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Interstage Charset Manager Standard Edition Web入力 Agent V9 コマンドリファレンス
FUJITSU Software

8.8.1 機能とGUI

本HTCの機能は次の4つです。

◆IMEのフレームワーク

JSVRAX.TSFは、ターゲットエレメントに対して文字入力などの処理を行うアプリケーションのフレームワークです。このアプリケーションをTIPと呼びます。JSVRAX.TSFは、文字入力に至るまでのGUIの表示や操作などの実処理をTIPに任せ、自身はフレームワーク処理に徹します。フレームワーク処理には、TIPの管理、GUI描画用ポップアップウィンドウの管理、文字入力を代表とするターゲットエレメントへの処理があります。

◆TIPの管理

JSVRAX.TSFは複数のTIPを持つことができます。JSVRAX.TSF起動中は、必ず1つのTIPをアクティブな状態にし、GUIやAPIにより、アクティブなTIPを切り替えます。TIP配列はTSFAttacher HTCから与えられます。

◆ポップアップウィンドウの管理

TIPのGUIを描画する領域です。ターゲットエレメントのキャレットの下に表示されます。

図8.5 JSVRAX.TSF : ポップアップウィンドウ

ポップアップウィンドウの領域構成と、それぞれの領域で可能な操作は「表8.2 JSVRAX.TSF : ポップアップウィンドウの機能一覧」のとおりです。

表8.2 JSVRAX.TSF : ポップアップウィンドウの機能一覧

領域名称

内容

キー操作

マウス操作

コンテンツ域

アクティブなTIPが、そのGUIを描画する領域。描画オブジェクトの大きさに合わせて拡縮する。

アクティブなTIPの仕様に従う

アクティブなTIPの仕様に従う

インジケータ域

アクティブなTIPが、そのインジケータ類を描画する領域。

アクティブなTIPの仕様に従う

アクティブなTIPの仕様に従う

TIP切替ボタン域

JSVRAX.TSFが管理するTIP群の切り替えボタン域。ボタンクリックで、アクティブなTIPを切り替える。アクティブなTIPボタンは半透明で表示する。

なし

各TIPボタンクリック

注意

  • 開いているWebページがInternet Explorerの「インターネットゾーン」に属している場合、ポップアップウィンドウは画面外(特に上下方向)に出ないことがあります。

  • 親ウィンドウのリサイズ、移動、または選択範囲をクリックしての選択解除を行うと、ポップアップウィンドウの位置がずれることがあります。このとき、画面クリックや文字入力などの操作を引き続き行うことで、表示位置が正しく更新されます。

◆ターゲットエレメントへの処理

文字入力などのターゲットエレメントへの処理は、TIPが直接行うのではなく、TIPがJSVRAX.TSFに対して処理を依頼する形をとります。依頼の内容は、決められたインタフェースJSVRAX.TSF.Resultの実装インスタンスで表現します。利用者は、TSFAttacher HTCやTextarea HTCのonbeforetsfperformのイベントオブジェクトから、この実装インスタンスにアクセスすることができます。

イベントについては、各HTCの説明を参照してください。また、JSVRAX.TSF.Resultの実装については、各TIPの仕様を参照してください。