生成する辞書を選択します。
以下に、生成辞書選択タブの項目設定について説明します。
環境設定を開く元の機能によって、動作が次のように異なります。
業務の変更の[辞書の環境設定]ボタンから環境設定を開いた場合
各辞書のチェックを外すと、それぞれの辞書は作成も配付も行なわれません。チェックを外す際は、運用形態を十分考慮して行なってください。
なお、一度配付を行なった後にチェックを外して再度配付をした場合には、作成も配付もおこなわれませんが、既に配付した辞書が無効になるわけではありません。ただし、入力アシストのチェックを付けて、入力アシストの下位の運用辞書のチェックを外した場合は、既に配付した辞書も無効になります。
配付の[辞書配付設定]ボタンから環境設定を開いた場合
業務の変更で[辞書の環境設定]ボタンで選択した辞書に対して、辞書を作成するか否かを指定できます。
各辞書のチェック状態の意味は以下のとおりです。
チェック状態 | 辞書の状態 | 配付 |
---|---|---|
チェック状態で選択が解除不可 | 辞書が更新されており、生成しなければならない辞書 | 作成して配付する。 配付したくない場合は、業務の変更の[辞書の環境設定]でチェックを解除する。 |
未チェック状態で選択不可 | 業務の変更の[辞書の環境設定]で、チェックが解除されている辞書 | 配付しない。 配付したい場合は、業務の変更の[辞書の環境設定]でチェックする。 |
未チェック状態で選択可 | 一度配付を行い、既に生成済みの辞書 | 作成せずに配付する。 チェックすると強制的に作成して配付する。 配付したくない場合は、業務の変更の[辞書の環境設定]でチェックを解除する。 |
『指定項目』
Web入力用の運用辞書作成において、選択可能なオプション辞書の種類を選択します。初期値はすべての辞書が選択された状態で設定されます。運用文字コード辞書、運用単語辞書、運用漢字辞書、運用基盤フォント属性辞書、運用部品辞書は、生成する辞書として必須のため、選択済みで解除不可となります。
※ KUINの辞書は、Charset-辞書オプションがインストールされている場合のみ選択可能となります。
クライアント入力用の運用辞書作成において、選択可能なオプション辞書の種類を選択します。初期値はすべての辞書が選択された状態で設定されます。
入力アシスト用運用辞書のチェックを外すことで、配付した辞書を無効にしてインストール時の辞書を使用することができます。
「ベンダIME運用辞書」のチェックを外すことで、辞書を作成しなくなります。配付資源を削減したい場合にチェックを外してください。なおチェックを外してもシステム標準辞書に戻すことはできません。システム標準辞書に戻すためには、各ベンダIMEでユーザ登録データを削除してください。
※ KUINの辞書は、Charset-辞書オプションがインストールされている場合のみ選択可能となります。
注意
Charset-入力アシスト用の運用住所辞書は、別途コマンドにより生成して配付する必要があります。詳細は、“I.4 Charset-入力アシストとの連携”を参照してください。
「生成辞書選択」タブの選択可能な辞書に関しては、他のタブの関連する項目の設定変更に連動して、選択状態の変更が必要となる場合があります。また、生成辞書の選択や解除に伴って、他のタブの関連する項目の設定変更が必要となる場合があります。
設定の変更が必要な場合は、確認メッセージが表示されますのでメッセージに従って設定してください。関連する項目は次の通りです。
「システム初期値に戻す」ボタンを押した場合
「辞書生成規則」タブの項目を変更した場合
「テンプレート」タブの「基本住所辞書テンプレートの更新」を行なった場合(「KUIN氏名の名前優先用テンプレートの更新」、「KUIN氏名の姓名優先用テンプレートの更新」の変更も関連しますが、連動しません。変更した場合は手動で選択してください。)
「動作」タブの「ホストのコード系を参照に用いる」、「入力抑止コードの指定」を変更した場合
各ベンダIMEにおいて登録データをすべて削除することにより、システム標準辞書の状態(学習結果などによる変化は除く)になります。
ユーザ登録データを削除する場合は、各ベンダIMEの辞書管理機能を使用して対応してください。また登録データの削除方法については、各ベンダIMEの説明書を参照してください。
入力用のマスタコード系に"J-NET"が指定されている場合は、「Web入力」や「入力アシスト」を選択することはできません。「ベンダIME運用辞書」のみ選択することができます。
運用辞書生成が生成する運用辞書は、次のとおりです。本章で編集対象となる「漢字辞書」や「単語辞書」など運用辞書を作成する元となる辞書が変更された時、それに対応する運用辞書を生成します。
