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Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

14.4.5 COBOL実行基盤インタフェースの生成

アプリケーション連携実行基盤とCOBOLサーバアプリケーションをつなぐために必要なCOBOL実行基盤インタフェースを生成します。
COBOL実行基盤インタフェースの生成は、COBOL開発支援ツールのCOBOL実行基盤インタフェース生成機能を使用して行います。COBOL実行基盤インタフェースの生成は、以下の手順で行います。

14.4.5.1 プロジェクトの機能の拡張

COBOL開発支援ツールのCOBOL実行基盤インタフェース生成機能を使用するためには、COBOLプロジェクトを実行基盤連携用に拡張する必要があります。COBOLプロジェクトの機能を拡張する手順を、以下に示します。

  1. 作業対象のCOBOLプロジェクトを選択し、メニューバーの[プロジェクト] > [アプリケーション連携実行基盤/バッチ実行基盤] > [プロジェクトの機能を拡張]、またはコンテキストメニューの[アプリケーション連携実行基盤/バッチ実行基盤] > [プロジェクトの機能を拡張]を選択します。

    注意

    実行基盤連携用の機能の拡張ができるのは、COBOLプロジェクトのみです。

  2. プロジェクトの機能が拡張されると、作業対象のプロジェクトの中に、[実行基盤連携用ファイル]フォルダが作成されます。



  3. COBOL実行基盤インタフェース生成機能によって生成される各ファイルは、COBOLプロジェクトの[ソースファイル]フォルダ、および機能の拡張によって生成された[実行基盤連携用ファイル]フォルダの配下で管理されます。以下に、各フォルダで管理されるファイルを説明します。

    フォルダ名

    説明

    ソースファイル

    COBOL実行基盤インタフェース生成機能によって生成されるCOBOL実行基盤インタフェースソースファイルを管理するフォルダです。

    実行基盤連携用ファイル

    アプリケーション情報入力ファイル

    COBOL実行基盤インタフェース生成時に[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面で設定した情報を、アプリケーション情報入力ファイルとしてエクスポートするために使用されるフォルダです。[アプリケーション情報入力ファイル]フォルダへエクスポートされたアプリケーション情報入力ファイルは、インポート機能を使用することで、COBOL実行基盤インタフェースの生成対象のとなるアプリケーション情報として復元することができます。
    アプリケーション情報入力ファイルへのインポート、エクスポートについては、“14.4.5.7 アプリケーション情報入力ファイルのインポート・エクスポート”を参照してください。

    定義ファイル

    サーバへ配備するファイルを管理するためのフォルダです。
    COBOL実行基盤インタフェース生成機能によって、以下の定義ファイルが格納されます。

    • アプリケーションインタフェース定義ファイル

    • アプリケーション呼出し定義ファイル

    また、以下のファイルを取り込んで管理します。

    • アプリケーション連携実行基盤定義ファイル

    • ログ定義ファイル

    • ログメッセージファイル

    • アプリケーション動作定義ファイル

14.4.5.2 COBOL実行基盤インタフェース生成画面の起動

COBOL開発支援ツールの[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面を起動します。
[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面は、以下の2通りの方法で起動できます。

注意

COBOL実行基盤インタフェースの生成では、サーバアプリケーションが動作するサーバのプラットフォームを意識する必要があります。
COBOLプロジェクトのリモート開発の設定が有効になっている場合は、リモート開発の設定で指定したサーバのプラットフォーム向けのCOBOL実行基盤インタフェースが生成されます。
COBOLプロジェクトのリモート開発の設定が無効になっている場合は、Windowsのサーバアプリケーション向けのCOBOL実行基盤インタフェースが生成されます。
リモート開発の設定の詳細については、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“リモート開発”を参照してください。


[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面のイメージと各部品の説明を以下に示します。

  1. [使用する実行基盤の種別]

    サーバアプリケーションを動作させる実行基盤の種別を選択します。実行基盤の種別には、以下の2種類があります。

    • 同期アプリケーション連携実行基盤

    • 非同期アプリケーション連携実行基盤

    開発するアプリケーションが動作する実行基盤の種別を選択してください。

    注意

    [生成対象のアプリケーション情報]一覧に情報が存在する状態で[使用する実行基盤の種別]を変更した場合、以下のメッセージが表示されます。

    [はい]をクリックすると、[生成対象のアプリケーション情報]一覧のアプリケーション情報のうち、選択した実行基盤の種別で必要のない情報が削除されます。
    [いいえ]をクリックすると実行基盤の種別の変更をキャンセルします。

