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Interstage Charset Manager Standard Edition V9 インストールガイド
FUJITSU Software

1.7.1 INIファイル形式のサイレントインストール

以下の手順で行います。

  1. インストールパラメーターINIファイルを作成します(“1.7.1.1 インストールパラメーターINIファイルの作成”を参照)

  2. サイレントインストール用スクリプトを実行します(“1.7.1.2 サイレントインストールの実行”を参照)

1.7.1.1 インストールパラメーターINIファイルの作成

Charset Manager-M、Charset Manager-A、クライアントの場合

サイレントインストール設定ファイルにパラメーターを設定します。

注意

  • ファイルを作成する時の文字コードはシフトJISとしてください。

  • 記述例として、以下にサンプルがありますので必要に応じて参照してください。
    [インストール媒体]\cm\packages\charset.ini

記載ルールは以下に従ってください。

キーと値の意味は以下のとおりです。

※製品ごとに異なる説明は、【】内に以下のように示します。
Charset Manager-M:M、Charset Manager-A:A、クライアント:C

INFOFILE

【M/A/C】インストール結果を出力するインストールログファイル名をフルパスで指定します。存在しないファイルを指定した場合には作成しますが、上位ディレクトリが存在しない場合にはエラーとなります。存在するファイルを指定した場合には、上書きされます。

インストールログファイルの形式については、“■Charset Manager-M、Charset Manager-A、クライアントの場合”を参照してください。

USETYPE

【M/A】運用形態を指定します。以下の値のうち、どちらかを指定します。

1:日本語資源運用サーバ

2:印刷資源運用サーバ

CONVERTER_INSTALL

【M/A】Charset Converter機能をインストールするかどうかを指定します。以下の値のうち、どちらかを指定します。

1:インストールする

2:インストールしない

VALIDATOR_INSTALL

【M/A】Charset Validator機能をインストールするかどうかを指定します。以下の値のうち、どちらかを指定します。

1:インストールする

2:インストールしない

WCONV_INSTALL

【M/A】拡張データ変換機能をインストールするかどうかを指定します。以下の値のうち、どちらかを指定します。

1:インストールする

2:インストールしない

MANUAL_INSTALL

【M/A/C】マニュアルをインストールするかどうかを指定します。以下の値のうち、どちらかを指定します。

1:インストールする

2:インストールしない

UDC_OPTION

【A/C】複数ユーザーで外字ファイルを共通にするかどうかを指定します。以下の値のうち、どちらかを指定します。

1:共通にする

2:共通にしない

本指定については、“1.5.1 GUI操作によるインストール”と“1.6.1.1 GUI操作によるインストール”の“外字利用環境設定”の説明を参照してください。

Server Core環境では本パラメメタは2を設定してください。Server Core環境で外字ファイルを共通にしたい場合には、インストール後に“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”の“2.2.1.2 Windows Server 2012 / Windows Server 2016 / Windows Server 2019の場合”を参照して設定ください。

UDC_LOAD_SERVICE

【M/A】外字ロードサービスを利用するかどうかを指定します。以下の値のうち、どちらかを指定します。

1:利用する

2:利用しない

本指定については、“1.4.1 GUI操作によるインストール”と“1.5.1 GUI操作によるインストール”の“外字利用環境設定”の説明を参照してください。

DELIVERY_ENVIRON_SETTING

【M/A】Charset Managerの資源配付機能の環境設定をするかどうかを指定します。以下の値のうち、どちらかを指定します。

1:環境設定をする

2:環境設定をしない

本指定については、“1.4.1 GUI操作によるインストール”と“1.5.1 GUI操作によるインストール”の“Charset Managerの資源配付機能の環境設定”の説明を参照してください。

MANAGER_SERVER

【A】資源管理サーバ名を設定します。DELIVERY_ENVIRON_SETTINGが1の場合のみ、本指定が有効となります。

本指定については、“1.5.1 GUI操作によるインストール”の“Charset Managerの資源配付機能の環境設定”の説明を参照してください。

INSTALL_DIRECTORY

【M/A/C】インストール先の設定をします。指定できるディレクトリについては、“1.4.1 GUI操作によるインストール”、“1.5.1 GUI操作によるインストール”および“1.6.1.1 GUI操作によるインストール”の“インストール先の選択”を参照してください。

RESOURCE_DIRECTORY

【M/A/C】管理ディレクトリの設定をします。指定できるディレクトリについては、“1.4.1 GUI操作によるインストール”、“1.5.1 GUI操作によるインストール”および“1.6.1.1 GUI操作によるインストール”の“管理ディレクトリの選択”を参照してください。

