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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
FUJITSU Software

12.2 採取

クローニングによるサーバ導入をする場合、クローニングイメージを採取してください。

エージェントの登録が完了している管理対象サーバから、クローニングイメージを採取できます。

エージェントの登録については、「8.2 VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録」を参照してください。

クローニングイメージの採取は、以下のすべての条件を満たす管理対象サーバで行えます。

VMホストとVMゲストからはクローニングイメージを採取できません。


事前準備

【Windows】

クローニングイメージの採取

以下の手順で、クローニングイメージを採取します。

  1. 管理対象サーバを保守モードに設定します。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、保守モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[設定]を選択します。

      [保守モードの設定]ダイアログが表示されます。

    2. [OK]ボタンをクリックします。

      管理対象サーバが保守モードに設定されます。

  2. 管理対象サーバ上の業務を停止します。

    クローニングイメージを採取する場合、管理対象サーバが自動的に再起動されるため、事前に管理対象サーバ上の業務を停止してください。

    以下の場合、設定を解除してください。

    • 管理LANと業務LANに対応するNICへ冗長化を設定している (注)

    • NICにタグVLANを設定している

    注) ただし、ネットワークパラメーター自動設定機能を使用して業務LANの冗長化設定を行っている場合、解除する必要はありません。


    クローニングイメージの採取中は以下の固有情報が無効化されます。管理対象サーバ起動時に以下の情報を参照するサービスは、起動しないように設定してください。

    • ホスト名

    • 管理LANのIPアドレスとサブネットマスク

    • 管理LANのデフォルトゲートウェイ

  3. クローニングイメージを採取します。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、クローニングイメージを採取する物理OSを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択します。
      [クローニングイメージの採取]ダイアログが表示されます。

    2. 以下の項目を設定します。

      クローニングイメージ名

      採取したクローニングイメージを識別する名前を入力します。

      新規作成
      新規に名前を入力する場合、[新規作成]を選択し、クローニングイメージ名を入力します。
      クローニングイメージ名は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

      更新
      採取してあるクローニングイメージと同じ名前を指定する場合、[更新]を選択し、リストからクローニングイメージを選択します。
      同じ名前のクローニングイメージは、クローニングイメージの保存世代数まで保持できます。
      すでに保存世代数以上に採取されているクローニングイメージを選択した場合、採取したクローニングイメージの一覧で、削除するクローニングイメージのチェックボックスにチェックを入れてください。
      クローニングイメージの採取が完了した時点で削除が行われます。
      クローニングイメージの保存世代数はデフォルトで3世代です。
      クローニングイメージの保存世代数の変更方法については、「6.4 クローニングイメージの保存世代数の変更(物理サーバ)」を参照してください。

      コメント(省略可)

      クローニングイメージを識別するためのコメントを入力します。
      パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )、および改行以外の文字で日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定できます。
      [クローニングイメージ名]で[更新]を選択した場合、選択したクローニングイメージの最新世代のコメントが表示されます。
      コメントを入力しない場合、RORコンソールにハイフン("-")が表示されます。

      コメントには、ハードウェア構成(サーバのモデル名、ディスクサイズ、NIC数など)、ソフトウェア構成(インストールされているソフトウェア名、適用しているパッチなど)、およびネットワークパラメーター自動設定機能の状態などを入力することをお勧めします。

      [採取後に保守モードを解除]チェックボックス

      クローニングイメージを採取したあとに保守作業を終了し、自動的に管理対象サーバの保守モードを解除する場合、チェックボックスにチェックを入れます。
      チェックボックスにチェックを入れない場合、クローニングイメージを採取したあとに手動で保守モードを解除してください。

    3. [OK]ボタンをクリックします。

      クローニングイメージの採取が開始されます。
      処理状況はRORコンソールの進捗状況エリアで確認できます。
      進捗状況エリアの[キャンセル]ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され、処理を中断できます。

  4. 業務を再開します。

    手順2.で自動起動しないように設定したサービスがあれば設定を戻し、起動してください。

    以下の場合、設定を戻してください。

    • 管理LANと業務LANに対応するNICへの冗長化の設定を解除した

    • NICへのタグVLANの設定を解除した

    動作確認を行い、業務が正常に開始されているか確認してください。

  5. 保守モードを解除します。

    [クローニングイメージの採取]ダイアログで、[採取後に保守モードを解除]チェックボックスにチェックを入れた場合、本手順を行う必要はありません。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、運用モードに設定するサーバ(またはサーバ上の物理OS)を右クリックし、表示されたメニューで[保守モード]-[解除]を選択します。

      [保守モードの解除]ダイアログが表示されます。

    2. [OK]ボタンをクリックします。

      管理対象サーバの保守モードが解除されます。