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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
FUJITSU Software

5.2 VM管理製品の登録

ここでは、VM管理製品の登録について説明します。

VM管理製品(VMware vCenter Serverなど)を登録すると、サーバ仮想化ソフトウェアのリソースプール管理を含む仮想L-Serverが利用できます。VM管理製品(VMware vCenter Serverなど)は複数登録することができます。
VM管理製品ごとの事前設定内容については、「導入ガイド CE」の「第8章 仮想L-Server作成のための設定」を参照してください。

本製品では、ストレージ、ネットワークを含むサーバの論理的な仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を定義したL-Serverとして管理します。仮想マシンをL-Serverとして管理するには、本製品にVM管理製品を登録します。

以下の手順で、VM管理製品を登録します。

  1. RORコンソールのメニューの[設定]-[登録]から、使用するVM管理製品の種別を選択します。

    [管理製品(name)の登録]ダイアログが表示されます。
    nameには、VM管理製品の種別が表示されます。

  2. 以下の項目を設定します。

    管理製品名

    管理対象にするVM管理製品の名前を入力します。
    先頭文字を英字とし、半角英数字とハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列を入力します。

    動作位置

    登録するVM管理製品が動作している場所を選択します。

    • 本製品の管理サーバ上で動作している場合

      [管理サーバ上]を指定します。

    • 上記以外の場合

      [他のサーバ上]を指定します。
      IPアドレスの入力欄が有効になるため、VM管理製品が動作しているサーバのIPアドレスを入力します。
      なお、デフォルトは、[管理サーバ上]が選択されています。

    IPアドレス

    VM管理製品のIPアドレスを入力します。動作位置に[管理サーバ上]を指定した場合、管理サーバのIPアドレスが表示された状態のまま、入力できない状態になります。
    ピリオド(".")を使用して入力します。

    注意

    VM管理製品(VMware vCenter Server)からSNMPトラップを受信する場合、設定したIPアドレスとVM管理製品(VMware vCenter Server)のSNMPトラップ送信元IPアドレスが一致するようにしてください。なお、SNMPトラップ送信元IPアドレスは、プロトコル バインドの優先度が最も高いプロトコルのIPアドレスです。SNMPトラップ送信元IPアドレスを変更する場合、プロトコル バインドの順序を変更してください。

    ユーザーID

    VM管理製品を制御するためのユーザーIDを入力します。
    半角英数字と記号(ASCII文字(0x20~0x7e))で構成された84文字以内の文字列を入力します。
    管理者以上の権限を持つユーザーIDを指定してください。

    パスワード

    VM管理製品を制御するためのパスワードを入力します。
    半角英数字と記号(ASCII文字(0x20~0x7e))で構成された128文字以内の文字列を入力します。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    入力した情報でVM管理製品が登録されます。

参考

複数のVM管理製品(VMware vCenter Serverなど)を混在して登録、管理できます。
また、同一VM管理製品を複数登録、管理することもできます。

ポイント

複数のVM管理製品を登録している場合でも、異なるVM管理製品への以下の操作は実施出来ません。

  • L-Serverの作成

  • クローニングイメージの採取

  • マイグレーション

本製品に登録できるVM管理製品は以下のとおりです。

注意

仮想マシン名が重複している場合、Disaster Recovery環境の運用時における構成情報のインポート処理に失敗する可能性があります。

仮想マシン名が重複しないよう設定してください。

【Hyper-V】
本製品へ登録する管理者アカウントは、SCVMMをインストールしたサーバのローカルアカウントではなく、サーバが所属するドメインのアカウントになります。
登録するアカウントは、以下のすべての条件を満たす必要があります。

登録は以下の形式でアカウントを指定します。

ドメイン名\ユーザー名

参考

VMホストの関連付け定義ファイル

VM管理製品とVMホストのネットワーク構成または設定状態により、本製品が保持するVMホストのIPアドレスとVM管理製品が保持するVMホストのIPアドレスが、一致しない場合があります。一致しない場合、本製品ではVM管理製品とVMホストの関連付けができず、VM管理製品との連携機能が使用できません。この場合、VM管理製品とVMホストの関連付けができるように、定義ファイルを作成する必要があります。定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

図5.1 VMホストのIPアドレス情報がマネージャーとVM管理製品で一致しない構成

注1) VMホストがラックマウント型サーバまたは他社サーバの場合、取得できるVMホストのIPアドレスは管理LANだけになります。
注2) VM管理製品によって、VMホストの管理LANのIPアドレスと異なるIPアドレスが取得されます。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vmhost_ip_addresses.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つのVMホストの情報を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

admin_lan_ip = other_lan_ip[,other_lan_ip...]

定義ファイルの指定項目
  • admin_lan_ip

    VMホストの管理LANのIPアドレスを指定します。

  • other_lan_ip

    VMホストの管理LAN以外のIPアドレスで、VM管理製品に登録されたものを指定します。カンマ(",")で区切って複数を列挙できます。

    【OVM for x86 2.2】
    Oracle VM ManagerへOracle VM Server登録時のIPアドレス指定で、IPアドレスではなくホスト名を登録した場合、そのホスト名を記載してください。

定義ファイル例

定義ファイルの例を以下に示します。

# Oracle VM Server
192.168.0.10 = 192.168.10.10
192.168.0.11 = 192.168.10.11,172.16.0.11
192.168.0.12 = 192.168.10.12,host01