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Cloud Services Management V1.1.1 導入ガイド
FUJITSU Software

2.2.1 セットアップ手順

管理サーバと連携アダプター基盤(APP)のセットアップ手順について説明します。

以下のコマンドを使って、管理サーバと連携アダプター基盤(APP)のセットアップを行います。

%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setup <パラメーター>

<パラメーター>は、"表2.1 セットアップパラメーター一覧"に記載しているパラメーターをNo.1から順にすべて指定してください。また、各パラメーターの間に、半角空白を挿入してください。管理サーバが使用するポート番号については、"A.1 ポート番号一覧"を参照してください。

参考

以降に記載する"表2.1 セットアップパラメーター一覧"に記載のパラメーターは、管理サーバに対し設定が必要なパラメーターです。

また、"表2.2 セットアップ時に自動設定されるパラメーター一覧"に記載のパラメーターは、連携アダプター基盤(APP)に設定されるパラメーターです。この一覧に記載のパラメーターについては、セットアップ時にシステム内で自動設定されます。

表2.1 セットアップパラメーター一覧

No.

パラメーター名

説明

1

AS_ADMIN_USER

Java EE実行環境管理者のユーザー名です。

例) Administrator

2

AS_ADMIN_PASSWORD

Java EE実行環境管理者のパスワードです。

例) User1234

3

AS_BASE_PORT

Java EE実行環境(API用ドメイン)のポート番号ベースです。本番号に各ポート番号を加算した番号が、API用ドメインの各ポートとして設定されます(※1)。

例) 3700

4

AS_GUI_BASE_PORT

Java EE実行環境(GUI用ドメイン)のポート番号ベースです。本番号に各ポート番号を加算した番号が、GUI用ドメインの各ポートとして設定されます(※1)。

例) 3600

5

AS_APP_BASE_PORT

Java EE実行環境(APP用ドメイン)のポート番号ベースです。本番号に各ポート番号を加算した番号が、APP用ドメインの各ポートとして設定されます(※1)。

例) 3900

6

PGS_SERVER

PostgreSQLのサーバ名です。localhostのみ指定可能で、DBの初期化およびセットアップに使用されます。

7

PGS_PORT

データベースとの接続に利用するポート番号(全般)です。

例) 3807

8

PGS_ACCOUNT_PORT

データベースとの接続に利用するポート番号(課金)です。

例) 3808

9

PGS_METER_PORT

データベースとの接続に利用するポート番号(メータリング)です。

例) 3809

10

PGS_APP_PORT

データベースとの接続に利用するポート番号(APP)です。

例) 3810

11

SMTP_HOST

SMTPサーバのホスト名です。

12

SMTP_PORT

SMTPサーバのポート番号です。

13

MAIL_ADDRESS

本製品から送信されるメールの送信先アドレスです。

例) toaddr@example.com

14

MAIL_RESPONSE_ADDRESS

本製品から送信されるメールの送信元アドレスです。

例) fromaddr@example.com

※1 各ドメインが使用するポート番号は、指定したポート番号ベースを元に計算されます。詳細は"A.1 ポート番号一覧"を参照してください。

%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setup Administrator User1234 3700 3600 3900 localhost 3807 3808 3809 3810 smtp.b.net 25 toaddr@example.com fromaddr@example.com

以下は、セットアップ時に自動的に設定される、連携アダプター基盤(APP)のパラメーターです。

表2.2 セットアップ時に自動設定されるパラメーター一覧

No.

パラメーター名

説明

1

APP_BASE_URL

連携アダプター基盤(APP)へのアクセスに使用するURLです。

デフォルト:
http://localhost:<AS_APP_BASE_PORT+80>/oscm-app

2

APP_TIMER_INTERVAL

ポーリング(ステータス確認)の間隔です。連携アダプター基盤(APP)は、この間隔で配備中のクラウド側のステータスを確認し、配備が完了しているかを判断します。

ポーリング(ステータス確認)の間隔を短くすることで、配備完了までの時間が短縮されますが、Cloud Services Managementがインストールされているサーバおよびクラウド側に負荷がかかる可能性があります。

単位はミリ秒です。

デフォルト:15000

3

APP_ADMIN_MAIL_ADDRESS

情報通知として利用するメールアドレスです。連携アダプター基盤(APP)の運用中にトラブルが発生した際、このメールアドレス宛に情報を通知します。

デフォルト:MAIL_ADDRESSパラメーターの値

4

BSS_WEBSERVICE_HOST_PORT

連携アダプター基盤(APP)が管理サーバ用ドメイン(API用ドメインおよびGUI用ドメイン)へのアクセスに使用する、URLのホスト名およびポート番号です。

デフォルト:localhost:<AS_GUI_BASE_PORT+80>

5

BSS_USER_PWD

管理サーバ用ドメイン(API用ドメインおよびGUI用ドメイン)へアクセスするためのパスワードです。

デフォルト:admin123

6

BSS_USER_KEY

管理サーバ用ドメイン(API用ドメインおよびGUI用ドメイン)へアクセスするための利用者キーです。

固定値:1000

本パラメーターは変更できません。

注意

  • ユーザー名(AS_ADMIN_USER)には、半角英数字またはアンダースコア("_")、ハイフン("-")、ピリオド(".")を使用してください。

  • パスワード(AS_ADMIN_PASSWORD)には、8文字以上の半角英数字またはアンダースコア("_")、ハイフン("-")、ピリオド(".")を使用してください。

  • SMTPホスト名(SMTP_HOST)は、サーバがアクセスできるホスト名またはIPアドレスを指定してください。SMTPサーバへのユーザー認証設定は、以下のように設定されます。変更する場合は、"付録C 導入環境の変更"を参照してください。

    • 認証:無効

    • ユーザー名:saas

    • パスワード:password

  • 各ポート番号は1~65535までの半角数字を指定してください。

  • AS_BASE_PORT、AS_GUI_BASE_PORT、およびAS_APP_BASE_PORTは、0~65359の値を指定してください(指定された番号+176までを使用するためです)。

  • 現在動作しているポート番号が以下のコマンドで確認できます。このコマンドで表示されるポート番号は指定しないでください。

    netstat -a -n

    現在動作していない場合でも、指定するポート番号が他で使用されている可能性があります。導入済の他製品のドキュメントなどを参照して、使用されるポート番号を確認してください。

  • メールアドレス(MAIL_ADDRESS, MAIL_RESPONSE_ADDRESS)には半角英数字、アットマーク("@")、アンダースコア("_")、ハイフン("-")、ピリオド(".")を使用してください。

実行の確認

セットアップ実行確認メッセージが表示されます。

実行する場合は[y]を、停止する場合は[n]を指定し、エンターキーを押してください。

Are you sure you want to start setup of FUJITSU Software Cloud Services Management? (y/n)[n]

セットアップの開始

セットアップが開始されると、以下のメッセージが表示されます。

FUJITSU Software Cloud Services Management setup start.

完了の確認

セットアップが完了すると、以下のメッセージが表示されます。

FUJITSU Software Cloud Services Management setup end.