DELIVERY_LOG_RESDIR

【M/A/C】Charset Managerの資源配付機能の作業用ディレクトリをインストールディレクトリ配下にするか、管理ディレクトリ配下にするかを指定します。以下の値のうち、どちらかを指定します。

1:インストールディレクトリ配下

2:管理ディレクトリ配下

本指定については、“1.4.1 GUI操作によるインストール”、“1.5.1 GUI操作によるインストール”および“1.6.1.1 GUI操作によるインストール”の“管理ディレクトリの選択”の説明を参照してください。

REBOOT_SYSTEM

【M/A/C】インストール後に再起動するかどうかを指定します。以下の値のうち、どちらかを指定します。

1:再起動する

2:再起動しない

サイレントインストール設定ファイル(Charset Manager-Aの場合)の記述例

[CharsetInfo]
INFOFILE="D:\Charset.log"
USETYPE=1
INSTALL_DIRECTORY="C:\Program Files\CharMGR"
RESOURCE_DIRECTORY="C:\resMGR"
REBOOT_SYSTEM=1
UDC_OPTION=2
VALIDATOR_INSTALL=1
WCONV_INSTALL=2
CONVERTER_INSTALL=2
MANUAL_INSTALL=1
MANAGER_SERVER=""
DELIVERY_ENVIRON_SETTING=2
DELIVERY_LOG_RESDIR=1
UDC_LOAD_SERVICE=2 

■Charset-入力アシストの場合

Charset-入力ファイルは情報ファイルにパラメーターを設定します。

; で始まる行は、コメント行です。この行に情報を設定しても、インストールに反映されません。

注意

  • 情報ファイルを作成する時の文字コードはシフトJISとしてください。

  • 記述例として、以下にサンプルがありますので必要に応じて参照してください。
    [インストール媒体]\cm\packages\CMIME\packages\CMIME\SLTJPST.INF

  • インストール済みのCharset-入力アシストのインストール状態を、サイレントインストールによって変更することはできません。

以下のセクションとキーからなります。

セクション名

キー名

[Charset-入力アシスト]

セットアップフォルダ

Charset-入力アシスト

マルチ ボード

再変換

住所辞書

入力方式

文字の幅

文字の種類

標準の言語

資源移行

表示フォント

フォントサイズ

ログオン後言語

キーに対する設定値は以下のとおりです。

セットアップフォルダ

Charset-入力アシストのインストール先フォルダをフルパスで指定します。

必ずダブルクォーテーション(”)で囲んで指定してください。

本キーがない場合、インストール先を以下とします。

[Windowsドライブ]:\Program Files\CharIME

インストール先のフォルダ名に、パスとして使用できない文字が含まれている場合、正しくインストールされません。また、インストール先にネットワークドライブを指定しないでください。

インストール先に指定するパスの長さは150バイトまでにしてください。

Charset-入力アシスト

Charset-入力アシストをインストールするかどうかを指定します。

0:インストールしない

1:インストールする

本キーがない場合、1が設定されたものとみなします。0を指定した時は、Charset-入力アシスト全体のインストールが行われません。

マルチ ボード

Charset-入力アシストの機能のうち、マルチボードおよびその関連モジュールをインストールするかどうかを指定します。

0:インストールしない

1:インストールする

本キーがない場合、1が設定されたものとみなします。キー名の「マルチ」と「ボード」の間には半角空白1文字が入ります。

再変換

Charset-入力アシストの機能のうち、再変換およびその関連モジュールをインストールするかどうかを指定します。

0:インストールしない

1:インストールする

本キーがない場合、1が設定されたものとみなします。

住所辞書

Charset-入力アシストの機能のうち、住所辞書およびその関連モジュールをインストールするかどうかを指定します。

0:インストールしない

1:インストールする

本キーがない場合、1が設定されたものとみなします。

入力方式

Charset-入力アシストの入力モード設定のうち、入力方式を以下から指定します。

0:ローマ字

1:かな

本キーがない場合、0が設定されたものとみなします。

文字の幅

Charset-入力アシストの入力モード設定のうち、文字の幅を以下から指定します。

0:全角

1:半角

本キーがない場合、1が設定されたものとみなします。

文字の種類

Charset-入力アシストの入力モード設定のうち、文字の種類を以下から指定します。

0:ひらがな

1:カタカナ

2:英数

本キーがない場合、0が設定されたものとみなします。

標準の言語

Charset-入力アシストを標準の言語(既定の言語)としてインストールするかどうかを指定します。

0:標準の言語としてインストールしない

1:標準の言語としてインストールする

本キーがない場合、0が設定されたものとみなします。

資源移行

本バージョンの再インストール時のユーザー資源の取り扱いを指定します。

0:既に本バージョンのユーザー資源がある場合は、そのまま使用する

1:旧バージョンのユーザー資源がある場合は、引き継いで使用する

2:本バージョンのユーザー資源が既にある場合は引き継がない

3:本バージョンのユーザー資源を初期化して作成する

本キーがない場合、2が設定されたものとみなします。

表示フォント

候補リストなどに使用するフォントフェイス名を設定します。システムに登録されているフォントフェイス名を指定します。省略された場合、代換えフォントを使用します。この場合、OSにより使用するフォントは異なります。

