JSVRAXのモジュール構成は「図8.1 JSVRAXの機能とモジュールの関係/構成」のとおりです。
図8.1 JSVRAXの機能とモジュールの関係/構成
このように、JSVRAXは「HTC部」「TSF部」および「IME部」から構成されます。加えて、JSVRAXのAPI群「Utility部」も存在します。それぞれの説明は次のとおりです。
◆HTC部
利用者のHTMLにJSVRAXの機能をバインドするHTC群です。次の5種類があります。
名称 | 機能 |
---|---|
環境設定を行う | |
デフォルト値の設定を行う | |
<INPUT type="text"><TEXTAREA>上で入力文字列のバリデーションを行う。 | |
TSFを<INPUT type="text"><TEXTAREA>(内部的にTextarea HTCエレメントも)にバインドする | |
外字も表示できる文字表示/入力部品を形成する |
◆TSF部
JSVRAXのIMEのフレームワークです。複数のTIP(フレームワーク内のアプリケーション)の切り替え処理と、GUIを描画するポップアップウィンドウの管理を行います。
次のインタフェースおよびクラスがあります。
名称 | 機能 |
---|---|
JSVRAX.TSFがターゲットエレメントに対して行う処理のインタフェース | |
文字列挿入を行うJSVRAX.TSF.Resultインタフェースのデフォルト実装 |
JSVRAX.TSF
◆IME部
TSFの中で動くIME機能群です。次のTIPおよびクラスがあります。
名称 | 機能 |
---|---|
読みがなの入力と、その各種変換(かな漢字変換、英数変換、無変換)を行う | |
各種検索条件により文字を検索/確定する(文字検索ダイアログ)。また、文字の字形およびプロパティを表示する(文字プロパティダイアログ) | |
動作環境の設定(履歴の管理)を行う | |
JSVRAX.IMEのインラインかな漢字変換TIPの各種モードを制御するクラス | |
JSVRAX.IMEのインラインかな漢字変換TIPの各種モードを表現するクラス |
JSVRAX.IME
◆Utility部
JSVRAXのAPI群です。次のインタフェースおよびクラスがあります。
名称 | 機能 |
---|---|
1つの文字に対する文字処理定義を表現するオブジェクトのインタフェース | |
Unicodeの1つの面の文字処理定義を表現するオブジェクトのインタフェース | |
指定文字列を文字処理定義に従って解析するクラス | |
JSVRAX.Utility.CharBehavior.Parser#parse()から呼ばれる、解析ハンドラのインタフェース |
JSVRAX.Utility