  2. [クライアントアプリケーションの設定]

    同期アプリケーション連携実行基盤で使用するクライアントアプリケーションのソースに関する設定を行います。以下の項目を指定してください。

    • [出力ソースの言語種別]
      クライアントアプリケーションで使用するソースの言語種別を選択します。言語種別は、以下のいずれかを選択してください。

      • Java

      • Java(Webサービス)

      • C言語(Linux/Solaris)

      • C言語(Windows)

    • [プロジェクトに出力]、[フォルダに出力]
      クライアントアプリケーションで使用するソースの出力先を指定します。ワークスペース上のプロジェクトに出力する場合は、[プロジェクトに出力]を選択してください。ファイルシステム上のフォルダへ出力する場合は、[フォルダに出力]を選択してください。

    ポイント

    ・クライアントアプリケーションは、同期アプリケーション連携実行基盤でのみ設定します。[使用する実行基盤の種別]で[非同期アプリケーション連携実行基盤]を選択した場合は、[クライアントアプリケーションの設定]は無効な状態になります。
    ・[出力ソースの言語種別]で“Java(Webサービス)”を選択した場合、[プロジェクトに出力]、[フォルダに出力]は無効な状態になります。クライアントアプリケーションで使用するソースの作成方法については、“11.2.5 Webサービスインタフェースの作成”を参照してください。

  3. [生成対象のアプリケーション情報]一覧

    COBOL実行基盤インタフェース生成の対象とするサーバアプリケーションの情報を設定します。
    [追加]、[更新]、[削除]の各ボタンを使用することで、一覧のアプリケーション情報を編集することができます。
    一覧には、以下の情報が表示されます。

    項目名

    説明

    生成対象

    COBOL実行基盤インタフェースの生成対象とするアプリケーション情報を、選択します。

    サーバアプリケーション名

    アプリケーション連携実行基盤からの呼出し名として使用される名前を記述します。

    プログラム名

    サーバアプリケーションのCOBOLプログラムのプログラム名を記述します。

    出力ファイルのプレフィクス

    COBOL実行基盤インタフェースの生成によって出力されるファイル名のプレフィクスを記述します。COBOL実行基盤インタフェースによって生成されるファイルの詳細は、“14.4.5.6 生成されるファイルと格納先”を参照してください。

    注意

    Webサービスインタフェースを利用する場合、サーバアプリケーション名およびプログラム名は、Java識別子でなければいけません。

  4. [追加]

    COBOL実行基盤インタフェースの生成対象とするアプリケーションの情報を追加します。クリックすると、[アプリケーション情報の設定]画面が表示されます。[アプリケーション情報の設定]画面の詳細は、“14.4.5.3 COBOL実行基盤インタフェースを生成するアプリケーション情報の追加”を参照してください。

  5. [更新]

    [生成対象のアプリケーション情報]一覧で選択中の行のアプリケーション情報を更新します。クリックすると、[アプリケーション情報の設定]画面が表示されます。[アプリケーション情報の設定]画面の詳細は、“14.4.5.4 COBOL実行基盤インタフェースを生成するアプリケーション情報の更新”を参照してください。

  6. [削除]

    [生成対象のアプリケーション情報]一覧で選択中の行のアプリケーション情報を削除します。

  7. [インポート]

    アプリケーション情報入力ファイルの情報を[生成対象のアプリケーション情報]一覧にインポートします。アプリケーション情報入力ファイルのインポートの詳細については、“14.4.5.7 アプリケーション情報入力ファイルのインポート・エクスポート”を参照してください。

  8. [エクスポート]

    [生成対象のアプリケーション情報]一覧で選択中の行のアプリケーション情報に基づいて、アプリケーション情報入力ファイルを生成します。エクスポートの詳細については、“14.4.5.7 アプリケーション情報入力ファイルのインポート・エクスポート”を参照してください。

  9. [生成]

    [生成対象のアプリケーション情報]一覧で[生成対象]がチェックされているアプリケーション情報を対象として、COBOL実行基盤インタフェースを生成します。COBOL実行基盤インタフェースの生成の詳細は“14.4.5.5 COBOL実行基盤インタフェース生成の実行”を参照してください。

