ここでは、ネットワークリソースを登録する手順について説明します。
運用ネットワークと検疫ネットワークをネットワークリソースとして登録します。
ポイント
SBCサーバの場合
SBCサーバの場合、以下の3つのネットワークリソースを作成する必要があります。
管理ネットワーク(マネージャーが直接接続している管理LANのネットワークリソース)
業務ネットワーク
検疫ネットワーク
業務ネットワークと検疫ネットワークの場合、種別は、[業務LAN]を選択します。管理ネットワークの場合、種別は、[管理LAN]を選択します。
管理ネットワークは、ネットワークリソース名を"AdminLan"、VLAN IDを1として、インストール時に自動的に作成されます。
事前に"AdminLan"を削除したあと、「2.8.4.2 GUI(RORコンソール)による管理ネットワークのネットワークリソースの登録手順」に従ってネットワークリソースを作成してください。
ポイント
仮想PCの場合
仮想PCの場合、業務ネットワークと検疫ネットワークを作成する必要があります。
業務ネットワークと検疫ネットワークの場合、種別は、[業務LAN]を選択します。
業務ネットワークのネットワークリソース名は、「業務ネットワークと検疫ネットワークを設定変更するための定義ファイル」で指定した業務ネットワークのリソース名を指定します。
検疫ネットワークのネットワークリソース名は、「業務ネットワークと検疫ネットワークを設定変更するための定義ファイル」で指定した検疫ネットワークのリソース名を指定します。
前提条件(SBCサーバ)
ネットワークリソースに応じたL2スイッチ向けルールセット(スクリプト)を本製品の登録用フォルダーに登録する必要があります。
ルールセット(スクリプト)の詳細については、「付録D ネットワークデバイスへの自動設定および運用操作を行うための事前準備」を参照してください。
前提条件(仮想PC)
ネットワークリソースを登録するための前提条件は以下のとおりです。
仮想PCに割り当て済みのIPアドレスをL-Serverに取り込むための前提条件は「2.10 構築済みの仮想PCと仮想L-Serverの関連付け」の前提条件を参照してください。
ネットワークリソースが以下のすべての条件を満たしている
ユーザーがアクセスできるリソースプールにネットワークリソースが登録済み
ネットワークリソースに設定されているIPアドレスの範囲に、仮想マシンに割当て済みのIPアドレスが含まれている
仮想マシンとL-ServerのVLAN IDが一致している
異なるVLAN IDで、サブネットアドレスが同一のネットワークリソースが複数登録されていない
仮想マシンからVLAN IDが取得できない環境では、仮想マシンに割当て済みのIPアドレスの範囲を含むネットワークリソースが、アクセス可能なリソースプールに1つだけ登録されている
上記の場合、IPアドレスの範囲が重複したネットワークリソースが、2つ以上存在しないようにしてください。
VMホストのネットワーク情報が最新の状態である
以下の手順はすべてのVMホストに対して実行してください。
仮想化ソフトウェアの画面(vSphere Client)で以下の手順を実行し、ネットワーク情報を最新にします
インベントリから[ホストおよびクラスタ]へ移動します。
情報を更新するVMホストを選択します。
[構成]タブをクリックします。
[ハードウェア]の[ネットワーク]をクリックします。
[更新]をクリックし、ネットワーク情報の更新タスクが正常に完了するまで待ちます。
vSphere Web Clientで以下の手順を実行し、ネットワーク情報を最新にします。
インベントリから[ホストおよびクラスタ]へ移動します。
情報を更新するVMホストを選択します。
[設定]タブをクリックします。
[ネットワーク]の[仮想スイッチ]をクリックします。
[ネットワークシステムの更新]アイコンをクリックし、ネットワーク情報の更新タスクが正常に完了するまで待ちます。
仮想化ソフトウェアの画面(VMMコンソール)で以下の手順を実行し、ネットワーク情報を最新にします。
[VMとサービス]ワークスペースを開きます。
[すべてのホスト]から情報を更新するVMホストを選択し、右クリックします。
ポップアップメニューから[最新の情報に更新]を選択します。
"最新の情報に更新"のジョブが正常に完了するまで待ちます。
[VM]ですべての仮想マシンを選択し、右クリックします。
ポップアップメニューから[最新の情報に更新]を選択します。
"バーチャルマシンの更新"のジョブが正常に完了するまで待ちます。
本製品の構成定義情報にVM管理製品の最新情報が反映されている
管理サーバ上で以下のコマンドを実行してください。
【Windowsマネージャー】
