JSVRAXでは、運用文字コードとしてUnicode(MS)またはUnicode(2004MS)のいずれかのみを使用することができます。ただし、JSVRAXで運用する文字コード(文字セット)については、運用文字コードに加えて、文字処理定義を適切に設定する必要があります(例えば、運用文字コードがUnicode(MS)の環境でシフトJIS(MS)の文字を運用することもできます)。「導入ガイド」の3.4.5項もあわせて参照してください。
JSVRAXを利用したWebページは、キャラクタセットをUTF-8にする必要があります。例えば、<META>によって次のように指定してください。
<META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
一般的に、エレメントにイベントを割り当てるにはelement.attachEvent()を使いますが、このメソッドは各HTCの拡張イベントを扱うことはできません。独自イベントハンドラの定義は、できるだけ静的なHTMLとして記述することを推奨します。
シンタックス例のように、element.setAttribute()を使う方法もありますが、この方法は属性として全てを置き換えてしまうものであり、ハンドラリストに対する追加ではないことに注意してください。
標準エレメントに対する入力抑止機能(InputValidator HTC)では、初期表示文字列やスクリプトから設定される文字列については、入力抑止対象にはなりません。これらの場面で設定する文字列に正当性の保証がない場合は、JSVRAXのAPI(JSVRAX.Utility.CharBehavior.Parser)を使用するなど、アプリケーションで別途チェックを実施してください。
仕様外の動作(非公開APIの使用を含む)は保証しません。
「使用例」以外の操作方法に関しては、MSDNなどの外部ドキュメントを参照してください。
documentオブジェクトのexpando属性をfalseにするなど、カスタムタグやカスタム属性が許可されない環境では使用しないでください。
各HTCへのアクセスは、readyStateプロパティがcompleteになり、かつ、拡張イベントoninitcompleteがある場合はそれが発生してから行ってください。
TSFAttacher HTCとInputValidator HTCは、一つのエレメントに対して、同時に割り当てて使用してはいけません。TSFAttacher HTCが組み込まれたエレメントで入力抑止をする場合は、JSVRAXのAPI(JSVRAX.Utility.CharBehavior.Parserクラス)を使用するなど、アプリケーションで別途チェックを実施してください。
キー/マウス/フォーカスに割り当てたイベントの流れでJSVRAXにダイナミックアクセスする場合、あるいは、上記イベントを引き起こすJavaScript操作(focus()等)の流れでJSVRAXにダイナミックアクセスする場合は、上記イベントと同じスレッドからではなく、タイミングをずらして処理が行われるような設計とするように注意してください。
JSVRAXは、JSVRAX独自の動作(かな漢字変換や文字表示等)を正常に保つよう、各種エレメントのイベント(キー/マウス/フォーカスイベント等)にハンドラを割り当てています。これらJSVRAXのイベントハンドラよりも、利用者のイベントハンドラが先に呼ばれてしまうと、JSVRAXは動作異常を起こす可能性があるため、それを避けるために先のような注意が必要となります。
Textarea HTCおよびTSFAttacher HTCのフォントにメイリオなど行間が広いフォントを指定した場合、表示がずれる場合があります。
64ビット版のInternet Explorerでは、次の点に注意してください。
TSFAttacher HTCを割り当てたエレメントにて、システムのIMEによるかな漢字変換中に、未確定文字列が残っている状態でJSVRAX.TSFを起動すると、Internet Explorerのプロセスが再起動する場合があります。これを防ぐには、かな漢字変換結果を確定させてから、JSVRAX.TSFを起動するようにしてください。
JSVRAXをWebページ上で表示するタイミング(ページロード、再読み込みなどのタイミング)で、「エラー:予期しないメソッドの呼び出し、またはプロパティアクセスです。」のようなスクリプトエラーが発生する場合があります。ただし、JSVRAXの機能や動作に影響は無いため、無視してかまいません。
Textarea HTCを複数行で使用する場合、スクロールバーのアローボタン(△や▽)をマウスでクリックすると、先頭や最後にスクロールされます。
中間にスクロールしたい場合には、アローボタンを長押しするか、カーソル移動キーを使用してください。
Textarea HTCに対してTabキーやマウスでフォーカスを設定する場合と、<TEXTAREA>にフォーカス設定する場合では、カーソル設定位置に非互換があります。
例えば、Tabキーでフォーカスされた場合、Textarea HTC(<JSVRAX:textarea>)では、入力域の先頭にカーソルが設定されますが、<TEXTAREA>では入力域の最後にカーソルが設定されます。
Textarea HTCに文字が存在しない状態で、文字色や背景色を切り替える場合、色が正しく設定されない場合があります。