連携アダプターのセットアップ手順について説明します。連携を行わないアダプターについては、セットアップは不要です。
なお、連携が必要になった時点で、あとから行うこともできます。
コマンド実行
連携アダプターのセットアップコマンドは、以下のとおりです。管理者権限を保持するユーザーで、それぞれの連携先のセットアップコマンドを実行してください。
コマンド実行後は、設定を反映するために、Cloud Services Managementの管理サーバを再起動します。
Cloud Services Managementの停止、起動の詳細については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 運用ガイド"の"起動/停止"を参照してください。
ROR連携アダプターのセットアップコマンド
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setupRORInteg <各パラメーター>
AWS連携アダプターのセットアップコマンド
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setupAWSInteg <各パラメーター>
Azure連携アダプターのセットアップコマンド
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setupAzureInteg <各パラメーター>
FJCS for OSS連携アダプターのセットアップコマンド
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setupK5Integ <各パラメーター>
VMware連携アダプターのセットアップコマンド
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setupVMwareInteg <各パラメーター>
連携アダプターのセットアップコマンドでは、以下のパラメーターを指定する必要があります。セットアップする連携先の列に○がついているパラメーターを、No順に半角スペースで区切って指定してください。
No. | パラメーター名 | 連携アダプター | 説明 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ROR | AWS | Azure | FJCS for OSS | VMware | |||
1 | AS_APP_ADMIN_USER | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | APP用ドメインのJavaEE実行環境管理者のユーザー名です。 "表2.1 セットアップパラメーター一覧"のAS_ADMIN_USERに指定した値を指定してください。 |
2 | AS_APP_ADMIN_PASSWORD | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | APP用ドメインのJavaEE実行環境管理者のパスワードです。 "表2.1 セットアップパラメーター一覧"のAS_ADMIN_PASSWORDに指定した値を指定してください。 |
3 | AS_APP_BASE_PORT | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | APP用ドメインのベースポートです。 "表2.1 セットアップパラメーター一覧"のAS_APP_BASE_PORTに指定した値を指定してください。 |
4 | IAAS_ROR_USER_ID | ○ | - | - | - | - | RORテナント管理者のユーザーIDです。 |
5 | IAAS_ROR_PWD | ○ | - | - | - | - | RORテナント管理者のパスワードです。 |
6 | IAAS_ROR_TENANT | ○ | - | - | - | - | RORテナント名です。 |
7 | IAAS_ROR_HOST_PORT | ○ | - | - | - | - | RORのL-Platform APIのURLのホスト名とポート番号です。RORの管理機能APIが動作しているホスト名とポート番号を以下の形式で指定します。 <ホスト名またはIPアドレス>:<ポート番号> ホスト名はRORのサーバ証明書を確認し、指定してください。 セットアップ時に、以下のようにRORのL-Platform APIのURLが設定されます。 https://<IAAS_ROR_HOST_PORT>/cfmgapi/endpoint |
8 | IAAS_K5_USER | - | - | - | ○ | - | FJCS for OSSに接続するためのユーザー名です。 メニューで指定した固有パラメーターにユーザー名(REGION_USER)が指定されていない場合、本値が有効になります。 |
9 | IAAS_K5_PWD | - | - | - | ○ | - | FJCS for OSSに接続するためのユーザーのパスワードです。 このパスワードは、Cloud Services Management共通のパスワードです。 ベンダー定義ファイルに指定したドメイン(DOMAIN)とユーザー名(REGION_USER)に対するパスワードを設定することもできます。詳細は"C.4 連携アダプターの設定変更"を参照してください。 |
10 | IAAS_K5_DOMAIN | - | - | - | ○ | - | APIアクセスで使用するFJCS for OSSドメイン名です。 メニューで指定した固有パラメーターにドメイン(DOMAIN)が指定されていない場合、本値が有効になります。 |
11 | IAAS_K5_AUTH_URL | - | - | - | ○ | - | FJCS for OSSに接続するためのリージョナル利用者管理のエンドポイントです。 以下の形式で指定します。 https://identity.< リージョン識別子>.cloud.global.fujitsu.com/v3/auth/tokens メニューで指定した固有パラメーターにリージョンのエンドポイント(REGION_URL)が指定されていない場合、本値が有効になります。 |
12 | IAAS_VMWARE_URL | - | - | - | - | ○ | VMware APIの接続先URLです。 https://<VMware vCenter Serverのホスト名>/sdk/vimService?wsdl |
13 | IAAS_VMWARE_USER_ID | - | - | - | - | ○ | VMware vCenter Serverに接続するためのユーザーIDです。 |
14 | IAAS_VMWARE_PWD | - | - | - | - | ○ | VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードです。 |
○:指定必須
-:指定不可
注意
半角空白を含む場合は、<値>を""(ダブルクォーテーション)で囲んでください。
以下はパスワード(IAAS_K5_PWD)の例です。
fscsm_setupK5Integ Administrator User1234 3900 k5user@example.com "csm password" RDUVQRR2 https://identity.jp-east-1.cloud.global.fujitsu.com/v3/auth/tokens
例
以下は連携アダプターのセットアップコマンド指定例です。
RORの場合
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setupRORInteg Administrator User1234 3900 roruserid rorpassword rortenant rorhost.example.com:8014
AWSの場合
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setupAWSInteg Administrator User1234 3900
Azureの場合
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setupAzureInteg Administrator User1234 3900
FJCS for OSSの場合
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setupK5Integ Administrator User1234 3900 k5user@example.com k5password K5DOMAIN https://identity.jp-east-1.cloud.global.fujitsu.com/v3/auth/tokens
VMwareの場合
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setupVMwareInteg Administrator User1234 3900 https://vmhost.example.com/sdk/vimService?wsdl vmuser@example.com vmpassword
実行の確認
セットアップ実行確認メッセージが表示されます。以下のメッセージはAWS連携アダプターの例です。
実行する場合は[y]を、停止する場合は[n]を指定し、エンターキーを押してください。
Are you sure you want to start setup of FUJITSU Software Cloud Services Management AWS Integration? (y/n)[n]
セットアップの開始
セットアップが開始されると、開始メッセージが表示されます。以下のメッセージはAWS連携アダプターの例です。
FUJITSU Software Cloud Services Management AWS Integration setup start.
完了の確認
セットアップが完了すると、完了メッセージが表示されます。以下のメッセージはAWS連携アダプターの例です。
FUJITSU Software Cloud Services Management AWS Integration setup end.
注意
エラーが発生した場合には、出力されたメッセージを確認してエラー原因を取り除き、セットアップを再度実行してください。
また、セットアップコマンドの実行の確認後にエラーが発生した場合には、セットアップコマンドを再度実行する前に、必ずアンセットアップコマンドを実行してください。
参照
連携アダプターのセットアップ時に出力されるメッセージについては、"FUJITSU Software Cloud Services Managementメッセージ集"を参照してください。