名称 | 説明 | 必要なマスタデータ |
---|---|---|
運用文字コード辞書 | 文字の入力や表示などに使用される辞書です。 | 漢字辞書 |
運用文字コード辞書 | 文字の入力や表示などに使用される辞書です。 | 漢字辞書 |
運用単語辞書 | Charset-Web入力で文字入力時の変換種別が「標準変換」および「氏名優先」の場合に使用される変換辞書です。 | 漢字辞書 単語辞書 |
運用漢字辞書 | 単漢字の検索の場合に使用される変換辞書です。 | 漢字辞書 |
運用基盤フォント | 文字のプロパティを表示する場合に使用される変換辞書です。 | 漢字辞書 |
運用部品辞書 | 漢字検索の場合に、手書き検索を使用する際に使用される変換辞書です。 | 漢字辞書 |
運用基本住所辞書 | Charset-Web入力で文字入力時の変換種別が「住所入力」の場合に使用される変換辞書です。 | 漢字辞書 基本住所辞書テンプレート |
Charset-Web入力で文字入力時の変換種別が「KUIN住所」の場合に使用される変換辞書です。 | 漢字辞書 Charset-辞書オプション | |
Charset-Web入力で文字入力時の変換種別が「KUIN氏名」の場合に使用される変換辞書です。 単語辞書に登録された姓名の単語も追加されます。 | 漢字辞書 単語辞書 Charset-辞書オプション | |
住所用地域テーブル | Charset-Web入力で文字入力時の変換種別が「住所入力」や「KUIN住所」の場合で、変換候補リストに表示される地域の順序を、部門サーバ単位に異なる設定にする際に、定義に使用する値の一覧です。 | 基本住所辞書テンプレート Charset-辞書オプション |
基本住所辞書テンプレートについては、“5.4.5 テンプレートの書式”を参照してください。
“6.2 配付の準備”の“6.2.1.2.2 クライアントグループの設定”において、IME種別にCharset-入力アシストやベンダIMEを指定した際には、生成辞書選択の設定とは独立に運用辞書が生成されます。その際に運用辞書生成が生成する運用辞書は、次のとおりです。本章で編集対象となる「漢字辞書」や「単語辞書」、または標準コ-ド変換機能でカスタマイズ対象となる「文字コード変換表」など、運用辞書を作成する元となる資源が変更された時、それに対応する運用辞書を生成します。
名称 | 説明 | 必要なマスタデータ |
---|---|---|
入力アシストの運用単語辞書 | Charset-入力アシストでかな漢字変換の際に使用される辞書です。 | 漢字辞書 単語辞書 文字コード変換表 |
入力アシストの運用漢字/部品辞書 | Charset-入力アシストで漢字検索および手書き部品検索の際に使用される辞書です。 | 漢字辞書 文字コード変換表 |
Charset-入力アシストでかな漢字変換の際に、オプション辞書として使用できる変換辞書です。 | Charset-辞書オプション | |
ベンダIMEの運用辞書 | ベンダIMEで登録して使用するための辞書です。 | 漢字辞書 単語辞書 文字コード変換表 |
注意
運用基本住所辞書を利用する場合、最新の住所情報を利用するために「基本住所辞書テンプレートの更新」を実施してください。
運用KUIN住所辞書または運用KUIN氏名辞書を作成する場合には、Charset-辞書オプションをインストールしておく必要があります。
また、難読苗字検索ライブラリは、日本語資源管理を実行するログインユーザ名でログインして、インストールしておく必要があります。
なお、運用KUIN氏名辞書の作成時に使用する難読苗字検索ライブラリは、必須ではありません。
Web入力の運用KUIN住所辞書または運用KUIN氏名辞書の作成において、Charset-辞書オプションのシフトJIS版とUnicode-JEF版の両方がインストールされている場合には、次に示す通り辞書が参照されます。
運用文字コード | Charset-辞書オプションの参照される辞書 |
---|---|
JEF、Unicode-JEF | Unicode-JEF版 |
上記以外 | シフトJIS版 |
運用文字コードにJEFまたはUnicode-JEFを使用する際に、Charset-辞書オプションのシフトJIS版を参照させたい場合には、Unicode-JEF版のインストールをしないでください。
ベンダIMEの運用辞書は、単語辞書のみが対象となります。漢字辞書等は配付されません。ただし、入力用のマスタコード系に"J-NET"が指定されている場合は、ベンダIMEの運用辞書は、KAJO_J IME V2用に漢字辞書/単語辞書/文字コード変換表が対象となります。