ここでは、ラックマウント型サーバとタワー型サーバの登録方法について説明します。
VIOM連携またはISM連携によるI/O仮想化を行う場合、「5.1.1 プロファイルの登録」に従って、事前にVIOMまたはISMのプロファイルを登録してください。
図5.3 管理対象サーバの状態遷移図
以下の手順で、サーバを登録します。
RORコンソールのサーバリソースツリーで、[サーバリソース]を右クリックし、表示されたメニューで[登録]-[サーバ]を選択します。
[サーバの登録]ダイアログが表示されます。
以下の項目を設定します。
[エージェントを自動登録する]チェックボックスの状態に応じて、入力する項目が以下のように異なります。
チェックボックスにチェックが入っている場合、サーバの登録後にエージェントを登録します。
チェックが入っていない場合、エージェントを登録しないため、サーバの登録後に必要に応じてエージェントを登録してください。
エージェントの登録については、「8.2 VMホストに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録」を参照してください。
エージェントを自動登録しない場合
物理サーバ名
リモートマネジメントコントローラー
IPアドレス
ユーザーID
パスワード
サーバ管理ソフトウェア(ServerView)
使用する/使用しない
SNMPコミュニティ名
管理LAN
IPアドレス
MACアドレス(NIC1)
物理L-Serverの場合、「設計ガイド CE」の「9.1.1 管理LANのネットワークの設計」で決定したラックマウント型サーバまたはタワー型サーバの場合のNIC番号のうち、1番目に指定したNICのMACアドレスを指定します。
ハイフン("-")またはコロン(":")で区切られた物理MACアドレス("xx-xx-xx-xx-xx-xx"または"xx:xx:xx:xx:xx:xx")を入力します。
SANブート/管理LAN冗長化
[管理LANのNICを冗長化する]チェックボックス
MACアドレス(NIC2)
物理L-Serverの場合、「設計ガイド CE」の「9.1.1 管理LANのネットワークの設計」で決定したラックマウント型サーバまたはタワー型サーバの場合のNIC番号のうち、2番目に指定したNICのMACアドレスを指定します。
ハイフン("-")またはコロン(":")で区切られた物理MACアドレス("xx-xx-xx-xx-xx-xx"または"xx:xx:xx:xx:xx:xx")を入力します。
エージェントの自動登録がサーバの登録完了後に行われません。サーバの登録後、必要に応じてエージェントを登録してください。
エージェントを登録する場合、[リソース詳細]タブの基本情報でプロダクト名が表示されていることを確認し、エージェントを登録してください。
[更新]を実行することで最新の情報を取得できます。
エージェントを自動登録する場合
物理サーバ名
リモートマネジメントコントローラー
IPアドレス
ユーザーID
パスワード
サーバ管理ソフトウェア(ServerView)
使用する/使用しない
SNMPコミュニティ名
管理LAN
IPアドレス
管理LAN冗長化
[管理LANのNICを冗長化する]チェックボックス
MACアドレス(NIC2)
物理L-Serverの場合、「設計ガイド CE」の「9.1.1 管理LANのネットワークの設計」で決定したラックマウント型サーバまたはタワー型サーバの場合のNIC番号のうち、2番目に指定したNICのMACアドレスを指定します。
ハイフン("-")またはコロン(":")で区切られた物理MACアドレス("xx-xx-xx-xx-xx-xx"または"xx:xx:xx:xx:xx:xx")を入力します。
サーバOS
種別
サーバの登録完了後、エージェントが自動的に登録されます。
登録するサーバの物理サーバ名を入力します。
先頭文字を英字とし、半角英数字とハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列を入力します。
登録対象のサーバを管理するリモートマネジメントコントローラーのIPアドレスを入力します。
管理対象サーバを操作するために使用するリモートマネジメントコントローラーのユーザーIDを入力します。
半角英数字と記号(ASCII文字(0x20~0x7e))で構成された16文字以内の文字列を入力します。
必ずリモートマネジメントコントローラーで管理者以上の権限を持つユーザーIDを指定してください。
管理対象サーバを操作するために使用するリモートマネジメントコントローラーのパスワードを入力します。
半角英数字と記号(ASCII文字(0x20~0x7e))で構成された16文字以内の文字列を入力します。
パスワードが設定されていない場合は入力する必要はありません。
PRIMERGYシリーズの場合
[使用する]を選択し、[SNMPコミュニティ名]を入力します。
PRIMERGYシリーズ以外の場合
[使用しない]を選択します。
なお、デフォルトは、[使用する]が選択されています。
登録するサーバのSNMPコミュニティー名を入力します。
"public"を選択するか、任意の名前を入力します。
半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を入力します。
登録するサーバの管理LAN(IPアドレス)の値を入力します。
対象サーバの管理LAN(MACアドレス)の値を入力します。
ハイフン("-")またはコロン(":")で区切られた物理MACアドレス("xx-xx-xx-xx-xx-xx"または"xx:xx:xx:xx:xx:xx")を入力します。
[エージェントを自動登録する]チェックボックスにチェックを入れた場合は自動取得されます。
管理LANのNICを冗長化する場合にチェックを入れます。
対象サーバのHBA address rename設定サービス、または管理LAN冗長化時に使用する管理LAN(MACアドレス)の値を入力します。
