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NetCOBOL V12.1 NetCOBOL ユーザーズガイド(他社COBOL資産移行支援編)
FUJITSU Software

付録C 予約語のカスタマイズ方法

翻訳前ソース変換機能において、予約語をカスタマイズする方法について説明します。

予約語ファイル

製品のインストールフォルダに、以下のファイルがあります。

ファイル名

説明

F4AFCVM.TXT

他社COBOL予約語ファイル

ファイルはテキストファイルです。

カスタマイズ方法

製品のインストールフォルダから、“2.1.3.5 他社COBOL予約語ファイル”を任意のフォルダにコピーします。ファイル名は任意の名前に変名してもかまいません。

ファイルの編集方法”に従い、任意のフォルダにコピーした予約語ファイルを編集します。

編集したファイルのパス名を変換情報ファの“REMOVE-RSW”に指定します。

製品のインストールフォルダの予約語ファイルは、直接編集しないでください。

ファイルの編集方法

予約語ファイルの編集方法を以下に示します。

  1. 最初に、予約語から外す語を特定しておきます。

  2. 予約語ファイルはエディタ等を使用して編集します。

    ファイルは以下のような形式をしています。

    • レコードは54バイト固定

    注意

    予約語ファイルへの追加はできません。

    予約語ファイルの内容【初期状態】

    #                                                    #
    #  ※説明のためのコメント行が存在します              #
    #                                                    #
    カラム位置                                           
    ↓                                                    
    1----+----10---+----20---+----30---+----40---+----50--
     001 ABSENT                        :    X      00     
     002 ABSTRACT                      :           11     
     003 ACCEPT                        :V XXXXXX  X01 XXXX
     004 ACCESS                        :  XXXXXX  X01 XXXX
     005 ACQUIRE                       :           07     
     006 ACTIVE-CLASS                  :    X      12    X
    
    【中略】
    
     686 ZEROES                        :F XXXXXX  X01 XXXX
     687 ZEROS    ←最後の予約語       :F XXXXXX  X01 XXXX
    #                                                    #

    【カラムの説明】

    カラム

    意味

    説明

    1

    編集可能領域

    この位置に「*」を指定することにより、その語を予約語から外すことができます。

    2~4

    通番領域

    予約語の通番を示します。

    翻訳前ソース変換機能が予約語の順序等をチェックするための番号です。

    6~35

    予約語の名前

    ASCIIコードで昇順に並んでいます。

    36

    区切り記号

    翻訳前ソース変換機能がカラム位置をチェックするための区切りです。

    37~54

    予約語種別

    翻訳前ソース変換機能が内部的に参照するための予約語の種別を示します。

  3. 予約語を外すため、カラム1に「*」を指定します。このとき、カラムがずれないように注意してください。
    なお、カラム2~54の内容は変更しないでください。

  4. 編集に失敗した場合は、必ずオリジナルファイルからコピーし、最初からやり直してください。

  5. 編集(カスタマイズ)後の予約語ファイルの例を以下に示します。

    予約語ファイルの内容【編集後】

    #                                                    #
    #  ※説明のためのコメント行が存在します              #
    #                                                    #
    カラム位置                                           
    ↓                                                    
    1----+----10---+----20---+----30---+----40---+----50--
     001 ABSENT                        :    X      00     
     002 ABSTRACT                      :           11     
     003 ACCEPT                        :V XXXXXX  X01 XXXX
    *004 ACCESS                        :  XXXXXX  X01 XXXX
     005 ACQUIRE                       :           07     
     006 ACTIVE-CLASS                  :    X      12    X
    *007 ACTUAL                        :     XX    00   X 
    【中略】
     686 ZEROES                        :F XXXXXX  X01 XXXX
     687 ZEROS    ←最後の予約語       :F XXXXXX  X01 XXXX
    #                                                    #

    この例は、「ACCESS」と「ACTUAL」を予約語から外した場合を示しています。