ページの先頭行へ戻る
Interstage Charset Manager Standard Edition Web入力 Agent V9 コマンドリファレンス
FUJITSU Software

8.9.1 インラインかな漢字変換TIPの機能とGUI

本TIPには、次の状態があります。

ここでは、それぞれに共通の機能およびそれぞれの状態固有の機能について説明します。

◆共通機能

機能および対応するキー操作とマウス操作は「表8.3 JSVRAX.IME : インラインかな漢字変換TIPの共通機能の一覧」のとおりです。

表8.3 JSVRAX.IME : インラインかな漢字変換TIPの共通機能の一覧

機能

内容

キー操作

マウス操作

半/全角モード切替

打鍵から読みがなに変換する際の半/全角モードを、「半」(半角)→「全」(全角) の順に切り替える。

[半角/全角]

半/全角モード切替ボタンクリック

ローマ字/JISかな入力モード切替

打鍵から読みがなに変換する際のローマ字/JISかな入力モードを、「R」(ローマ字入力)→「JIS」(JISかな入力) の順に切り替える。

[ローマ字]

ローマ字/JISかな入力モード切替ボタンクリック

かな/英数モード切替

打鍵から読みがなに変換する際のかな/英数モードを、「かな」(ひらがな)→「カナ」(カタカナ)→「英数」 の順に切り替える。

  • [カタカナひらがな](「かな」)

  • [Shift]+[カタカナひらがな](「カナ」)

  • [英数](「英数」)

かな/英数モード切替ボタンクリック

変換辞書切替

読みがなから単語に変換する際の変換辞書を、指定の変換辞書モードの順に切り替える。

変換辞書切替キー

変換辞書切替ボタンクリック

かな漢字変換

現在の読みがなで現在の変換辞書を検索し、変換候補をリスト表示する。

  • [変換]

  • [Shift]+[変換]

  • [Space] (*1)

  • [Shift]+[Space] (*1)

なし

読みがなの無変換

現在の読みがなを、全角カタカナ→半角カタカナ→全角ひらがな の順に変換する。

[無変換]

なし

読みがなの英数変換

現在の読みがなを、小文字→大文字→先頭のみ大文字 の順に変換する。

読みがなの英数変換キー

なし

*1 :読みがながない場合には空白を入力する。

参考

  • 変換辞書切替キーは、JSVRAX:dictsChangeKeyプロパティで設定することができます。

  • 読みがなの英数変換キーは、JSVRAX:yomiANChangeKeyプロパティで変更することができます。

読みがな入力状態の機能

本状態は、かな漢字変換のための読みがなを入力したり、ひらがなや英数字などの変換不要な文字を入力/確定する状態です。

図8.6 JSVRAX.IME : 読みがな入力状態

また、本状態では、履歴変換機能が動作します。

履歴変換機能

この機能は、本TIPを使って変換確定した単語履歴の中から、現在の読みがなで始まる単語をリストし、選択/確定させる機能で、同じ単語を何回も入力する場合に有用です。読みがなが変わる度に履歴変換のリスト(履歴変換候補)を更新し、ヒットする履歴単語がない場合は何も表示しません。
履歴変換候補の表示は文字処理定義に従います。入力不可な文字は半透明で表示されます。
また、現在の読みの末尾に存在する英字は無視されます。

「まるA」という読みは「まるA」「まるB」の読みと等しくなります。また、「ABCぐるーぷ」という表記は「ABCぐ」まで入力しないと履歴変換のリストに表示されません。

さらに、英字のみの読みを持つ単語は履歴変換機能の対象とはなりません。
履歴に保存可能な最大単語数は100、一度にリストできる最大単語数は10となります。また、最近確定した単語を優先的に表示します。履歴集合はJSVRAX.IMEのインスタンス毎に存在します。