  10. [閉じる]

    [COBOL実行基盤インタフェース生成]画面を閉じます。[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面の設定内容が変更されていた場合は、変更を保存するかどうかを確認するダイアログボックスが表示されます。

    確認のダイアログボックスで[はい]をクリックした場合、設定内容を保存して[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面を閉じます。[いいえ]をクリックした場合、設定内容を保存せずに[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面を閉じます。変更を保存しないでダイアログボックスを閉じて編集画面に戻る場合は[キャンセル]をクリックします。

ポイント

  • 画面イメージは、サーバアプリケーションが動作するサーバのプラットフォームがSolaris、またはLinuxの場合の例です。
    [COBOL実行基盤インタフェース生成]画面の[サーバアプリケーションのライブラリ名]は、COBOLプロジェクトの[プロパティ]画面の[ターゲット]ページで指定された[ターゲット名]、および[リモート開発]ページで指定された[サーバ]のプラットフォームに応じて、以下の規則に従って決定されます。

    • サーバのプラットフォームがSolaris、またはLinuxの場合
      lib[ターゲット名].so

    • サーバのプラットフォームがWindowsの場合
      [ターゲット名].dll

    以下に、サーバアプリケーションが動作するサーバのプラットフォームがWindowsの場合の画面イメージを示します。

    COBOLプロジェクトの[プロパティ]画面の[ターゲット]ページ、および[リモート開発]ページの詳細については、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“ターゲットオプションの設定”および“サーバに接続するための準備”を参照してください。

  • アプリケーション情報の設定に誤りがある場合、[生成対象のアプリケーション情報]一覧にが表示されます。以下に画面イメージを示します。



    が表示されたアプリケーション情報はCOBOL実行基盤インタフェースを生成することができません。[更新]をクリックして[アプリケーション情報の設定]画面を開き、アプリケーション情報を修正してください。

  • Interstage Business Application Server 開発環境パッケージと、Interstage Job Workload Server 開発環境パッケージが同一のマシンにインストールされている場合、[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面の[使用する実行基盤種別]には、以下の選択項目が追加されます。開発するアプリケーションが動作する実行基盤の種別を選択して、COBOL実行基盤インタフェースの生成を行ってください。

    • バッチ実行基盤

14.4.5.3 COBOL実行基盤インタフェースを生成するアプリケーション情報の追加

COBOL実行基盤インタフェース生成の対象とするアプリケーション情報の追加は、[アプリケーション情報の設定]画面を使用して行います。[アプリケーション情報の設定]画面では、以下の情報を設定します。

情報

アプリケーションの基本情報を設定します。以下に、画面イメージと各部品の説明を示します。

  1. [サーバアプリケーション名]

    アプリケーション連携実行基盤からの呼出し名として使用される名前を記述します。

  2. [プログラム名]

    サーバアプリケーションのCOBOLプログラムのプログラム名を記述します。[プログラム名]は直接指定するか、またはCOBOLソースファイルの内のPROGRAM-IDを参照して指定します。

  3. [参照]

    [プログラム名の参照]ダイアログボックスを表示します。ダイアログボックスには、作業対象のCOBOLプロジェクトの[ソースファイル]フォルダ配下に格納されているCOBOLソースファイル内のPROGRAM-IDの一覧が表示されます。

    ポイント


    サーバアプリケーションは、フロー定義の呼出し定義で指定した値に従ってアプリケーション連携実行基盤から呼び出されます。COBOL実行基盤インタフェースの以下の設定項目は、フロー定義の呼出し定義と一致するように指定してください。異なる値が指定された場合、業務処理実行アプリケーションを正しく実行することができません。

    COBOL実行基盤インタフェースの設定項目

    COBOL実行基盤インタフェースの設定に対応する呼出し定義の設定項目

    サーバアプリケーション名

    業務処理実行アプリケーション名(注)

    プログラム名

    業務処理名(注)

    注)フロー定義ツールを使用して設定します。設定方法については、“5.2.4.3 アクティビティの設定”の“◆呼出し定義”を参照してください。

行基盤インタフェースの出力情報

COBOL実行基盤インタフェースの生成によって出力される実行基盤インタフェースの出力形式に関する情報を設定します。以下に、画面イメージと各部品の説明を示します。

  1. [サーバアプリケーションの実行基盤インタフェースの出力形式]