フォントサイズ

候補リストなどの文字サイズを設定します。9~36までの値で指定します。省略された場合、16とみなします。

ログオン後言語

入力アシストが標準の言語から外された場合に、再ログイン時に標準の言語に設定するかどうか指定します。本設定は、標準の言語に1を設定した場合のみ有効となります。

0:標準の言語に設定しない

1:標準の言語に設定する

本キーがない場合、0が設定されたものとみなします。

情報ファイルの記述例

[Charset-入力アシスト]
セットアップフォルダ="C:\Program Files\CharIME"
Charset-入力アシスト=1
マルチ ボード=1
再変換=0
住所辞書=1
入力方式=1
文字の幅=1
文字の種類=0
標準の言語=1
資源移行=0
表示フォント=MS ゴシック
フォントサイズ=10
ログオン後言語=1

1.7.1.2 サイレントインストールの実行

インストール手順を以下に示します。

注意

  • ここで示すインストール手順は、管理者権限を持つユーザーで行ってください。

  1. サイレントインストール用スクリプトを実行します。インストールパラメーターINIファイルは、フルパスで指定してください。

    • Charset Manager-M、Charset Manager-Aの場合

      [インストール媒体]\citool\silent-ins.bat [-i インストールパラメーターINIファイル]
    • クライアントの場合

      [インストール媒体]\citool\client\silent-ins.bat [-i インストールパラメーターINIファイル]
    • Charset-入力アシストの場合

      [インストール媒体]\citool\cmime\silent-ins.bat [-i インストールパラメーターINIファイル]

    パラメーターが省略された場合は、以下の設定に従ってインストールします。

    • Charset Manager-M、Charset Manager-A、クライアントの場合
      [インストール媒体]\cm\packages\charset.ini

    • Charset-入力アシストの場合
      [インストール媒体]\cm\packages\CMIME\packages\CMIME\SLTJPST.INF

  2. インストール結果を確認します。

    また、“付録A 「アンインストールと管理(ミドルウェア)」の復帰コードとエラーメッセージ”のメッセージが出力される場合があるので、合わせて参照してください。

  3. OSを再起動します。

    • Charset Manager-M、Charset Manager-A、クライアントの場合
      製品をインストールすると環境変数を設定します。設定した環境変数を有効とするためには、システムの再起動が必要となります。REBOOT_SYSTEM=2にしている場合には、手動で再起動を行ってください。

    • Charset-入力アシストの場合
      1.6.2.1 GUI操作によるインストール”の“7)インストール完了”の注意事項を参照してください。

1.7.1.3 サイレントインストールの出力メッセージ

サイレントインストール時に出力されるメッセージについて説明します。

以下の形式で出力されます。

[mm/dd/yyyy_hh:mm:ss] FSP_INTS-CM_INSTALLER: エラー種別: エラーID: メッセージ本文

復帰
コード

エラーID

エラー
種別

メッセージ内容

0

0

INFO

本文

インストールが正常に終了しました。

意味

インストールが正常に終了しました。

1

1

WARNING

本文

インストールは正常に終了しましたが、警告メッセージがあるため、インストールログ(ファイル名)を確認してください。

意味

正常にインストールされましたが、警告メッセージが出ているので、インストールログを確認してください。

対処

INFOFILEキーに設定したインストールログファイルの内容を確認してください。インストールログファイルの形式については、“■Charset Manager-M、Charset Manager-A、クライアントの場合”を参照してください。

10

10

ERROR

本文

サイレントインストール設定ファイルに誤りがあります。(キー名=値)

意味

サイレントインストール設定ファイルのキー名の値に誤りがあります。

対処

サイレントインストール設定ファイルのキー名の値の内容を確認してください。

10

11

ERROR

本文

すでにCharset Managerがインストールされています。

意味

Charset Managerがインストールされているため、インストールすることができません。

対処

Charset Managerを削除してから、インストールしてください。

10

12

ERROR

本文

すでにインストーラ/アンインストーラが起動されています。

意味

インストーラまたはアンインストーラが起動されているため、処理を行うことができません。

対処

インストーラ/アンインストーラの処理が終了してから再度実行してください。

10

20

ERROR

本文

値にダブルクォーテーションがあります。(キー名=値)

