COBOL実行基盤インタフェースを含む開発資産を使用し、サーバアプリケーションをコンパイル・リンクします。
COBOL実行基盤インタフェースを含めてサーバアプリケーションをコンパイル・リンクする場合、コンパイル・リンクの設定に、COBOL実行基盤インタフェースが参照する登録集の格納先ディレクトリ名と、リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加する必要があります。
追加するCOBOL登録集の格納先ディレクトリ名と、リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを以下に示します。
COBOL実行基盤インタフェースが参照するCOBOL登録集の格納先ディレクトリ名 | /opt/FJSVibs/copy |
リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリ |
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COBOL実行基盤インタフェースが参照するCOBOL登録集の格納先ディレクトリ名 | [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\copy |
リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリ |
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業務ロジック部分のコンパイル・リンク・デバッグを実施した後、COBOL実行基盤インタフェースを含めたコンパイル・リンクを行う手順を以下に示します。
■Interstage Studio上でのCOBOL/CORBAリモート開発機能を使用したリモートビルドの場合
メイクファイルの生成条件の変更
メイクファイルの生成条件に、COBOL実行基盤インタフェースライブラリとその登録集のパスを追加します。
メイクファイルの生成条件の変更方法については、、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“メイクファイルの生成条件の変更”を参照してください。
メイクファイルの再生成
メイクファイルを再生成します。
メイクファイルの再生成の方法については、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“メイクファイルの再生成”を参照してください。
リモートビルドの実行
再生成したメイクファイルを使用して、サーバアプリケーションをコンパイル・リンクします。
リモートビルドの方法については、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“リモートビルド”を参照してください。
■Interstage Studio上でのビルドツールを使用したWindows開発環境でのビルドの場合
ターゲットオブジェクトの指定
“14.4.5.5 COBOL実行基盤インタフェース生成の実行”で生成されたソースファイルは複数の翻訳単位が含まれるため、ターゲットオブジェクトを指定する必要があります。
[ソースファイル]フォルダに格納されている“xxx_apfwcdr.cob”を選択して、コンテキストメニューから[ターゲットオブジェクトを指定する]を選択します。[ターゲットオブジェクトファイル]フォルダが表示され、フォルダ内にターゲットオブジェクトファイルが表示されます。
ポイント
“xxx_apfwcdr.cob”の“xxx”には、[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面でCOBOL実行基盤インタフェースの生成対象に指定したアプリケーション情報の、[出力ファイルのプレフィクス]が入ります。
登録集オプションの追加
登録集オプションに、COBOL実行基盤インタフェースライブラリの登録集を追加します。
登録集オプションの追加の詳細は、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“翻訳オプション”を参照してください。
リンクオプションの追加
リンクオプションにCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加します。
リンクオプションの追加方法については、”NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“リンクオプションの設定”を参照してください。
ビルドの実行
ビルド対象のプロジェクトを選択して、コンテキストメニューから[プロジェクトの再ビルド]を選択してください。
■NetCOBOLのcobolコマンドを使用したサーバ上でのビルドの場合
COBOL実行基盤インタフェースソースファイルの転送
COBOL開発支援ツールを使用して生成されたCOBOL実行基盤インタフェースのソースファイルを、FTPなどを使用してサーバに転送します。転送先ディレクトリは、業務ロジックのソースファイルと同一のディレクトリを指定してください。
翻訳オプションの追加
登録集ファイルのディレクトリを指定する“-I”オプションに、COBOL実行基盤インタフェースライブラリの登録集のディレクトリを指定します。
登録集ファイルのディレクトリを指定するオプションの詳細は、“NetCOBOL ユーザーズガイド”または“NetCOBOL 使用手引書”の“翻訳に関するオプション”を参照してください。
リンクオプションの追加
リンクオプションにCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加します。
ライブラリサーチパス名を追加する“-L”オプションにCOBOL実行基盤インタフェースライブラリのディレクトリ、リンクするライブラリを指定する“-l”オプションにCOBOL実行基盤インタフェースのライブラリ名を指定してください。
リンクオプションの追加方法の詳細は、“NetCOBOL 仕様手引書”の“リンクに関するオプション”を参照してください。
ビルドの実行
サーバ上でcobolコマンドを実行して、サーバアプリケーションをコンパイル・リンクします。