    サーバアプリケーションの実行基盤インタフェースとして出力されるソースファイルと定義ファイルの形式を指定します。

  2. [出力ファイルのプレフィクス]

    COBOL実行基盤インタフェースソースファイルを生成するときに、ファイル名の先頭にプレフィクスとして付加する文字列を指定します。

  3. [コメントファイル名]

    COBOL実行基盤インタフェースソースファイルを生成するときに、ソースファイルの先頭に注釈行として挿入する情報を格納したファイル名を指定します。

  4. [参照]

    コメントファイルを参照して選択します。クリックすると、[ファイルの選択]ダイアログボックスが表示されます。

    1. [プロジェクトから選択]

      プロジェクト配下に格納しているファイルを選択する場合に選択します。
      [参照]をクリックしてコメントファイルが格納されているプロジェクトを指定すると、[ファイル名]一覧にプロジェクトに格納されているテキストファイル(.txt)が表示されます。一覧から、コメントファイルとして使用するテキストファイルを選択してください。

    2. [フォルダから選択]

      ファイルシステム上にあるファイルを、相対パス、または絶対パスでコメントファイルとして指定する場合に選択します。

  5. [クライアントアプリケーションを使用する]

    同期アプリケーション連携実行基盤で使用するクライアントアプリケーションで使用するソースファイルを生成する場合に指定します。

  6. [クライアントアプリケーションで使用するソースファイルの出力形式]

    同期アプリケーション連携実行基盤で使用するクライアントアプリケーションのソースファイルの出力形式を指定します。

    1. [パッケージ名]

      Javaのクライアントアプリケーションで使用する、beanとデータ変換クラスのJavaソースのパッケージ名を指定します。

    2. [コメントファイル名]

      クライアントアプリケーションで使用するソースファイルの先頭に注釈行として挿入する情報を格納したファイル名を指定します。

  7. [コメントに生成日付を挿入する]

    COBOL実行基盤インタフェースの生成によって出力されるソースファイル内のコメントに、生成日付を挿入する場合に指定します。日付は、ソースファイルの先頭に挿入されます。コメントファイルを指定している場合は、コメントファイルで定義した情報の末尾の行に追加されます。日付は、次の形式で挿入されます。

    YYYY-MM-DD(例:2008-01-01)

    以下に、コメントに生成日付を挿入した場合の出力例を示します。

    • コメントファイルの内容

      COPYRIGHT FUJITSU LIMITED 2008
    • 生成日付を挿入した場合のCOBOLソースファイルへのコメント出力例

      000001*COPYRIGHT FUJITSU LIMITED 2008
      000002*2008-01-01
    • 生成日付を挿入した場合のJavaソースファイルへのコメント出力例

      /*
      COPYRIGHT FUJITSU LIMITED 2008
      2008-01-01
      */
    • 生成日付を挿入した場合のC言語ソースファイルへのコメント出力例

      /*
      COPYRIGHT FUJITSU LIMITED 2008
      2008-01-01
      */

    ポイント

    1. [クライアントアプリケーションを使用する]、および[クライアントアプリケーションで使用するソースファイルの出力形式]の項目は、以下の場合に表示されます。

      • 使用する実行基盤種別が“同期アプリケーション連携実行基盤”、かつ

      • クライアントアプリケーションの言語種別が“Java”、または“C言語”の場合

    2. [クライアントアプリケーションで使用するソースファイルの出力形式]の[パッケージ名]の項目は、クライアントアプリケーションの言語種別が“Java”の場合に表示されます。

ラメタと復帰値情報

[パラメタと復帰値情報]画面では、アプリケーション連携実行基盤から呼び出されるサーバアプリケーションに渡すパラメタと復帰値の設定を行います。以下に、画面イメージと各部品の説明を示します。

  1. [COBOLプログラムに渡すパラメタ]一覧

    サーバ側のCOBOLプログラムに渡すパラメタを、COBOLプログラムに渡す順に定義します。一覧には、各パラメタのパラメタ名、パラメタの入出力の属性、パラメタが定義してあるCOBOL登録集、およびCOBOL登録集に含まれる最初のデータ記述項のレベル番号が表示されます。

  2. [PROGRAM-STATUSの値を返却する]

    サーバアプリケーションのPROGRAM-STATUSの値を復帰値として使用する場合に指定します。

  3. [追加]