ハイフン("-")またはコロン(":")で区切られた物理MACアドレス("xx-xx-xx-xx-xx-xx"または"xx:xx:xx:xx:xx:xx")を入力します。
以下の場合、入力を省略できます。
- HBA address rename設定サービスを利用しない
- GLSによって管理対象サーバの管理LANを冗長化していない
- 冗長化している管理対象サーバの予備サーバとして使用しない
対象サーバ上で物理OS、VMホストが起動している場合に表示される項目です。
サーバOSの種別(物理OS、VMホスト)を選択します。
[VMホスト]を選択することでユーザーIDとパスワードの入力欄が有効になります。VMホストの導入時に設定した情報を入力してください。
該当サーバを物理OSで使用するか VMホストで使用するかにより、選択してください。
物理OSの場合
[Windows/Linux]を選択します。
VMホストの場合
[VMホスト]を選択し、VMホストのログインアカウント情報を入力します。
ここで入力するログインアカウント情報は、本製品がVMホストにログインして、情報の取得や制御を行うために使用されます。
VMホストにログインするユーザーIDを入力します。ユーザーIDは、VMホストの管理者権限を持つユーザーを指定してください。
【Hyper-V】
Hyper-V Administratorsグループのユーザーを指定できます。
VMホストにログインするユーザーのパスワードを入力します。
ただし、全角英数字および以下の記号は使用しないでください。
"`"、"%"、"^"、"&"、"\"、"|"、"("、")"、"<"、">"、"'"、"""、空白(" ")
注意
管理LANに使用するNICについては、「設計ガイド CE」の「9.1.1 管理LANのネットワークの設計」を参照してください。
使用するNICが誤っている場合、誤った管理LAN(MACアドレス)が自動取得されます。
予備サーバとして登録する場合でも、管理LAN(IPアドレス)は必要です。
ほかの管理対象サーバの管理LAN(IPアドレス)と重複しないIPアドレスを入力してください。
バックアップ・リストア、クローニング、およびHBA address renameを利用する場合は、使用するNIC(または、LAN拡張ボード)が、PXEブートに対応している必要があります。
VMホストが稼動しているサーバに対して、[サーバOS]の[種別]の選択リストで[Windows/Linux]を選択した場合、物理OSとして登録できる場合があります。(Windows Server 2008など)
VMホストが稼動しているサーバが物理OSとして登録された場合、一度サーバOSを削除してから、VMホストとして再登録してください。
VMware ESXiが稼動しているラックマウント型サーバを登録するときは、PRIMERGYシリーズの場合でも[サーバ管理ソフトウェア(ServerView)]は[使用しない]を選択してください。
PRIMERGYシリーズ上のVMware ESXiでServerView ESXi CIM Providerを利用する場合は、[エージェントを自動登録する]チェックボックスのチェックを外し、サーバの登録が完了したあと、エージェントを登録してください。
他社サーバ上のVMware ESXiの場合、または、PRIMERGYシリーズ上のVMware ESXiでServerView ESXi CIM Providerを利用しない場合は、「導入ガイド CE」の「8.1.5 他社サーバ上のVMware ESXiを利用して仮想L-Serverを作成する場合、または、当社ラックマウント型サーバ上のVMware ESXiでServerView ESXi CIM Providerを利用しないで仮想L-Serverを作成する場合の定義ファイル」を参照してください。
VIOMまたはISMによって仮想化されたサーバを登録するときは、管理LANのMACアドレスに仮想MACアドレスではなく物理MACアドレスを入力してください。
また、[エージェントを自動登録する]チェックボックスのチェックを外し、サーバの登録が完了したあと、エージェントを登録してください。
[OK]ボタンをクリックします。
登録されたサーバがサーバリソースツリーに表示されます。
注意
登録完了後に「操作ガイド VE」の「第14章 電源操作」を参照してサーバの電源操作を行い、入力したリモートマネジメントコントローラー情報が適切であるか確認してください。
HBA address rename設定サービスを利用する場合、登録完了後に、HBA address rename設定サービスで対象サーバが起動できることを確認してください。
正しく起動できない場合、指定したMACアドレス(NIC2)が正しいかを確認してください。
VMホストの場合、エージェントを登録することで、そのVMホスト上のVMゲストも自動的に登録されます。以降、そのVMホスト上でVMゲストの作成、変更、削除、移動を行うと、その結果が自動的にサーバリソースツリーに反映されます。
RORコンソールで表示するVMゲスト名は、サーバ仮想化ソフトウェアのVM名またはゲストOSのホスト名になります。
ゲストOSのホスト名は、サーバ仮想化ソフトウェアの製品によって出力されるタイミングが異なります。詳細は、「設計ガイド VE」の「9.2.2 利用する製品別の機能」を参照してください。
物理OS、VMホスト、VMゲストのホスト名には、重複しない名前を設定することをお勧めします。重複している場合、コマンドによる操作ができなくなります。
すでにエージェントをインストールしているサーバを管理対象サーバとして登録し、かつ、システムイメージのバックアップ、およびクローニングイメージの採取を使用する場合、登録完了後に、管理対象サーバを再起動するか、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」に記載されている関連サービスを再起動してください。
エージェントの再起動については、「運用ガイド CE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。