BDF形式は、Bitmap Distribution Format形式のフォントデータです。
他社ホストの外字などをBDF形式にして登録することができます。
BDF形式の転送ファイルの作成方法
BDF形式の転送ファイルは以下の形式でASCIIコードのテキストファイルとして作成します。
作成した転送ファイルを日本語資源管理に登録することにより、ファイル中で指定した書体名および文字サイズがフォントシステム“その他 BDFフォント”に追加され、すべての文字セグメントのビットマップデータが、転送ファイルに記述されている順番に登録されます。
ファイルはSTARTFONTで始めます。
フォントの文字サイズx×y(上図では16×16)を指定します。
ここで指定した値がこの転送ファイルの文字サイズとして扱われます。
以下“[5]”のENDPROPERTIESまでにp行のプロパティが続くことを表します。
プロパティ記述部には複数のプロパティを記述できますが、“[4]”のFAMILY_NAMEプロパティだけが使用されます。
FAMILY_NAMEプロパティをxxxxと設定します。
ここで設定した文字列xxxxがこのフォントの書体名となります。
この項目は省略可能で、省略した場合は書体名としてTemporaryが設定されたものとして扱われます。
プロパティ記述部はENDPROPERTIESで終了します。
以下にc個の文字セグメントが続くことを表します。
“[7]”から“[11]” をc回 繰り返し記述します。
文字セグメントはSTARTCHARで始めます。
BDFフォントシステムに登録する文字の登録先コードnを10進表記で記述します。
また、コードの先頭に“0x”を付加することにより16進表記で記述できます。
BDF形式の転送ファイルを、BDFフォントシステムに登録する時の[登録]ダイアログボックスで登録先コードを指定した場合、ENCODINGは無視されます。
指定したコードがユーザ定義域の範囲外の場合、その文字は登録されません。
また、複数の文字セグメントに同じコードを指定した場合、ファイルの先頭から登録されるためファイルの末尾よりの文字で置き換えられることになります。
w、hには、“[2]”のx、yと同じ値を設定します。0を指定するとエラーとなります。
“[10]”のあとにh行のビットマップデータが続くものとして扱われます。
ビットマップデータは、BITMAPで始めます。
文字セグメントは、ENDCHARで終了します。
ファイルは、ENDFONTで終了します。
ビットマップデータは、ビットマップを1行ずつ16進表記します。
ビットマップの横のサイズが8の倍数ではない場合は、一番近い8の倍数になるように右側に0を埋め込みます。たとえば、14×14のビットマップの場合は、15、16ドット目に0を埋め込みます。
注意
転送ファイルに記述した書体名および文字サイズが、フォントシステム“その他 BDFフォント”にすでに登録されている場合は、既存のフォントシステムに文字パターンが上書きされます。
“[2]”でxとyが異なっていた場合、xとyのうち大きいほうをzとすると、z×zのサイズに登録されます。
その際、ビットマップデータは、上または左につめられます。また、zが12より小さい場合は、12×12のサイズに、256より大きい場合は、256×256のサイズに登録されます。
“[4]”でxxxxが32バイト以上である場合は、31バイトに切りつめられます。