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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
FUJITSU Software

5.1.2 ラックマウント型サーバとタワー型サーバをVIOMまたはISMで管理する場合

ラックマウント型とタワー型サーバをVIOMまたはISMで管理する場合、以下に示す定義ファイルのcardinfo情報に、管理LANおよび業務LANとして使用するNICの場所を指定します。
本設定がない場合、機種ごとに決められたNIC構成が使用され、オンボードのNICを管理LANとして扱います。詳細はcardinfo情報の説明を参照してください。

ただし、対象サーバを物理L-Serverのサーバリソースとして利用する場合は、「導入ガイド CE」の「7.1.6 L-Serverテンプレートでモデル名を指定せずに物理L-Serverを作成する場合の設定」を参照してください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

server_spec.rcxprop

文字コード

【Windowsマネージャー】
Shift-JIS

【Linuxマネージャー】
UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】
CR/LF

【Linuxマネージャー】
LF

定義ファイルの形式
  • 定義ファイルの1行目には、必ず以下を記述します。

    ServerSpec,V1.1

  • 定義ファイルでは、1行に1台のサーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量、カード情報など)を、カンマ(",")区切りで記述します。

  • 2台以上のサーバを定義する場合、改行して記述します。

    各行は、以下の形式で記述します。

    model_name, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size, cpu_type, cardinfo
    または
    physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size, cpu_type, cardinfo

  • データとカンマ(",")間に空白があっても無視されます。

  • 同じ物理サーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を重複して記述した場合、先に記述されているものが採用されます。

  • コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目
model_name

管理対象サーバのモデル名を記述します。
先頭文字を"["、終端文字を"]"として記述します。
リソース詳細画面の基本情報に表示されるモデル名を記載します。

physical_server

管理対象サーバ登録時に入力する、物理サーバ名を記述します。
先頭文字を英字とし、半角英数字とハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列で記述します。

cpu_core_count

物理CPUコア総数を記述します。
管理LANの指定変更では使用しないため、"0"を記述してください。

cpu_clock

CPU周波数を記述します。
管理LANの指定変更では使用しないため、"0"を記述してください。

memory_size

メモリの総サイズを記述します。
管理LANの指定変更では使用しないため、"0"を記述してください。

cpu_type

CPUタイプを記述します。
管理LANの指定変更では使用しないため、値を省略してください。

cardinfo

サーバに搭載されているカード情報を記述します。
管理LANおよび業務LANとして使用するNICを指定します。
カードごとに以下の形式で記述します。また、各カード情報の区切り文字には、コロン(":")を使用します。

  • カード種別

    以下のカード種別を記述します。

    - "LAN"

    - "FC"

    - "CNA"

    上記以外の文字を記述した場合、カード情報は無効になります。

  • スロット種別

    スロット種別を記述します。
    以下のとおり、スロット種別は0~9までの整数を半角数字で記述します。

    - "0": Onboard

    - "1"~"9": PCIのスロット番号

  • ポート番号

    ポート番号を記述します。ポート番号はハイフン("-")のあとに1~9までの整数を半角数字で記述します。

  • 管理LANかどうかの判定フラグ

    管理LANで使用するLANカードの場合、管理LANと判別するために"**"または"*"を記述します。
    管理LANで使用するカード以外の場合、記述しません。

    カード種別が"LAN"または"CNA"の場合に有効です

    - プライマリーの管理LANのカード: "*"と記載します。

    - セカンダリーの管理LANのカード: "**"と記載します。

    - 管理LAN以外のカード: 何も記載しません。

LANまたはCNAの定義順番を以下のように記載してください。

プライマリーの管理LAN->セカンダリーの管理LAN->業務LAN

PRIMERGYのオプションカードの搭載情報については、PRIMERGYのシステム構成図を確認してください。

カード情報を省略した場合、下記に記載されている順番でカードが搭載されているものとします。
搭載されているカードの順番が異なる場合は、実態に合わせてカード情報を記述してください。

  • RX/TX300 S7以降、TX2560 M1以降、RX2540 M1以降、RX2560 M1以降

    ["LAN0-1*","LAN0-2**","LAN1-1","LAN1-2","LAN2-1","LAN2-2","FC3-1","FC3-2","FC4-1","FC4-2"]

  • RX/TX200 S7以降、RX2530 M1以降

    ["LAN0-1*","LAN0-2**","LAN1-1","LAN1-2","FC2-1","FC2-2"]

  • 上記以外

    ["LAN0-1*","LAN0-2**"]

管理LANをPCISlot1のポート1とポート2にした場合の例を以下に示します。

ServerSpec,V1.1
[PRIMERGY RX300 S7],0,0,0,,LAN1-1*:LAN1-2**:LAN0-1:LAN0-2
server00,0,0,0,,LAN1-1*:LAN1-2**:LAN0-1:LAN0-2