Interstage管理コンソール用のInterstage HTTP Serverのポート番号(デフォルトでは12000)
SSL暗号化通信を使用する場合
https://サーバのホスト名:ポート番号/IsAdmin/
サーバのホスト名、ポート番号の指定については、SSL暗号化通信を使用しない場合と同様です。
Interstage管理コンソールの詳細については、“Interstage 管理コンソールヘルプ”を参照してください。
また、クライアントアプリケーションを配備するIJServerクラスタの作成方法の詳細は、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“クライアントアプリケーションの環境作成”を参照してください。
[Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット]を選択します。
[ワークユニット:状態]画面のタブから[新規作成]を選択します。
[ワークユニット:新規作成]画面で、以下の情報を入力して[作成]をクリックします。
[ワークユニット:新規作成]画面
簡易設定
項目名 | 入力値 |
---|---|
ワークユニット名 | CSAMPLECL |
ワークユニットタイプ | [IJServer]を選択 |
詳細設定 > IJServer設定
項目名 | 入力値 |
---|---|
IJServerタイプ | [WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用]を選択 |
詳細設定 > ワークユニット設定
項目名 | 入力値 |
---|---|
クラスパス |
/opt/FJSVibs/lib/apfwibscm.jar /opt/FJSVibs/lib/apfwibssc.jar C:\Interstage\BAS\lib\apfwibscm.jar C:\Interstage\BAS\lib\apfwibssc.jar |
詳細設定 > ワークユニット設定
項目名 | 入力値 |
---|---|
クラスパス |
/opt/FJSVibs/lib |
(3) クライアントアプリケーションの配備(Windowsクライアント)
[Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > “CSAMPLECL”を選択します。
[操作]画面のタブから[配備]を選択します。
[配備]画面で、以下の情報を入力して[配備]をクリックします。
[配備]画面
項目名 | 入力値 |
---|---|
配備ファイル | AcceptWEBC.war |
起動指定 | チェックなし |
ビルド済みのクライアントアプリケーションの格納位置については、“A.3.2.1 C言語の同期アプリケーション連携実行基盤で利用する資材”を参照してください。
(4) IJServerの起動(Windowsクライアント)
[Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > “CSAMPLECL”を選択します。
[操作]画面で[起動]をクリックします。
ポイント
アプリケーション配備時に[起動指定]をチェックした場合、配備完了後にIJServerの起動が行われます。その場合は、上記IJServer起動の操作は不要です。[起動指定]をチェックしない場合は、配備前に起動されていた他のアプリケーションも停止された状態になるので、上記IJServer起動の操作が必要になります。
なお、HotDeploy機能を使用しているIJServerに配備/再配備する場合は、他のアプリケーションを停止することなく配備できます。