    サーバ側のCOBOLプログラムに渡すパラメタを追加します。クリックすると、[パラメタの設定]画面が表示されます。[パラメタの設定]画面の詳細については、“◆パラメタの追加と更新”を参照してください。パラメタは256個まで追加できます。

  4. [更新]

    [COBOLプログラムに渡すパラメタ]一覧で選択中の行の情報を更新します。クリックすると、[パラメタの設定]画面が表示されます。[パラメタの設定]画面の詳細については、“◆パラメタの追加と更新”を参照してください。

  5. [削除]

    [COBOLプログラムに渡すパラメタ]一覧で選択中の行の情報を削除します。

  6. [上へ]、[下へ]

    [COBOLプログラムに渡すパラメタ]一覧で選択中の行の順序を変更します。

◆パラメタの追加と更新

[パラメタと復帰値情報]画面におけるCOBOLプログラムに渡すパラメタの追加と更新は、[パラメタの設定]画面で行います。
以下に、画面イメージと各部品の説明を示します。

  1. [パラメタ名]

    サーバアプリケーションに渡すパラメタの名前を指定します。パラメタ名には、[COBOL登録集名]に指定したCOBOL登録集に含まれる、レベル番号01または77のデータ項目名を指定してください。

    注意

    COBOL登録集に含まれるCOBOLのデータ記述項がレベル番号01または77のデータ項目で始まる場合、パラメタの名前としてそのデータ項目名を指定します。データ記述項がレベル番号01または77以外のデータ項目で始まる場合、レベル番号01とするデータ項目の項目名を指定してください。

  2. [COBOL登録集名]

    アプリケーション連携実行基盤から呼び出されるプログラムのパラメタが定義されているCOBOL登録集のファイル名を指定します。

  3. [参照]

    [ファイルの参照]ダイアログボックスからCOBOL登録集を指定します。

  4. [パラメタタイプ]

    パラメタの入出力の属性を選択します。パラメタタイプは、以下の項目から選択します。

    パラメタタイプ

    説明

    IN

    入力専用パラメタ

    OUT

    出力専用パラメタ

    INOUT

    入出力共用パラメタ

ポイント


サーバアプリケーションは、フロー定義の呼出し定義で指定した値に従ってアプリケーション連携実行基盤から呼び出されます。COBOL実行基盤インタフェースの以下の設定項目は、フロー定義の呼出し定義と一致するように指定してください。異なる値が指定された場合、業務処理実行アプリケーションを正しく実行することができません。

COBOL実行基盤インタフェースの設定項目

COBOL実行基盤インタフェースの設定に対応する呼出し定義の設定項目

COBOLプログラムに渡すパラメタの順序

引数(業務データ)の順序(注)

COBOL登録集に定義されているパラメタの型

引数(業務データ)の型(注)

注)フロー定義ツールを使用して設定します。設定方法については、“5.2.4.3 アクティビティの設定”の“◆呼出し定義”を参照してください。

プション情報

[オプション情報]画面では、サーバアプリケーションのオプション情報、およびCOBOL実行基盤インタフェースの形式を指定します。以下に、画面イメージと各部品の説明を示します。

  1. [サーバアプリケーションのオプション情報]

    サーバアプリケーションのオプション情報を設定します。

    1. [アプリケーション作業域を使用する]

      サーバアプリケーションのインタフェースに、アプリケーション作業域、およびアプリケーション作業域長を追加する場合に指定します。アプリケーション作業域、およびアプリケーション作業域長の詳細は、“14.4.3.1 業務処理の作成”の“■アプリケーション作業域”を参照してください。

    2. [処理結果情報および例外情報を使用する]

      サーバアプリケーションのインタフェースに、処理結果情報および例外情報を追加する場合に指定します。処理結果情報および例外情報の詳細は、“14.4.3.1 業務処理の作成”の“■処理結果情報”、および“■例外情報”を参照してください。

    3. [前処理を使用する]、[後処理を使用する]

      アプリケーション連携実行基盤からの要求ごとに、業務処理の直前に呼び出される前処理、または業務処理の直後に呼び出される後処理を作成する場合に指定します。前処理、後処理の詳細は、“14.4.3.4 前処理、後処理の作成”を参照してください。

    4. [エラー処理を使用する]

      業務処理が異常終了した場合に、その直後に呼び出されるエラー処理を作成する場合に指定します。エラー処理の詳細は、“14.4.3.5 エラー処理の作成”を参照してください。

