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Interstage Charset Manager Standard Edition V9 使用手引書 日本語資源管理編
FUJITSU Software

4.3.1 転送ファイルから登録する

日本語資源管理に登録する既存の外字使用環境内の外字は、それぞれのシステムに提供されている日本語資源適用、ADJUST、関連製品(ASP、SX/G)を使用して、あらかじめ転送ファイルに取り出しておきます。

日本語資源管理は、この転送ファイルを入力にして、管理ファイルに登録します。

関連製品(ASPおよびSX/G)での取出しについては、以下の製品を使用してください。

既存の外字使用環境からの外字の取出し方法は、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”およびADJUSTのマニュアルを参照してください。

参考

外字の登録機能をコマンド形式で呼び出すことが可能です。

詳細は、“付録E 日本語資源管理のコマンドインタフェース”の“E.1.1 ファイルからの登録コマンド”を参照してください。

日本語資源管理に外字を登録するには、次の操作をします。

『操作』

  1. [日本語資源管理]ウィンドウを起動します。

  2. 対象とする業務をダブルクリックします。

  3. [外字]をダブルクリックします。

  4. 登録対象のフォントシステムを選択します。

  5. [外字]メニューの[登録]-[ファイル]をクリックします。
    →[登録]ダイアログボックス(図4.11 登録)が表示されます。

  6. 各項目を指定して、[OK]ボタンをクリックします。
    →登録確認ウィンドウが表示されます。[OK]ボタンをクリックします。

    図4.10 登録確認

  7. [OK]ボタンをクリックします。登録を中止する場合は、[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

  8. 登録の進行状況インジケータが表示されます。処理を中断する場合は[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

    図4.11 登録

『指定項目』

フォントシステム

既存の外字使用環境から外字を転送ファイルに取り出したときと同じフォントシステムを選択します。業務で設定されているフォントシステムから選択します。

初期値は、[日本語資源管理]ウィンドウでカーソルが置かれていたフォントシステムです。

書体

既存の外字使用環境から外字を転送ファイルに取り出したときと同じ書体を選択します。

ファイル形式

ファイル形式を以下のいずれかより選択します。

  • 外字連携形式

  • TrueType外字連携形式

  • APP転送形式

  • TRANS形式

  • BCF形式

  • BDF形式

既存の外字使用環境から外字を転送ファイルに取り出したときと同じファイル形式を選択します。

選択可能なファイル形式は、選択されたフォントシステムによって変化します。

フォントシステムとファイル形式の対応は、“付録D 転送ファイルの形式”を参照してください。

転送ファイル

既存の外字使用環境から取り出した外字が格納された転送ファイルの名前を、フルパスで指定します。

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。

[登録先コードを指定]チェックボックス

転送ファイルの文字パターンの登録先コードを指定する場合にチェックします。

チェックしない場合は、転送ファイルと同じ登録先コードに登録されます。

登録先コード

登録先コードを指定します。

初期値は、フォントシステムで使用するコード系の外字域の先頭コードです。

指定されたコードを先頭にして、転送ファイルのすべての文字パターンを順に登録します。

転送ファイルで設定されている文字コードは、すべて無視されます。

注意

  • 書体

    APP転送形式のフォントシステムを登録する場合、書体は入力禁止となります。

  • JEF拡張漢字について

    日本語資源管理は、ユーザ定義文字だけを扱います。

  • 辞書用外字の場合、ファイルからの登録はできません。外字データライブラリからの登録を行うか、他のフォントシステムから移行して外字を作成してください。

参考

  • 管理ファイル内の同一フォントシステムに、すでに同一の文字が存在する場合には、以下のメッセージが出力されます。

    図4.12 置き換え確認

    [はい]ボタン

    表示している文字コードに置き換えます。

    [すべて置き換える]ボタン

    以降はメッセージを表示せずに、すべての文字を置き換えます。

    [いいえ]ボタン

    表示している文字コードに置き換えません。

    [キャンセル]ボタン

    処理を終了し、「日本語資源管理」ウィンドウに戻ります。

  • 転送ファイルからの登録は以下の操作でも実行することができます。

    • 登録対象のフォントシステムを選択し、右クリックメニューの[外字登録]-[ファイル]をクリック

    • 登録対象のフォントシステムを選択し、ツールバーの以下のボタンをクリック

他社外字の登録

日本語資源管理では、BDF(Bitmap Distribution Format)形式フォントデータを登録して使用することができます。

日本語資源管理が標準でサポートしない形式のフォントデータからBDF形式のフォントファイルを作成することにより、これらのフォントデータを日本語資源管理で利用することが可能となります。また、他社ホストの外字もBDF形式で登録することができます。

BDF形式のフォントファイルの作成方法については、“D.6 BDF形式”を参照してください。

BDFフォントシステムへの登録

登録の操作手順は、前述の『操作』を参照してください。

BDF形式の転送ファイルを、BDFフォントシステムに登録する場合の[登録]ダイアログボックスの指定方法を以下に示します。

図4.13 登録(BDFフォントシステムの場合)

『指定項目』

フォントシステム

“その他 BDFフォント”を選択します。

書体

書体は、入力禁止です。

ファイル形式

BDF形式が選択されます。

ファイル名

既存の外字使用環境より取り出した外字が格納された転送ファイルの名前をフルパスで指定します。

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。

[登録先コードを指定]チェックボックス

転送ファイルの文字パターンの登録先コードを指定する場合にチェックします。

チェックしない場合は、転送ファイルで指定した同じコードで登録されます。

登録先コード

登録先コードを指定します。

初期値は、フォントシステムで使用するコード系の外字域の先頭コードです。

指定されたコードを先頭にして転送ファイルのすべての文字パターンが順に登録されます。

転送ファイルで設定されている文字コードは、すべて無視されます。