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Interstage Charset Manager Standard Edition V9 使用手引書 日本語資源管理編
FUJITSU Software

5.4.4 動作

運用辞書生成の動作を設定します。

図5.26 運用辞書生成の環境設定(動作)

『指定項目』

[ホストのコード系を参照に用いる]チェックボックス

Charset-入力アシストの動作時に、コード入力や漢字辞書などにおいて、ホストのコード系を使用するか否かを指定します。

この項目にチェックすると、コード入力でJEF以外による指定はできません。また、漢字辞書ではシフトJISなどのコードは表示されません。JEF以外を使用したい場合には、選択しないでください。

この項目は、入力用のマスタコード系で"JEF"または"Unicode-JEF"を選択した場合に、指定可能になります。

本項目は、使用するコード系を指定するものです。入力や表示する文字の範囲を制限するものではありません。

入力抑止コードの指定

Charset-入力アシストの文字入力において、入力を抑止する文字コードについて指定します。

  • 指定しない
    入力の抑止を行いません。

  • 自動生成する
    入力抑止の文字コードを、自動的に生成します。
    未登録外字の文字コードは、入力抑止されます。
    入力可能なコード範囲は、“5.2 漢字辞書一覧”で定義された漢字の範囲になります。
    ただし、[ホストのコード系を参照に用いる]がチェックされている場合のコード範囲は、外字は“5.2 漢字辞書一覧”で定義された漢字の範囲になり、内字は全ての範囲になります。

  • 手動で指定する
    入力抑止の文字コードを、管理者が指定します。
    初期値では、外字に対しては入力可能になっています。

コンボボックス

手動で指定する場合の既定値を指定します。

運用文字コードがUnicode(2004MS) 以外の場合は、JIS/シフトJIS(MS)/ Unicode(MS)から選択します。運用文字コードがUnicode(2004MS)の場合は、JIS/シフトJIS(MS)/ Unicode(MS)/ Unicode(2004MS)から選択します。各コード範囲の既定値となる文字セットは、次の通りです。なお、[ホストのコード系を参照に用いる]がチェックされている場合は、JEFが表示されます。

項目名

文字セット

概要

JIS

JIS X 0201
JIS X 0208
外字

JIS X 0201およびJIS X 0208に対し、外字が追加された文字セット。

シフトJIS(MS)

マイクロソフト標準キャラクタセット(1バイトコード系を除く)

JIS非漢字、JIS第一水準、JIS第二水準(JIS X 0208:1990)およびベンダ定義文字を持つ文字セット。

Unicode(MS)

マイクロソフト標準キャラクタセット
JIS X 0212:1990
JIS X 0221(JAPANESE NON IDEOGRAPHICS SUPPLEMENT)等

JIS90ベースのMS 明朝(Version2.31)で使用されている文字セット。

Unicode(2004MS)

マイクロソフト標準キャラクタセット
JIS X 0212:1990
JIS X 0213:2004
JIS X 0221(JAPANESE NON IDEOGRAPHICS SUPPLEMENT)等

JIS2004ベースのMS 明朝(Version5.30)で使用されている文字セット。

JEF

JEF、またはUnicode-JEF

JEFまたはUnicode-JEFに対し、外字を含む文字セット。

J-NET

住民基本台帳ネットワーク統一文字

住民基本台帳ネットワークで使われる住基ネット明朝(住基統一文字)と同等の文字セット。
入力用のマスタコード系で"J-NET"を選択した場合のみ表示されます。

[抑止コードのカスタマイズ]ボタンで、既定値を編集すると「カスタマイズ」と表示されます。また、その状態でJIS/シフトJIS(MS)/ Unicode(MS)/ Unicode(2004MS)/JEFを選択し直すと、各既定値に再設定されます。なお、「カスタマイズ」を選択しても状態は変わりません。

[抑止コードのカスタマイズ]ボタン

入力抑止コードの編集ダイアログが表示されます。詳細は“図5.27 運用辞書生成の環境設定(入力抑止コードのカスタマイズ)”を参照してください。

[入力アシストの動作環境設定]ボタン

入力アシストの動作環境設定ダイアログが表示されます。詳細は“図5.28 運用辞書生成の環境設定(入力アシストの動作環境設定)”を参照してください。
この項目は、入力用のマスタコード系で"J-NET"を選択した場合には、指定できません。

[運用辞書生成のエラー時、メッセージも表示する]チェックボックス

運用辞書を生成する際にエラーが検出された場合、エラーメッセージを表示するか否かを選択します。なお、この選択に関わらずエラーが検出された場合は、エラーログが必ず出力されます。

またチェックした場合には、運用基本住所辞書または運用KUIN住所辞書を作成する際に、市区や郡町村を自動的に区切れない場合には、その都度、区切り位置を指定するためのダイアログが表示されます。ダイアログの詳細は“図5.25 基本住所辞書テンプレートの更新(分割位置の指定)”を参照してください。ダイアログを表示して分割した場合にはエラーログ(“WCVT004 Non-Separate”)は出力されません。

