テンプレートの書式を説明します。
基本住所辞書テンプレート
運用基本住所辞書を作成するときに使用されます。運用基本住所辞書を作成するための基礎データが定義されています。日本郵政グループのダウンロードサービスから作成することができます。市郡区町村の合併や名称変更などがあった場合は、テンプレートを変更します。
基本住所辞書テンプレートの形式は、次のとおりです。
シフトJISコードによるCSV形式のテキストファイルです。
フィールドの区切りは、","(カンマ:0x2C)で、レコードの区切りは、改行(CR+LF:0x0D0A)を使用します。
行頭に";"のあるレコードはコメント行になります。
各フィールドの内容は次のとおりです。
フィールドNo. | 内容 | 備考 |
---|---|---|
1 | 地区コード | 全国地方公共団体コード(JIS X 0401、JIS X 0402)、半角数字 |
2 | 郵便番号 | 半角数字(7桁) |
3 | 都道府県のよみ | 半角カタカナで記述。 |
4 | 市郡区町村のよみ | 半角カタカナで記述。 |
5 | 市郡のよみ | 半角カタカナで記述。 |
6 | 区町村のよみ | 半角カタカナで記述。 |
7 | 町域のよみ | 半角カタカナで記述。 |
8 | 都道府県の表記 | - |
9 | 市郡区町村の表記 | - |
10 | 市郡の表記 | - |
11 | 区町村の表記 | - |
12 | 町域の表記 | - |
政令指定都市以外の市に対して、町村は省略します。
例)
ホッカイドウ,サッポロシチュウオウク,サッポロシ,チュウオウク,北海道,札幌市中央区,札幌市,中央区
(省略はありません)
ホッカイドウ,ハコダテシ,ハコダテシ,,北海道,函館市,函館市,
(区町村のフィールドが省略されています)
トウキョウト,チヨダク,,チヨダク,東京都,千代田区,,千代田区
(市郡のフィールドが省略されています)
郵便番号と町域については、「基本住所辞書テンプレートの更新」では設定されません。
名前優先用テンプレート/姓名優先用テンプレート
運用KUIN氏名辞書を作成するときに参照されます。Charset-Web入力で、かな漢字変換する際の候補リストに表示される順番を指定するデータが定義されています。運用KUIN氏名辞書を作成する際に使用され、名前優先用テンプレートと姓名優先用テンプレートがあります。
名前優先用テンプレート/姓名優先用テンプレートの形式は、次のとおりです。
シフトJISコードによるCSV形式のテキストファイルです。
フィールドの区切りは、","(カンマ:0x2C)で、レコードの区切りは、改行(CR+LF:0x0D0A)を使用します。
行頭に";"のあるレコードはコメント行になります。
各フィールドの内容は次のとおりです。
フィールドNo. | 内容 | 備考 |
---|---|---|
1 | よみ | ひらがなで記述。 |
2 | 表記 | 名前優先用テンプレートでは名前を、姓名優先用テンプレートでは姓名を記述 |
3 | 優先番号 | 半角数字で、1~50,000の範囲で記述。 |
4 | コメント | - |
優先番号のフィールドに、同じ値を設定したレコードを複数行記述することもできます。同じ値を設定した場合には、表記の文字コード順で候補リストに表示されます。
(例)姓名優先用テンプレートの例
すずき,鈴木,1 いしかわ,石川,2 こんどう,近藤,2 いしい,石井,4 いのうえ,井上,5
住所用地域テーブル
部門サーバの環境ファイル(JapanistSVR.ini)の設定の際に参照します。部門サーバの設定については、“Charset-Web入力 コマンドリファレンス”の“第4章 環境ファイル”を参照してください。
住所用地域テーブルの形式は、次のとおりです。
シフトJISコードによるテキストファイルです。
フィールドの区切りは、","(カンマ:0x2C)で、レコードの区切りは、改行(CR+LF:0x0D0A)を使用します。
行頭に";"のあるレコードはコメント行になります。
各フィールドの内容は次のとおりです。
フィールドNo. | 内容 | 備考 |
---|---|---|
1 | 地区コード | 部門サーバの設定に使用する値。 |
2 | 都道府県 | - |
3 | 市区郡 | - |
4 | 区町村 | - |
注意
難読苗字検索ライブラリをインストールしても正しく認識されない場合に、環境定義ファイルに下記の定義を追加してください。またその際に、他に定義された内容は変更しないでください。環境定義ファイルとは、運用辞書生成の環境を設定しています。
本設定を行うと、難読苗字検索ライブラリのインストール情報にかかわらず、この設定が優先されます。
環境定義ファイルは、管理ディレクトリ内の“MAN\GYxxxxxx\DIC\WCVT.DAT”です。なお、” GYxxxxxx”は業務ごとに存在しますので、すべての業務に対して設定してください。
定義の形式は、次のとおりです。
セクション名を“[]”で囲んで記述し、続けて項目の設定を記述します。
セクション名として、次を記述することができます。
難読苗字検索ライブラリ
項目として、次を記述することができます。
CodeType : 難読苗字検索ライブラリをインストールする時に選択した
辞書のコード種別(“SJIS”又は“UNICODE”)
- 「シフトJIS辞書」の場合、“SJIS”
- 「UNIコード辞書」の場合、“UNICODE”
DicPath : 難読苗字検索ライブラリがインストールした辞書のフルパス
ファイル名の例
- “f3hnandu.dat”など
例)
[難読苗字検索ライブラリ] CodeType=UNICODE DicPath=C:\Program Files\NANDOKU\f3hnandu.dat