    5. [トランザクション後メッセージ編集処理を使用する]

      同期アプリケーション連携実行基盤で管理しているトランザクションの完了後に呼び出される、トランザクション後メッセージ編集処理を作成する場合に指定します。トランザクション後メッセージ編集処理の詳細は、“14.4.3.6 トランザクション後メッセージ編集処理の作成”を参照してください。

      ポイント

      トランザクション後メッセージ編集処理を作成できるのは、同期アプリケーション連携実行基盤だけです。[トランザクション後メッセージ編集処理を使用する]の項目は、[使用する実行基盤の種別]が“同期アプリケーション連携実行基盤”である場合のみ表示されます。

  2. [COBOL実行基盤インタフェースの形式]

    COBOL実行基盤インタフェースの形式に関する設定を行います。

    1. [2進項目整数データをString型にマッピングする]

      COBOLの2進項目整数データをJavaのjava.lang.String型にマッピングします。
      JavaとCOBOL間のデータ型変換の詳細については、“12.2.1.1 JavaとCOBOL間のデータ型変換”を参照してください。

    2. [パラメタを初期化する]

      未設定データの初期化を行います。
      データ項目の初期化をの詳細については、“データ型とアプリケーションの初期値”を参照してください。

    3. [サーバアプリケーションで未設定データ判定処理を使用する]

      サーバアプリケーションで未設定データの判定処理を使用します。
      未設定データの判定処理の詳細については、“14.4.3.2 未設定データの判定”を参照してください。

    4. [日本語項目をビッグエンディアンとして処理する]

      サーバ側の文字コードがUNICODE(UCS2)で、日本語項目のエンディアンをビッグエンディアンとして処理したい場合にチェックします。チェックを外した場合は、サーバのエンディアンで処理されます。

      ポイント

      サーバのプラットフォームがSolarisの場合、本項目は表示されません。サーバのプラットフォームは、アプリケーション開発用プロジェクトの[プロパティ]の[リモート開発]ページで確認することができます。

14.4.5.4 COBOL実行基盤インタフェースを生成するアプリケーション情報の更新

COBOL実行基盤インタフェース生成の対象とするアプリケーション情報の更新は、[アプリケーション情報の設定]画面で行います。以下に、[アプリケーション情報の設定]画面のイメージを示します。

各タブで設定する情報については、以下を参照してください。

14.4.5.5 COBOL実行基盤インタフェース生成の実行

[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面で、COBOL実行基盤インタフェースの生成対象として設定したアプリケーション情報に基づいて、COBOL実行基盤インタフェースを生成します。
COBOL実行基盤インタフェースの生成の手順を、以下に説明します。

注意

COBOL実行基盤インタフェースの生成を実行するには、開発環境にインストールしているInterstageのCORBAサービスと接続できるようにしておく必要があります。isstartコマンド、またはInterstage管理コンソールを使用して、Interstageを起動してから以下の手順を実行してください。

  1. [生成対象のアプリケーション情報]一覧でCOBOL実行基盤インタフェースの生成対象とするアプリケーション情報の[生成対象]をチェックします。

  2. [生成]をクリックすると、COBOL実行基盤インタフェースの生成を開始します。
    [COBOL実行基盤インタフェース生成]画面の設定内容が変更されている場合は、設定を適用してCOBOL実行基盤インタフェースを生成するかどうかを確認するダイアログボックスが表示されます。

    [OK]をクリックした場合、[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面の設定内容を適用して、COBOL実行基盤インタフェース生成を開始します。[キャンセル]をクリックした場合、COBOL実行基盤インタフェースの生成を中止します。

  3. COBOL実行基盤インタフェースとして生成されるファイルがすでに存在する場合、上書き確認をするダイアログボックスが表示されます。すでに存在しているファイルを上書きする場合は、[アプリケーション情報]一覧の[上書き対象]をチェックして[OK]をクリックしてください。
    上書きされるファイルの詳細は、[アプリケーション情報]一覧に表示されているアプリケーション情報の行を選択することで[選択されたアプリケーション情報から生成されるファイルと同名のファイル]に表示されます。


