管理サーバと連携アダプター基盤(APP)のセットアップ手順について説明します。
以下のコマンドを使って、管理サーバと連携アダプター基盤(APP)のセットアップを行います。
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setup <パラメーター>
<パラメーター>は、"表2.1 セットアップパラメーター一覧"に記載しているパラメーターをNo.1から順にすべて指定してください。また、各パラメーターの間に、半角空白を挿入してください。管理サーバが使用するポート番号については、"A.1 ポート番号一覧"を参照してください。
参考
以降に記載する"表2.1 セットアップパラメーター一覧"に記載のパラメーターは、管理サーバに対し設定が必要なパラメーターです。
また、"表2.2 セットアップ時に自動設定されるパラメーター一覧"に記載のパラメーターは、連携アダプター基盤(APP)に設定されるパラメーターです。この一覧に記載のパラメーターについては、セットアップ時にシステム内で自動設定されます。
No. | パラメーター名 | 説明 |
---|---|---|
1 | AS_ADMIN_USER | Java EE実行環境管理者のユーザー名です。 例) Administrator |
2 | AS_ADMIN_PASSWORD | Java EE実行環境管理者のパスワードです。 例) User1234 |
3 | AS_BASE_PORT | Java EE実行環境(API用ドメイン)のポート番号ベースです。本番号に各ポート番号を加算した番号が、API用ドメインの各ポートとして設定されます(※1)。 例) 3700 |
4 | AS_GUI_BASE_PORT | Java EE実行環境(GUI用ドメイン)のポート番号ベースです。本番号に各ポート番号を加算した番号が、GUI用ドメインの各ポートとして設定されます(※1)。 例) 3600 |
5 | AS_APP_BASE_PORT | Java EE実行環境(APP用ドメイン)のポート番号ベースです。本番号に各ポート番号を加算した番号が、APP用ドメインの各ポートとして設定されます(※1)。 例) 3900 |
6 | PGS_SERVER | PostgreSQLのサーバ名です。localhostのみ指定可能で、DBの初期化およびセットアップに使用されます。 |
7 | PGS_PORT | データベースとの接続に利用するポート番号(全般)です。 例) 3807 |
8 | PGS_ACCOUNT_PORT | データベースとの接続に利用するポート番号(課金)です。 例) 3808 |
9 | PGS_METER_PORT | データベースとの接続に利用するポート番号(メータリング)です。 例) 3809 |
10 | PGS_APP_PORT | データベースとの接続に利用するポート番号(APP)です。 例) 3810 |
11 | SMTP_HOST | SMTPサーバのホスト名です。 |
12 | SMTP_PORT | SMTPサーバのポート番号です。 |
13 | MAIL_ADDRESS | 本製品から送信されるメールの送信先アドレスです。 例) toaddr@example.com |
14 | MAIL_RESPONSE_ADDRESS | 本製品から送信されるメールの送信元アドレスです。 例) fromaddr@example.com |
※1 各ドメインが使用するポート番号は、指定したポート番号ベースを元に計算されます。詳細は"A.1 ポート番号一覧"を参照してください。
例
%FSCSM_HOME%\setup\fscsm_setup Administrator User1234 3700 3600 3900 localhost 3807 3808 3809 3810 smtp.b.net 25 toaddr@example.com fromaddr@example.com
以下は、セットアップ時に自動的に設定される、連携アダプター基盤(APP)のパラメーターです。
No. | パラメーター名 | 説明 |
---|---|---|
1 | APP_BASE_URL | 連携アダプター基盤(APP)へのアクセスに使用するURLです。 デフォルト: |
2 | APP_TIMER_INTERVAL | ポーリング(ステータス確認)の間隔です。連携アダプター基盤(APP)は、この間隔で配備中のクラウド側のステータスを確認し、配備が完了しているかを判断します。 ポーリング(ステータス確認)の間隔を短くすることで、配備完了までの時間が短縮されますが、Cloud Services Managementがインストールされているサーバおよびクラウド側に負荷がかかる可能性があります。 単位はミリ秒です。 デフォルト:15000 |
3 | APP_ADMIN_MAIL_ADDRESS | 情報通知として利用するメールアドレスです。連携アダプター基盤(APP)の運用中にトラブルが発生した際、このメールアドレス宛に情報を通知します。 デフォルト:MAIL_ADDRESSパラメーターの値 |
4 | BSS_WEBSERVICE_HOST_PORT | 連携アダプター基盤(APP)が管理サーバ用ドメイン(API用ドメインおよびGUI用ドメイン)へのアクセスに使用する、URLのホスト名およびポート番号です。 デフォルト:localhost:<AS_GUI_BASE_PORT+80> |
5 | BSS_USER_PWD | 管理サーバ用ドメイン(API用ドメインおよびGUI用ドメイン)へアクセスするためのパスワードです。 デフォルト:admin123 |
6 | BSS_USER_KEY | 管理サーバ用ドメイン(API用ドメインおよびGUI用ドメイン)へアクセスするための利用者キーです。 固定値:1000 本パラメーターは変更できません。 |
注意
ユーザー名(AS_ADMIN_USER)には、半角英数字またはアンダースコア("_")、ハイフン("-")、ピリオド(".")を使用してください。
パスワード(AS_ADMIN_PASSWORD)には、8文字以上の半角英数字またはアンダースコア("_")、ハイフン("-")、ピリオド(".")を使用してください。
SMTPホスト名(SMTP_HOST)は、サーバがアクセスできるホスト名またはIPアドレスを指定してください。SMTPサーバへのユーザー認証設定は、以下のように設定されます。変更する場合は、"付録C 導入環境の変更"を参照してください。
認証:無効
ユーザー名:saas
パスワード:password
各ポート番号は1~65535までの半角数字を指定してください。
AS_BASE_PORT、AS_GUI_BASE_PORT、およびAS_APP_BASE_PORTは、0~65359の値を指定してください(指定された番号+176までを使用するためです)。
現在動作しているポート番号が以下のコマンドで確認できます。このコマンドで表示されるポート番号は指定しないでください。
netstat -a -n
現在動作していない場合でも、指定するポート番号が他で使用されている可能性があります。導入済の他製品のドキュメントなどを参照して、使用されるポート番号を確認してください。
メールアドレス(MAIL_ADDRESS, MAIL_RESPONSE_ADDRESS)には半角英数字、アットマーク("@")、アンダースコア("_")、ハイフン("-")、ピリオド(".")を使用してください。
実行の確認
セットアップ実行確認メッセージが表示されます。
実行する場合は[y]を、停止する場合は[n]を指定し、エンターキーを押してください。
Are you sure you want to start setup of FUJITSU Software Cloud Services Management? (y/n)[n]
セットアップの開始
セットアップが開始されると、以下のメッセージが表示されます。
FUJITSU Software Cloud Services Management setup start.
完了の確認
セットアップが完了すると、以下のメッセージが表示されます。
FUJITSU Software Cloud Services Management setup end.