管理サーバのリストア後、サービス情報をリカバリーする方法について説明します。
サービス情報の復旧作業中、以下の方法で業務システム提供部門によるサービス操作を制限します。
本製品のコンソールへのアクセスを遮断する。
例
Windowsファイアーウォール機能で必要な通信(ポート)をブロックします。Windowsファイアーウォール機能で必要な通信(ポート)をブロックする方法については、OSのマニュアルを参照してください。
Cloud Services Managementが使用するポートについては、"FUJITSU Software Cloud Services Management 導入ガイド"の"ポート番号一覧"を参照してください。
以下の手順により、操作ユーザーを絞り込みます。
オンラインバックアップが、スケジュールにより最後に実行された日時を確認します。
オフラインバックアップの場合、オフラインバックアップの実行日時を確認します。
監査ログ(%FSCSM%\log\fscsm_audit.log)を参照して、上記の日時以降に操作したユーザーを絞り込みます。
対象操作は、プロジェクト情報、業務システム情報、サービス情報です。
例
監査ログ出力例
2015/06/29 16:07:07.381 biz_manger_002 create bizsystem:1 SUCCESS 2015/06/29 16:11:26.194 biz_manager01 create bizsystem:2 SUCCESS 2015/06/29 16:16:19.288 biz_manger_002 modify user:biz_manger SUCCESS 2015/06/29 16:18:49.851 pl_manager modify menu: menu_01 SUCCESS 2015/06/29 16:19:18.382 biz_manger_002 create bizsystem:3 SUCCESS 2015/06/29 16:21:49.945 pl_user modify menu: menu_01 SUCCESS 2015/06/29 16:25:22.274 biz_manager create service:vm-1-biz01 FAILED 2015/06/29 18:07:40.583 biz_manager create service:vm-1-gyoumu100 SUCCESS 2015/06/29 18:07:45.654 biz_manager start service: vm-1-gyoumu100 SUCCESS 2015/06/29 18:09:10.942 biz_manager create snapshot:vm-1-gyoumu100 SUCCESS
ディスクが壊れている場合、ディスク交換を行ったあと、ボリュームの構成情報をリカバリーします。
次に、Cloud Services Managementのバックアップファイルを利用して、Cloud Services Managementをリストアします。
リストアの詳細は、"4.3.1.2 リストア"、"4.3.2.3 オンラインバックアップからのリストア"を参照してください。
プロジェクト情報の差分反映
リストア後、本製品に存在しないプロジェクトの復旧が必要である場合、業務システム提供部門に必要な以下の情報をヒアリングし、クラウド管理用ポータルを利用して復旧してください。
業務システム提供部門の操作ユーザーは、"4.4.2.2 プロジェクト情報、業務システム情報、サービス情報の操作ユーザーの絞り込み"で確認した監査ログから特定してください。
プロジェクト名
プロジェクトID
プロジェクト責任者のユーザーID
費用負担元コード
メールアドレス
利用枠の設定有無
利用枠
アラート通知閾値
説明
プロジェクト個人入力情報
プロジェクトを利用するユーザーID
プロジェクトの詳細については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 操作ガイド(業務システム提供部門)"の"3.3 プロジェクトの登録/変更/削除/確認"を参照してください。
業務システム情報の復旧
リストア後、本製品に存在しない業務システムの復旧が必要である場合、業務システム提供部門に必要な以下の情報をヒアリングし、クラウド管理用ポータル、または業務システム操作コマンドによって復旧してください。
業務システム提供部門の操作ユーザーは、"4.4.2.2 プロジェクト情報、業務システム情報、サービス情報の操作ユーザーの絞り込み"で確認した監査ログから特定してください。
業務システムID
業務システムコード
業務システム名
メニューID
運用オプションID
責任者ID
プロジェクトID
業務システムの説明
キーペア名 (AWSとFJCS for OSSの場合)
業務システム登録日
業務システム操作コマンドやXMLファイル書式の詳細については、"5.2.5 業務システム操作コマンド"を参照してください。
プロジェクトの詳細については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 操作ガイド(業務システム提供部門)"の"業務システムの登録/変更/削除/確認"を参照してください。
注意
キーペア情報については、クラウド管理用ポータルから作成する必要があります。
バックアップ採取後、サービスに対して操作した内容をクラウドサービス統合運用部門に転送された完了通知メールから取得します。
クラウドサービス統合運用管理部門は、以下のリソースに対して復旧が必要なサービスの情報をすべて収集します。
仮想マシン
スナップショット
サービスの特定
クラウドサービス統合運用管理部門は、以下の手順で復旧対象のサービスをすべて特定します。
Cloud Services Managementのバックアップ採取時間を確認する。
クラウドサービス統合運用部門に転送された完了通知メールから、該当時間の添付ファイルを取得する。
クラウドサービス統合運用管理部門は、業務システム提供部門から以下の情報を収集します。
No | 必要な情報 | 業務システム提供部門へ依頼する作業 |
---|---|---|
1 | サービスID | 復旧対象サービスに設定したいサービスIDの提出を依頼します。 |
2 | サービス名 | 復旧対象サービスに設定したいサービス名の提出を依頼します。 |
3 | 業務システムID | 復旧対象サービスを登録したい業務システムのIDの提出を依頼します。 |
4 | メモ | 復旧対象サービスに設定したいサービスの、メモ情報の提出を依頼します。 |
クラウドサービス統合運用管理部門は、業務システム提供部門から以下の情報を収集します。
No | 必要な情報 | 業務システム提供部門へ依頼する作業 |
---|---|---|
1 | サービスID | 復旧対象サービスに設定したいサービスIDの提出を依頼します。 |
2 | サービス名 | 復旧対象サービスに設定したいサービス名の提出を依頼します。 |
3 | 業務システムID | 復旧対象サービスを登録したい業務システムのIDの提出を依頼します。 |
4 | メモ | 復旧対象サービスに設定したいサービスの、メモ情報の提出を依頼します。 |
バックアップ採取後の差分情報を反映します。
復旧対象のサービス単位にコマンドを実行します。
コマンドの詳細は"5.2.17 サービス情報復旧コマンド"または"5.2.18 スナップショット情報復旧コマンド"を参照してください。
注意
サービス情報の復旧では、XMLの内容に従ってサービス情報を復旧しますが、クラウド側の状態は確認しません。クラウド側の情報と一致しない情報で復旧すると、本製品を通してサービスを操作した場合にサービス操作に失敗する可能性があります。また、本手順で復旧した情報で課金されますので注意してください。
サービス情報の復旧作業完了後、業務システム提供部門によるサービスに関する操作を再開するため、"4.4.2.1 利用者のアクセス制限"を解除してください。
遮断していた本製品のコンソールへのアクセスを再開する
一部停止していたサービスを起動する
以下の起動コマンドを実行します。
net start "FUJITSU Software Cloud Services Management Web Server(APP)"