  4. COBOL実行基盤インタフェース生成の処理が終了すると、生成結果のダイアログボックスが表示されます。

    [生成結果]一覧の[結果]に表示される項目の種類について、以下に説明を示します。

    項目

    説明

    OK

    COBOL実行基盤インタフェース生成の処理が正常に終了した場合に表示されます。

    OK(警告有り)

    サーバアプリケーションに渡すパラメタに無効なデータ属性が指定された状態でCOBOL実行基盤インタフェースを生成した場合に表示されます。

    SKIP

    上書きを確認するダイアログボックスで[上書き対象]をチェックしなかった場合に表示されます。

    ERROR

    COBOL実行基盤インタフェース生成の処理で異常終了した場合に表示されます。
    [生成結果]一覧で対象の行を選択すると、[結果詳細]にエラーの詳細が表示されます。

    注意

    • COBOL実行基盤インタフェース生成の処理が異常終了した場合、[結果詳細]に以下の形式のメッセージが表示されることがあります。

      FSP_INTS-BAS_DEV: エラー: xxxx: apfwcbl:・・・(注)

      注)xxxxには、4桁のメッセージ番号が入ります。

      上記のメッセージは、COBOL実行基盤インタフェースの生成時に呼び出されるapfwcblコマンドでエラーが発生した場合に表示されます。“メッセージ集”の“メッセージ番号がFSP_INTS-BAS_DEVで始まるメッセージ”を参照して対処を行い、再度、COBOL実行基盤インタフェースの生成を実行してください。
      apfwcblコマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“apfwcbl”を参照してください。

    • COBOL実行基盤インタフェースの生成後に、COBOLプロジェクトの[プロパティ]画面でCOBOLアプリケーションのターゲットファイルの名前を変更した場合、生成済みのCOBOL実行基盤インタフェースと不整合が発生することがあります。ターゲットファイルの名前を変更前の値に戻すか、COBOL実行基盤インタフェースを再生成してください。

    • COBOL実行基盤インタフェースの実行を行うと、プロジェクト配下に以下のファイルが作成されます。

      .TMP_APFWCBLINFxxxx(注)

      注)xxxxには、4桁の番号が入ります。

      このファイルは、COBOL開発支援ツールによって作成される一時ファイルです。通常、COBOL実行基盤インタフェース生成の処理の完了時に削除されます。COBOL実行基盤インタフェースの生成の処理が中断された場合、ファイルが残ることがあります。この場合は、手動で削除してください。

14.4.5.6 生成されるファイルと格納先

生成対象のアプリケーション情報ごとに、COBOL実行基盤インタフェース生成を実行後に生成されるファイルの一覧を、以下に示します。

サーバアプリケーションの実行基盤インタフェースソースファイルおよび定義ファイル

ファイル名

概要

生成個数

格納先

xxx_apfwskel.cob(注)

COBOL実行基盤インタフェースソースファイル

1ファイル生成されます。

作業対象のプロジェクトの[ソースファイル]フォルダ

xxx_apfwcdr.cob(注)

構造体・配列・バイナリ・typedefされた型のデータ変換用関数ソースファイル

1ファイル生成されます。

xxx_funcDef.xml(注)

アプリケーションインタフェース定義ファイル

1ファイル生成されます。

作業対象のプロジェクトの[実行基盤連携用ファイル] > [定義ファイル]フォルダ

xxx_callHandler.xml(注)

アプリケーション呼出し定義ファイル

1ファイル生成されます。

注)xxxには、[アプリケーション情報の設定]画面の[出力ファイルのプレフィクス]で指定した値が入ります。

クライアントアプリケーションで使用するソースファイル

同期アプリケーション実行基盤のクライアントアプリケーションで使用するソースファイルを以下に示します。

Javaのクライアントアプリケーションで使用するソースファイル

ファイル名

概要

生成個数

格納先

xxx.java(注1)

構造体に対応するJavaソース

登録集に定義した集団項目ごとに1ファイル生成されます。

[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面の[クライアントアプリケーションの設定]で指定した出力先

yyyHelper.java(注2)

構造体・配列・バイナリのデータ変換用Javaソース

クラスの生成規則により、データ変換に必要な個数分生成されます。

zzzBean.java(注3)

アプリケーション情報に記述したプログラム名に対応するbeanのJavaソース

1ファイル生成されます。

zzzBeanCDR.java(注3)

beanのデータ変換用Javaソース

1ファイル生成されます。

1)xxxには、COBOL登録集へ定義した集団項目名が入ります。
2)yyyには、COBOL登録集へ定義した構造体名・配列名・バイナリ型名が入ります。
注3)zzzには、[アプリケーション情報の設定]画面の[プログラム名]に指定した値が入ります。

