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Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

14.4.6 COBOL実行基盤インタフェースを含むコンパイル・リンク

COBOL実行基盤インタフェースを含む開発資産を使用し、サーバアプリケーションをコンパイル・リンクします。
COBOL実行基盤インタフェースを含めてサーバアプリケーションをコンパイル・リンクする場合、コンパイル・リンクの設定に、COBOL実行基盤インタフェースが参照する登録集の格納先ディレクトリ名と、リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加する必要があります。
追加するCOBOL登録集の格納先ディレクトリ名と、リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを以下に示します。

COBOL実行基盤インタフェースが参照するCOBOL登録集の格納先ディレクトリ名

/opt/FJSVibs/copy

リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリ

  • プロセスモードの場合
    /opt/FJSVibs/lib/libapfwcdrcobol_nt.so
    /opt/FJSVibs/lib/libapfwcblconv_nt.so

  • スレッドモードの場合
    /opt/FJSVibs/lib/libapfwcdrcobol.so
    /opt/FJSVibs/lib/libapfwcblconv.so

COBOL実行基盤インタフェースが参照するCOBOL登録集の格納先ディレクトリ名

[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\copy

リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリ

  • Interstage Studio上でのビルドツールを使用したWindows開発環境でのビルドの場合
    [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\x64\libapfwcdrcobol.lib
    [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\x64\libapfwcblconv.lib

  • NetCOBOLのcobolコマンドを使用したサーバ上でのビルドの場合
    [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\libapfwcdrcobol.lib
    [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib\libapfwcblconv.lib

業務ロジック部分のコンパイル・リンク・デバッグを実施した後、COBOL実行基盤インタフェースを含めたコンパイル・リンクを行う手順を以下に示します。

Interstage Studio上でCOBOL/CORBAリモート開発機能を使用したリモートビルドの場合

  1. メイクファイルの生成条件の変更

    メイクファイルの生成条件に、COBOL実行基盤インタフェースライブラリとその登録集のパスを追加します。
    メイクファイルの生成条件の変更方法については、、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“メイクファイルの生成条件の変更”を参照してください。

  2. メイクファイルの再生成

    メイクファイルを再生成します。
    メイクファイルの再生成の方法については、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“メイクファイルの再生成”を参照してください。

  3. リモートビルドの実行

    再生成したメイクファイルを使用して、サーバアプリケーションをコンパイル・リンクします。
    リモートビルドの方法については、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“リモートビルド”を参照してください。

Interstage Studio上でのビルドツールを使用したWindows開発環境でのビルドの場合

  1. ターゲットオブジェクトの指定

    14.4.5.5 COBOL実行基盤インタフェース生成の実行”で生成されたソースファイルは複数の翻訳単位が含まれるため、ターゲットオブジェクトを指定する必要があります。
    [ソースファイル]フォルダに格納されている“xxx_apfwcdr.cob”を選択して、コンテキストメニューから[ターゲットオブジェクトを指定する]を選択します。[ターゲットオブジェクトファイル]フォルダが表示され、フォルダ内にターゲットオブジェクトファイルが表示されます。

    ポイント

    “xxx_apfwcdr.cob”の“xxx”には、[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面でCOBOL実行基盤インタフェースの生成対象に指定したアプリケーション情報の、[出力ファイルのプレフィクス]が入ります。

  2. 登録集オプションの追加

    登録集オプションに、COBOL実行基盤インタフェースライブラリの登録集を追加します。
    登録集オプションの追加の詳細は、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“翻訳オプション”を参照してください。

  3. リンクオプションの追加

    リンクオプションにCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加します。
    リンクオプションの追加方法については、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“リンクオプションの設定”を参照してください。

  4. ビルドの実行

    ビルド対象のプロジェクトを選択して、コンテキストメニューから[プロジェクトの再ビルド]を選択してください。

NetCOBOLのcobolコマンドを使用したサーバ上でのビルドの場合

  1. COBOL実行基盤インタフェースソースファイルの転送

    COBOL開発支援ツールを使用して生成されたCOBOL実行基盤インタフェースのソースファイルを、FTPなどを使用してサーバに転送します。転送先ディレクトリは、業務ロジックのソースファイルと同一のディレクトリを指定してください。

  2. 翻訳オプションの追加

    登録集ファイルのディレクトリを指定する“-I”オプションに、COBOL実行基盤インタフェースライブラリの登録集のディレクトリを指定します。
    登録集ファイルのディレクトリを指定するオプションの詳細は、“NetCOBOL ユーザーズガイド”または“NetCOBOL 使用手引書”の“翻訳に関するオプション”を参照してください。

  3. リンクオプションの追加

    リンクオプションにCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加します。
    ライブラリサーチパス名を追加する“-L”オプションにCOBOL実行基盤インタフェースライブラリのディレクトリ、リンクするライブラリを指定する“-l”オプションにCOBOL実行基盤インタフェースのライブラリ名を指定してください。
    リンクオプションの追加方法の詳細は、“NetCOBOL 仕様手引書”の“リンクに関するオプション”を参照してください。

  4. ビルドの実行

    サーバ上でcobolコマンドを実行して、サーバアプリケーションをコンパイル・リンクします。