意味

指定された値に不要なダブルクォーテーションが含まれています。

対処

ダブルクォーテーションを削除してください。

10

21

ERROR

本文

値の先頭または末尾に空白があります。(キー名=値)

意味

指定された値の先頭または末尾に空白があります。

対処

空白を削除してください。

10

22

ERROR

本文

必須項目のキーまたは値がありません。(キー名)

意味

必須項目のキーまたは値が設定されていません。

対処

キーまたは値を設定してください。

10

23

ERROR

本文

ディレクトリの長さに誤りがあります。(キー名=値)

意味

指定されたディレクトリの長さに誤りがあります。

対処

正しい長さで設定してください。

10

24

ERROR

本文

ディレクトリが存在しない、または書き込み権限がありません。(キー名=値)

意味

指定されたディレクトリが存在しないか、書き込み権限がありません。

対処

指定されたディレクトリを確認してください。

10

30

ERROR

本文

サイレントインストール設定ファイルがオープンできません。(ファイル名)

意味

サイレントインストール設定ファイルがオープンできません。

対処

サイレントインストール設定ファイルの状態を確認してください。

10

31

ERROR

本文

サイレントインストール設定ファイルの指定がフルパスではありません。(ファイル名)

意味

サイレントインストール設定ファイルがフルパスで指定されていません。

対処

フルパスで指定してください。

10

34

ERROR

本文

パラメタに誤りがあります。

意味

サイレントインストールコマンドのパラメーターに誤りがあります。

対処

パラメーターを正しく指定してください。

99

99

ERROR

本文

インストールが異常終了しました。(エラーコード)

意味

インストールに失敗しました。

対処

INFOFILEキーに設定したインストールログファイルの内容を確認してください。インストールログファイルの形式については、“■Charset Manager-M、Charset Manager-A、クライアントの場合”を参照してください。

原因がわからない場合には、エラーコードとインストールログファイルを弊社技術員に送付してください。

1.7.1.4 サイレントインストールの出力結果ファイル

■Charset Manager-M、Charset Manager-A、クライアントの場合

インストールログファイルに詳細なメッセージが出力されます。

以下の形式で出力されます。

[CharsetMGR_Install_Return_Infomation]
f5atvini_RC=[配付環境設定コマンドのメッセージ]
RC=[インストーラのメッセージ]
WARNING=[ワーニングメッセージ情報]
f5atvini_RC

Charset Managerの資源配付機能の環境設定を行う設定をした場合、インストーラから配付環境設定コマンドが呼び出されます。そこでエラーが発生した場合に、そのエラーメッセージが出力されます。ここに設定されるメッセージについては、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”の“2.1.1 Charset Managerの資源配付の設定”を参照してください。

RC

インストーラでエラーが発生した場合に、そのエラーメッセージが出力されます。出力されるメッセージは通常のインストーラで出力されるメッセージと同じです。メッセージに従って対処してください。なお、対処できないメッセージの場合には、以下の情報を採取して、弊社技術員に連絡してください。

  • 標準エラー出力に出力されたエラーメッセージ

  • 復帰コード

  • サイレントインストール設定ファイル

  • インストールログファイル

WARNING

インストールは完了したが、警告が出ている場合にそのメッセージが出力されます。出力されるメッセージは通常のインストーラで出力されるメッセージと同じです。メッセージに従って対処してください。

■Charset-入力アシストの場合

サイレントインストール結果ファイルにインストール結果が出力されます。

ファイル名

テンポラリディレクトリ\CMIME93.LOG

テンポラリディレクトリとは、以下の順で取得したパスになります。

  1. TMP環境変数で指定されているパス

  2. 1が指定されていない場合、TEMP環境変数で指定されているパス

  3. 1,2が指定されていない場合、Windowsのディレクトリ(C:\Windowsなど)

TMP環境変数およびTEMP環境変数は、システム起動時の値が有効となります。

出力形式
[サイレントインストール]
Charset-入力アシスト=[出力メッセージ]
出力例
  1. 情報ファイルに不正な内容が含まれており、インストールを開始できない場合

    [サイレントインストール]
    Charset-入力アシスト=フォルダの指定が正しくありません。

    Charset-入力アシストキーに、情報ファイルの指定が不正である内容が出力されます。

  2. インストールが開始された場合

    [サイレントインストール]
    Charset-入力アシスト=正常終了

    Charset-入力アシストキーにインストール結果が出力されます。

    • インストールが正常に終了した場合は、「正常終了」と出力されます。

    • Charset-入力アシストをインストールしない指定の場合は、「インストールしません」と出力されます。

    • インストール実行中のエラー発生等、インストールが正常に終了しなかった場合は、「異常終了」と出力されます。