C言語のクライアントアプリケーションで使用するソースファイル

ファイル名

概要

生成個数

格納先

xxx_apfw.h(注)

C言語実行基盤インタフェース共通ヘッダファイル

1ファイル生成されます。

[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面の[クライアントアプリケーションの設定]で指定した出力先

xxx_apfwcdr.h(注)

構造体・配列・バイナリ・typedefされた型のデータ変換用ヘッダファイル

1ファイル生成されます。

xxx_apfwcdr.c(注)

構造体・配列・バイナリ・typedefされた型のデータ変換用ソースファイル

1ファイル生成されます。

xxx_apfwsccl.h(注)

C言語クライアントヘッダファイル

1ファイル生成されます。

xxx_apfwsccl.c(注)

C言語クライアントソースファイル

1ファイル生成されます。

注)xxxには、[アプリケーション情報の設定]画面の[出力ファイルのプレフィクス]で指定した値が入ります。

14.4.5.7 アプリケーション情報入力ファイルのインポート・エクスポート

COBOL実行基盤インタフェースを生成するために[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面で設定したアプリケーション情報をバックアップ、または開発資産として管理する場合には、COBOL開発支援ツールのエクスポート機能を使用します。エクスポート機能を使用することで、[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面で設定したアプリケーション情報をアプリケーション情報入力ファイルへエクスポートすることができます。
エクスポートされたアプリケーション情報入力ファイルは、インポート機能を利用することで、COBOL実行基盤インタフェースの生成対象となるアプリケーション情報として復元することができます。

アプリケーション情報入力ファイルへのエクスポート、およびインポートの手順を、以下に示します。

アプリケーション情報入力ファイルへエクスポート

  1. [COBOL実行基盤インタフェース生成]画面の[生成対象のアプリケーション情報]一覧で、アプリケーション情報入力ファイルへエクスポートするアプリケーション情報を選択します。

  2. [エクスポート]をクリックします。

  3. プロジェクトの[アプリケーション情報入力ファイル]フォルダに、アプリケーション情報入力ファイルが出力されます。アプリケーション情報入力ファイルは、以下のファイル名で出力されます。

    [出力ファイルのプレフィクス]_[プログラム名].xml

アプリケーション情報入力ファイルからインポート

  1. インポートするアプリケーション情報入力ファイルを[アプリケーション情報入力ファイル]フォルダに格納します。

  2. [COBOL実行基盤インタフェース生成]画面の[インポート]をクリックします。

  3. [アプリケーション情報入力ファイルからインポート]ダイアログボックスが表示されます。
    作業対象のプロジェクトの[アプリケーション情報入力ファイル]フォルダに格納されているアプリケーション情報入力ファイルが、[アプリケーション情報入力ファイル]一覧に表示されます。


  4. インポートするアプリケーション情報入力ファイルを選択して[OK]をクリックします。アプリケーション情報入力ファイルのインポートが開始されます。

  5. アプリケーション情報入力ファイルのインポートが完了すると、インポート結果を表示するダイアログボックスが表示されます。

    以下に、[インポート結果]、および[結果詳細]に表示される内容の種類を示します。

    結果の種類

    説明

    OK

    アプリケーション情報入力ファイルを正常にインポートした場合に表示されます。

    OK(警告あり)

    アプリケーション情報に不足がある状態でインポートされた場合に表示されます。不足がある状態でインポートされたアプリケーション情報は、[生成対象のアプリケーション情報]一覧にが表示された状態で追加されます。警告内容の詳細は、[結果詳細]に表示されます。

    ERROR

    インポートに失敗した場合に表示されます。
    エラー内容の詳細は、[結果詳細]に表示されます。

    ポイント

    • アプリケーション情報入力ファイルのlibraryタグのname属性の値は、インポート先のCOBOLプロジェクトの[ターゲット名]、およびCOBOLアプリケーションをビルドする環境に応じて、以下の規則で置き換えられます。


      lib[ターゲット名].so


      [ターゲット名].dll

    • アプリケーション情報入力ファイルのインポートによって、インポート元のアプリケーション情報入力ファイル自体の内容が書き換えられることはありません。