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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
FUJITSU Software

5.5.2 HBA address renameの設定

ここでは、HBA address renameの設定について説明します。

以下の手順でHBA address renameの設定を行います。

ポイント

HBA address renameを使用したI/O仮想化で物理L-Serverを作成する場合、以下の手順は必要ありません。
HBA address rename設定サービスの設定だけ必要です。
HBA address rename設定サービスの設定は、「導入ガイド CE」の「6.1 HBA address rename設定サービスの設定」を参照してください。


HBA address renameではHBAのWWNを管理サーバから指定できます。管理サーバは管理対象サーバの保守、切替え時にこの値を引き継ぐため、従来必要であったストレージ側の構成の再設定が必要ありません。
本機能の設定には、事前に管理対象サーバの登録が必要です。

注意

  • 管理LAN上でServerView Deployment Managerが使用される場合、HBA address renameは使用できません。詳細は、「導入ガイド CE」の「I.2 ServerView Deployment Managerとの共存」を参照してください。

  • すでにサーバ切替えを設定しているサーバに対して、HBA address renameを設定または変更する場合、以下のどれかの条件が満たされている必要があります。

    • HBA address renameが設定されている運用サーバ

    • サーバ切替え方式がHBA address rename方式である予備サーバ

    条件が満たされていないサーバの場合、サーバ切替えの設定を解除したあと、設定してください。

  • 1つのシャーシ内のサーバ間で、方式が異なるI/O仮想化を混在できません。


1. ストレージの設定

「設計ガイド CE」の「10.2 ストレージ環境の設定」を参照し、ストレージの設定を行います。
すでに対象サーバからストレージが運用されており、ストレージの設定を変更する場合、サーバの電源を停止させたあと、設定を行います。


2. HBA address renameの設定

  1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、対象のサーバ(またはサーバ上の物理OS、VMホスト)を右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[HBA address rename情報]を選択します。

    [HBA address rename情報の設定]ダイアログが表示されます。

  2. 以下の項目を設定します。

    WWNN

    "I/O仮想化オプション"で提供されたWWNN値を指定します。
    管理サーバはWWNNの入力値とHBAポート数の入力値からWWPNを自動生成します。

    HBAポート数

    システム構成に応じて、以下を指定します。

    • シングルパス構成の場合、HBAポート数に"1"を指定します。

      詳細は、「図5.4 シングルパス構成の場合」を参照してください。

    • マルチパス構成の場合、HBAポート数に"2"を指定します。

      ただし、OSをインストールする場合、マルチパスドライバ設定前の状態は、"1"を指定します。次に、マルチパスドライバを設定したあと、"2"を指定し再設定します。
      詳細は、「図5.5 マルチパス構成の場合」を参照してください。

    図5.4 シングルパス構成の場合

    図5.5 マルチパス構成の場合

    サーバが2ポートの場合、以下のように利用します。

    "I/O仮想化オプション"で提供されたWWNN値 -> 20:00:00:17:42:51:00:00

    指定する値

    WWNN値 -> 20:00:00:17:42:51:00:00
    搭載HBAポート数: 2

    管理サーバからHBAに定義される値(WWPNが自動的に生成されます)

    HBA port1とport2のWWNN値 -> 20:00:00:17:42:51:00:00
    HBA port1のWWPN値        -> 21:00:00:17:42:51:00:00
    HBA port2のWWPN値        -> 22:00:00:17:42:51:00:00

    参考

    管理対象サーバの起動時に、管理サーバと接続しHBAのWWNの設定が行われます。

    注意

    HBA address renameでは、HBAのI/Oアドレスの降順にWWNを割り当てるため、HBAに記載されているポート番号順と一致しない場合があります。
    詳細は、「設計ガイド CE」の「C.2 HBA address rename設定時のWWNの割当て順序」を参照してください。

  3. サーバを再起動する場合、[サーバを再起動する]チェックボックスにチェックを入れます。

    参考

    以下の場合、サーバの再起動を選択してください。

    • 本設定後、すぐにOSをインストールする場合

      対象サーバにOSインストールCDをセットし、サーバの再起動を選択します。これにより、設定したWWNが有効化され、引き続きOSインストールが開始されます。

    • すでにOSが起動しているサーバの場合(ストレージの設定を変更した場合)

      設定したWWNをサーバ上で有効にするため、[OK]ボタンをクリックし、サーバを起動させます。

    上記以外の場合、サーバの再起動は必要ありません。次回起動時から、設定したWWNが有効になります。

  4. [OK]ボタンをクリックします。

    参考

    OSがインストールされていないサーバの場合、ツリーのリソース名は、物理サーバ名と同じ名前で表示されます。

  5. HBA address rename設定サービスを起動します。

    HBA address renameを利用する場合、HBA address rename設定サービスを起動している必要があります。
    詳細は、「導入ガイド CE」の「6.1 HBA address rename設定サービスの設定」を参照してください。