> rcxadm vmmgr refresh <RETURN>
ここでは、GUI(RORコンソール)による業務ネットワークのネットワークリソースの登録手順について説明します。
手順
以下の手順を実行します。
GUI(RORコンソール)のオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、表示されたメニューで[ネットワークリソース作成]-[新規]を選択します。
[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。
以下の項目を設定します。
ネットワークリソースの名前を入力します。
種別に[管理LAN]以外を選択した場合
先頭半角英数字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ピリオド(".")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を入力します。
作成するネットワークリソース種別を、以下のラジオボタンで設定します。
業務LAN
業務LANを作成する場合、ネットワークリソース名とVLAN IDは必ず入力してください。
以下を設定します。
設定済みの仮想スイッチを利用
事前に設定された仮想スイッチを使用する場合にチェックボックスにチェックを入れます。
VLAN IDと外部接続ポートの設定をします。
LANスイッチブレードと仮想スイッチに設定するVLAN IDを指定します。LANスイッチブレードの外部ポートに設定されているVLAN IDから選択するか、数値を入力できます。事前に設計したVLAN IDを指定してください。
1~4094までの整数を入力してください。
内部ネットワーク、またはラックマウント型サーバだけの外部ネットワークの場合
VLAN IDを入力してください。
VLAN IDを指定して、[設定]ボタンをクリックすると[外部接続ポート設定]ダイアログが表示されます。
内部ネットワークの場合や、ラックマウント型サーバだけの外部ネットワークの場合、設定しないでください。
種別に[業務LAN]を指定した場合、省略できます。
L-Serverにイメージを配付する際に、ネットワークリソースと接続したNICに対して、ネットワークとIPアドレスを自動設定したい場合に入力してください。L-Serverにはサブネットアドレスに含まれるIPアドレスが割り当てられますが、割当て対象外とするIPアドレスの範囲を指定できます。[追加]ボタンをクリックすると[開始IPアドレスと終了IPアドレスの追加]ダイアログが表示されますので、対象外とするIPアドレスの範囲を指定し、[追加]ボタンをクリックしてください。対象外としたIPアドレスを再度、有効にする場合、一覧から有効にするIPアドレスのチェックボックスにチェックを入れて、[削除]ボタンをクリックしてください。[OK]ボタンをクリックすると、入力した内容が元のダイアログに表示されます。
なお、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスは自動的に除外されます。
参考
ネットワークリソースにサブネットアドレスが設定されている場合、L-Serverへのイメージ配付時に、IPアドレスを自動的に設定できます。
サブネットアドレスが設定されていない場合、DHCPの設定になります。
設定するサブネットのアドレスとサブネットマスクを、"xxx.xxx.xxx.xxx"の形式で入力してください。
サブネットマスクの最大値は、255.255.255.255(32bit mask)、最小値は、255.255.0.0(16bit mask)です。ただし、255.255.255.254は指定できません。
注意
- 管理LAN用のネットワークリソース間で同じサブネットを指定できません。詳細は、「設計ガイド CE」の「第9章 ネットワーク環境の決定と設定」を参照してください。
種別に[管理LAN]以外を選択した場合、省略できます。
サブネットの外部と通信する際に利用するデフォルトゲートウェイのIPアドレスを入力してください。
ほかの装置で利用している、または今後利用する予定などの理由で、L-Serverに自動的に割り当てたくないIPアドレスを指定できます。
参考
L-ServerとのIPアドレスの重複を防ぐため、構築済みの物理サーバおよび仮想PCやほかの装置で利用されているIPアドレスは、本項目に指定する必要があります。
注意
サブネットアドレスおよびサブネットマスクで指定されるIPアドレスのうち、以下のアドレスは、割当てから自動的に除外されます。対象外とするIPアドレスには指定できません。
- 管理サーバ
