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Site Recovery for Red Hat(R) OpenStack Platform V1.0 運用ガイド
FUJITSU Software

第4章 運用 - フルバックアップ

本項ではフルバックアップについて説明します。

フルバックアップの取得タイミング

フルバックアップは、本番サイトおよび災対サイトの構築完了後に取得してください。

フルバックアップの流れ

figure3-0

フルバックアップ手順 【サイト:本番サイト】

バックアップ開始

以下のコマンドを実行し、本製品の作業ディレクトリがマウントされていることを確認します。

# mount | grep /var/opt/FJSVrcxsr/mnt

上記コマンドは、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト
  • 手順実施サーバ : すべてのコントロールノード
  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者
  • 手順実施回数 : コントロールノードごとに1回

# mount | grep /var/opt/FJSVrcxsr/mnt
192.168.100.21:/var/nfs/siterecovery on /var/opt/FJSVrcxsr/mnt type nfs4 (rw,relatime,vers=4.1,rsize=1048576,wsize=1048576,namlen=255,hard,proto=tcp,port=0,timeo=600,retrans=2,sec=sys,clientaddr=192.168.100.144,local_lock=none,addr=192.168.100.21)

本製品の作業ディレクトリがマウントされていない場合は、「本製品の作業ディレクトリの設定」を実施してください。

以下のコマンドを実行し、バックアップ名を決定します。

rcx_srosp_backup begin <backup_name>

上記コマンドは、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト
  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード
  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者
  • 手順実施回数 : 1回

backup_nameには、半角の英大文字、英小文字、数字、"_"、"-"が使用可能です。文字長は128バイト以下です。

Cinderのボリュームのバックアップ

インスタンス、ボリュームをバックアップします。

(1)NovaインスタンスにアタッチされたCinderボリュームのバックアップ

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト
  • 手順実施サーバ : すべてのコントロールノード
  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者
  • 手順実施回数 : Novaのインスタンス台数分

以下のコマンドを実行し、NovaインスタンスにアタッチされたCinderのボリュームをバックアップします。

rcx_srosp_backup instance <instance_id> [--start]

注意

バックアップ対象のNovaのインスタンスは事前に停止しておいてください。

<instance_id>の確認は「Novaインスタンスのid確認」を参照してください。 確認したidは控えてください。「インスタンスのリストア」で使用します。

(2)NovaインスタンスにアタッチされていないCinderボリュームのバックアップ

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト
  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード
  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者
  • 手順実施回数 : 1回

以下のコマンドを実行し、NovaのインスタンスにアタッチされていないすべてのCinderのボリュームをバックアップします。

rcx_srosp_backup volume

RECコピーペア情報の格納

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト
  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード
  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者
  • 手順実施回数 : 1回

(5)DR用にコピーペア情報を保存【サイト:災対サイト】」で保存したファイルを以下に格納します。

対象ファイル

  • recinfo_copy_pair_<コピーグループ名>
  • recinfo_source_volumes
  • recinfo_destination_volumes

  (<コピーグループ名>はCinderのボリューム用コピーグループ名です)

格納先

/var/opt/FJSVrcxsr/mnt/backup/<backup_name>/

対象ファイルの所有者、パーミッションはそれぞれ以下を設定してください。

ファイルの所有者

  • root

パーミッション

  • 644

データベースのバックアップ

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト
  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード
  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者
  • 手順実施回数 : 1回

以下のコマンドを実行し、データベースをバックアップします。

rcx_srosp_backup system

バックアップ完了

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト
  • 手順実施サーバ : メイン作業用コントロールノード
  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者
  • 手順実施回数 : 1回

以下のコマンドを実行し、バックアップを完了させます。

rcx_srosp_backup end

# rcx_srosp_backup end
   backup name: site01-2017-06-06
     backup id: 02274e7a41808f9df06c670a74f55a3b
    created at: 2017-06-06 07:12:31
     instances: 482 / 483
       volumes: 980 / 982
rec_info_files:
  - recinfo_copy_pair_<コピーグループ名1>
  - recinfo_copy_pair_<コピーグループ名2>
  ...(略)...
  - recinfo_source_volumes
  - recinfo_destination_volumes

バックアップ完了確認

本手順は、以下の条件で実施してください。

  • 手順実施サイト : 本番サイト
  • 手順実施サーバ : すべてのコントロールノード
  • 手順実施ユーザー : インフラ管理者
  • 手順実施回数 : 1回

完了したバックアップの詳細は、以下のコマンドで確認できます。

rcx_srosp_backup info

# rcx_srosp_backup info
   backup name: site01-2017-06-06
     backup id: 02274e7a41808f9df06c670a74f55a3b
    created at: 2017-06-06 07:12:31
     instances: 482 / 483
       volumes: 980 / 982
rec_info_files:
  - recinfo_copy_pair_<コピーグループ名1>
  - recinfo_copy_pair_<コピーグループ名2>
  ...(略)...
  - recinfo_source_volumes
  - recinfo_destination_volumes