本状態での機能および対応するキー操作は「表8.4 JSVRAX.IME : インラインかな漢字変換TIPの読みがな入力状態における機能一覧」のとおりです。

表8.4 JSVRAX.IME : インラインかな漢字変換TIPの読みがな入力状態における機能一覧

機能

内容

キー操作

読みがな入力

半/全角モードおよびローマ字/JISかな入力モードに従って、打鍵から読みがなに変換する。英字の大文字小文字は、システムのCapsLockに従う。

文字キー

読みがな域のキャレット移動

キャレットを移動する。

  • 左右カーソルキー

  • [Home](先頭)

  • [End](末尾)

  • 上下カーソルキー(先頭/末尾)

読みがなの後退

読みがな域のキャレットの左の文字を削除する。

[BackSpace]

読みがなの削除

読みがな域のキャレットの右の文字を削除する。

[Delete]

読みがなのクリア

読みがなをクリアする。

[Esc]

読みがなの確定

読みがなを確定する。

履歴候補を選択しないで[Enter]

履歴変換候補選択

履歴変換の候補を選択する。

  • 上下カーソルキー

  • [Ctrl]+[変換](次選択)

  • [Ctrl]+[Space](次選択)

履歴変換候補の確定

選択した履歴変換の候補を確定する。

  • 履歴変換候補を選択して[Enter]

  • 文字キー(確定後、引き続き読み入力)

参考

  • 読みがな域のキャレット移動は、履歴変換候補表示がない場合にのみ有効です。

  • 読みがなの確定および履歴変換候補の確定では、文字列挿入にJSVRAX.TSF.Result.TextInputImplを使用します。詳しくは「◆ターゲットエレメントへの処理」を参照してください。

かな漢字変換状態の機能

本状態は、読みがなを元にリストした変換候補単語を選択/確定する状態です。変換候補の表示は文字処理定義に従います。入力不可な文字は半透明で表示されます。

図8.7 JSVRAX.IME : かな漢字変換状態

本状態での機能および対応するキー操作は「表8.5 JSVRAX.IME : インラインかな漢字変換TIPのかな漢字変換状態における機能一覧」のとおりです。

表8.5 JSVRAX.IME : インラインかな漢字変換TIPのかな漢字変換状態における機能一覧

機能

内容

キー操作

変換候補選択

変換候補を選択する。

  • 上下カーソルキー

  • [変換](次選択)

  • [Space](次選択)

  • [Shift]+[変換](前選択)

  • [Shift]+[Space](前選択)

変換候補リストの前頁/次頁移動

変換候補リストの前頁または次頁へ移動する。

  • 前頁/次頁マークを選択して[Enter]

  • [PageUp](前頁)

  • [PageDown](次頁)

  • [Home](先頭頁)

  • [End](最終頁)

変換候補の確定

選択された変換候補を確定する。

  • 候補を選択して[Enter]

  • 文字キー(確定後、引き続き読み入力)

読みがな入力状態に戻る

読みがな入力状態に戻る。

  • [Esc]

  • [BackSpace]

参考

変換候補の確定では、文字列挿入にJSVRAX.TSF.Result.TextInputImplを使用します。

詳しくは「◆ターゲットエレメントへの処理」を参照してください。

◆無変換/英数変換状態の機能

本状態は、読みがなをカタカナや英数字に変換/確定する状態です。

図8.8 JSVRAX.IME : 無変換/英数変換状態

本状態での機能および対応するキー操作は「表8.6 JSVRAX.IME : インラインかな漢字変換TIPの無変換/英数変換状態における機能一覧」のとおりです。

表8.6 JSVRAX.IME : インラインかな漢字変換TIPの無変換/英数変換状態における機能一覧

機能

内容

キー操作

変換候補の確定

選択された変換候補を確定する。

  • [Enter]

  • 文字キー(確定後、引き続き読み入力)

かな漢字変換

現在の読みがなで現在の変換辞書を検索し、変換候補をリスト表示する。

上下カーソルキー

読みがな入力状態に戻る

読みがな入力状態に戻る。

  • [Esc]

  • [BackSpace]

参考

変換候補の確定では、文字列挿入にJSVRAX.TSF.Result.TextInputImplを使用します。

詳しくは「◆ターゲットエレメントへの処理」を参照してください。