- ネットワークアドレスおよびブロードキャストアドレス
SBCサーバの場合、ネットワークリソースで利用可能なルールセットの中から利用するルールセットを選択します。
なお、利用するルールセットは、ネットワークリソース用のネットワークデバイス共通のフォルダーに登録してください。ネットワークリソース用のルールセットを登録するためのフォルダーについては、「D.3.1 ネットワークリソース用」を参照してください。
ネットワークリソースに、業務内容などを元にした分かりやすい別名を付けたい場合に入力します。
日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく32文字以内の文字列を入力します。
ネットワークリソースに関する情報を自由に記述できます。例えば、業務内容の詳細や、障害発生時の対処方法を登録しておくと、迅速な対応ができます。
日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく256文字以内の文字列を入力します。
[OK]ボタンをクリックします。
ネットワークリソースが作成され、ネットワークプールに登録されます。
結果の確認
[リソース一覧]タブで、対象のネットワークプールに運用ネットワークのネットワークリソースが登録されたことを確認します。
ここでは、GUI(RORコンソール)による管理ネットワークのネットワークリソースの登録手順について説明します。
SBCサーバの場合、登録が必要です。
前提条件
管理ネットワークは、ネットワークリソース名を"AdminLan"、VLAN IDを1として、インストール時に自動的に作成されます。
事前に"AdminLan"を削除してください。
手順
以下の手順で登録済みの管理LANサブネットを利用したネットワークリソースを作成し、ネットワークプールに登録します。
RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、表示されたメニューで[ネットワークリソース作成]-[管理LANサブネットから]を選択します。
[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。
以下の項目を入力します。
[選択]ボタンをクリックすると、[管理LANサブネット選択]ダイアログが表示されます。
すでに設定されている管理LANサブネットを選択します。
選択した管理LANサブネットに名前がない場合、ネットワークリソース名にネットワークリソースの名前を入力します。
先頭半角英数字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ピリオド(".")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を入力します。
[OK]ボタンをクリックします。
"管理LAN"と表示されます。
「2.8.4.1 GUI(RORコンソール)による業務ネットワークのネットワークリソースの登録手順」の「VLAN/外部接続ポート設定」を参照してください。
「2.8.4.1 GUI(RORコンソール)による業務ネットワークのネットワークリソースの登録手順」の「サブネット設定(省略可)」を参照してください。
「2.8.4.1 GUI(RORコンソール)による業務ネットワークのネットワークリソースの登録手順」の「ルールセット(省略可)」を参照してください。
「2.8.4.1 GUI(RORコンソール)による業務ネットワークのネットワークリソースの登録手順」の「ラベル(省略可)」を参照してください。
「2.8.4.1 GUI(RORコンソール)による業務ネットワークのネットワークリソースの登録手順」の「コメント(省略可)」を参照してください。
[OK]ボタンをクリックします。
ネットワークリソースが作成され、ネットワークプールに登録されます。
VLAN/外部接続ポート設定で、[外部接続ポートに対してVLANを自動的に設定]チェックボックスにチェックを入れた場合、ネットワークリソースの作成時に、LANスイッチブレードの外部接続ポートにタグVLANが自動で設定されます。
結果の確認
[リソース一覧]タブで、対象のネットワークプールに管理ネットワークのネットワークリソースが登録されたことを確認します。
ここでは、GUI(RORコンソール)による検疫ネットワークリソースの登録手順について説明します。
手順
「2.8.4.1 GUI(RORコンソール)による業務ネットワークのネットワークリソースの登録手順」を参照してください。
結果の確認
[リソース一覧]タブで、対象のネットワークプールに検疫ネットワークのネットワークリソースが登録されたことを確認します。