List Worksクライアントからリスト管理サーバに接続する場合や、帳票を登録する場合にLinuxのシステム資源を使用するため、Linuxのカーネルパラメタを調整する必要があります。
List Worksサーバに関係するカーネルパラメタ名と、設定値として必要な値を以下に示します。
標準的な構成の場合
Web連携機能を使用する(Interstage Application Serverを利用しない)場合、かつ、List Works組込データベースを使用する構成の場合は、下表に沿って、カーネルパラメタを調整します。
パラメタ名 | 必要数 | 扱い |
---|---|---|
kernel.shmmax | 43632640 | 最大値 |
kernel.shmmni | 179 | 加算 |
kernel.sem | (注) | - |
kernel.msgmax | 4096 | 最大値 |
kernel.msgmnb | 13548 | 最大値 |
kernel.msgmni | 114 | 加算 |
kernel.shmall | 10908160 | 加算 |
fs.file-max | 65536 | 最大値 |
最大値:すでに設定されている値と比較して、大きい方の値を設定してください。
加算:すでに設定されている値に、必要数を加算した値を設定してください。
以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
para1 para2 para3 para4に下表の値を設定してください。
パラメタ名 | 必要数 | 扱い |
---|---|---|
para1 | 50 | 最大値 |
para2 | 993 | 加算 |
para3 | 3 | 最大値 |
para4 | 343 | 加算 |
ポイント
以下のカーネルパラメタの値を合計した値です。
Web連携機能を使用する(Interstage Application Serverを利用しない)場合
List Works組込データベースを使用する構成の場合
上記以外の構成の場合
上記以外の場合は、下表を参照してください。
Web連携機能を使用しない | Web連携機能を使用する | ||
---|---|---|---|
Interstage Application Serverを利用しない | Interstage Application Serverを利用する(注) | ||
List Works組込データベース | 上記の“標準的な構成の場合”と同じ設定です。 | 上記の“標準的な構成の場合”と同じ設定です。 | |
Symfoware | List Worksサーバ上では、Symfowareと連携できません。 | ||
Oracleデータベース | 以下をあわせて計算します。 “3.3.1.1 List Worksサーバで設定が必要なカーネルパラメタ” “3.4.3 Oracleデータベースの環境設定”の“(2) カーネルパラメタの編集” | 以下をあわせて計算します。 “3.3.1.1 List Worksサーバで設定が必要なカーネルパラメタ” “3.4.3 Oracleデータベースの環境設定”の“(2) カーネルパラメタの編集” |
購入したInterstage Application Serverのマニュアルを参照して、お使いの保管データベースでの必要量とあわせて計算してください。
カーネルパラメタの調整は、以下の手順で行います。
現在設定されているカーネルパラメタ値を確認します。
# /sbin/sysctl -a
すでに必要設定値以上の値が設定されている場合は、以降の作業は不要です。
「/etc/sysctl.conf」ファイルを編集し、カーネルパラメタ値を変更します。
なお、パラメタがない場合は、以下の形式でパラメタを追加します。
fs.file-max = 65536
以下のコマンドを実行、またはシステムを再起動して、カーネルパラメタ値の変更をLinuxカーネルへ反映します。
# /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf
以下のどちらかの場合に、本章で説明するカーネルパラメタの値を設定します。
Web連携機能を使用しない場合
Web連携機能を使用する(Interstage Application Serverを利用しない)場合
ポイント
List Works基盤機能で必要なカーネルパラメタの値を説明しています。
Interstage Application Serverを利用する場合は、お使いのInterstage Application Serverのマニュアルでご確認ください。
パラメタ名 | 必要数 | 扱い |
---|---|---|
kernel.shmmax | 13208308 | 最大値 |
kernel.shmmni | 19 | 加算 |
kernel.sem | (注) | - |
kernel.msgmax | 4096 | 最大値 |
kernel.msgmnb | 13548 | 最大値 |
kernel.msgmni | 14 | 加算 |
fs.file-max | 65536 | 最大値 |
最大値:すでに設定されている値と比較して、大きい方の値を設定してください。
加算:すでに設定されている値に、必要数を加算した値を設定してください。
以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
para1 para2 para3 para4 に下表の値を設定してください。
パラメタ名 | 必要数 | 扱い |
---|---|---|
para1 | 12 | 最大値 |
para2 | Web連携機能を使用する場合:33 | 加算 |
para3 | 3 | 最大値 |
para4 | Web連携機能を使用する場合:33 | 加算 |