図5.27 運用辞書生成の環境設定(入力抑止コードのカスタマイズ

『指定項目』

面選択コンボボックス

運用文字コードにUnicode(2004MS)を選択した場合有効となります。選択可能な面の種類は、0面から2面です。

各面の編集を同時に行うことはできません。各面の編集を終了した後に、別の面の編集をしてください。複数の面を編集する場合には、面選択と編集を繰り返し行った後に[適用]ボタンで終了します。

なお、面選択と編集を繰り返し行った後に、[キャンセル]ボタンで終了した場合は、すべての編集が無効となります。

[編集]ボタン

メモ帳が起動され、入力抑止コードを定義するファイル(スコープファイル)の編集ができます。ファイルの先頭に記述された記述形式に従って編集してください。

例1)

「瑤(Unicode=0x7464)」を抑止したい場合は、";7460"の行から5行目の"1"を"0"に変更します。

  :
;7460
1
1
1
1
0
1
  :

例2) [ホストのコード系を参照に用いる]がチェックされている場合

「瑤(Unicode=0x7464)」を抑止したい場合は、UNIJEFの欄が"7464"の行に";"を挿入してコメント行に変更します。

  :
;SJIS|JEF|UNIJEF
;------------------
  :
eaa1	cdda	9059
;eaa2	e0f6	7464
eaa3	44a4	51dc
  :
[適用]ボタン

編集された入力抑止コード定義ファイルを、適用して終了します。

編集が終了した後に、適用ボタンを押してください。

[キャンセル]ボタン

編集された入力抑止コード定義ファイルを、無効にして終了します。

編集が終了した後に、キャンセルボタンを押してください。

注意

  • 入力抑止コードの編集は、十分に注意してください。
    編集を誤ると、必要な文字が入力できないなどの問題が発生します。
    入力抑止コードの編集後は、システム全体への配付前に、運用テストの実施をお薦めします。

図5.28 運用辞書生成の環境設定(入力アシストの動作環境設定

『指定項目』

辞書ツールキット/単語登録

Charset-入力アシストの利用者に対して、辞書ツールキット/単語登録の利用制限を指定します。

  • 実行可
    辞書ツールキット/単語登録の利用を許可します。

  • 単語登録のみ可
    単語登録ダイアログのみ利用を許可します。

  • 実行不可
    辞書ツールキット/単語登録の利用を許可しません。

動作環境

Charset-入力アシストの利用者に対して、動作環境の利用制限を指定します。

  • 更新可
    動作環境の変更を許可します。

  • 参照のみ可
    動作環境の参照のみ許可します。

  • 参照/更新不可
    動作環境の参照/更新を許可しません。

表示フォント-[指定する]

入力アシストで文字入力する際に使用されるフォントに関して、指定するか否かを定義します。対象となる入力アシストの表示項目は、次の通りです。

  • 未確定文字列

  • 変換候補リスト

  • 予測候補リスト

  • クイック単漢字

  • 辞書ツールキット

  • マルチボード

[フォントシステム][書体][フォントサイズ]はセットで指定します。個別の項目を省略することはできません。
[フォントサイズ]は、変換候補リストと予測候補リストに対してのみ有効であり、他の表示項目では無効です。

表示フォント-[フォントシステム]

入力アシストで文字入力する際に使用されるフォントを指定します。Windows系のフォントシステムから選択することができます。ここで選択できるフォントシステムの一覧は、業務で使うフォントシステムの設定でマシンに"Windows 系"を選択した場合に表示されるフォントシステムの一覧に準拠しますが、次のフォントシステムは指定できません。

  • Windows JEF明朝フォント

  • Windows JEFフォント V2.1

  • Windows JEFゴシックフォント

表示フォント-[書体]

入力アシストで文字入力する際に使用されるフォントを指定します。表示フォント-[フォントシステム]で選択したフォントシステムに対応する書体から選択することができます。ただし、TrueTypeフォントの「標準」は指定できません。

表示フォント-[フォントサイズ]

入力アシストで文字入力する際に、使用されるフォントサイズをポイント単位で指定します。9~36ポイントの間で選択します。初期値は16ポイントです。

注意

  • 選択するフォントが、クライアントにインストールされてない場合には、OSによって代替フォントが使用されます。

  • クライアントのアプリケーションが表示フォントを指定している場合でも、この表示フォントで選択したフォントが優先されます。ただし、Charset-入力アシスト制御インタフェースによる指定は、この表示フォントによる指定より優先されます。
    各指定による優先順位は次のようになります。

    Charset-入力アシスト制御インタフェース > 本指定の表示フォント > アプリケーション

  • 大きなフォントサイズを指定した場合には、入力アシストの表示機能に従って補正されることがあります。
    例えば、変換候補リストでは、リスト全体が画面を超過するような場合には、画面内に納まるように補正されます。

  • この表示フォントで選択する書体が、配付情報のクライアントグループの設定で選択されるフォント(配付されるフォント)と一致しない場合には、外字が表示できません。
    配付情報のクライアントグループの設定では、この表示フォントで指定したフォントを選択して、クライアントに配付されるようにしてください。