本項ではコマンドリファレンス について説明します。
DRの準備をするコマンドです。
パス
/opt/FJSVrcxsr/bin/rcx_srosp_setup
ログ
/var/opt/FJSVrcxsr/log/rcxsr.log
SRユーザーを作成します。
usage: rcx_srosp_setup sruser [-h] [--password <PASSWORD>]
引数 | 説明 |
---|---|
PASSWORD | SRユーザーのパスワード。指定できる文字種、文字列の長さはOpenStackの環境に依存します。 |
SRユーザー(rcxsrosp)に対して、trustor_userがtrustor_projectに対して持っているすべての権限を委譲するためのtrustを作成します。
usage: rcx_srosp_setup trust-create [-h] <trustor_user_token> <trustor_project> <trustor_user>
引数 | 説明 |
---|---|
trustor_user_token | 権限を委譲するユーザーのtoken(trustor_projectで指定したプロジェクトに対して有効なもの) |
trustor_project | 権限を委譲するユーザーのプロジェクトid |
trustor_user | 権限を委譲するユーザーのユーザーid |
各引数の取得方法
本手順は、以下の条件で実施してください。
admin権限を持つOpenStackユーザーのクレデンシャルファイル(ここではopenrcとします)を読み込みます。 クレデンシャルファイルについては「OpenStackコマンドの実行について」を参照してください。
source openrc
trustor_user_tokenの取得
以下のコマンドを実行し、指定したユーザーのtokenを取得します。
openstack --os-username <user_name> --os-project-name <project_name> --os-password <password> token issue -c id -f value
trustor_projectの取得
以下のコマンドを実行し、該当プロジェクトのidを確認します。
openstack project list
trustor_userの取得
以下のコマンドを実行し、該当ユーザーのidを確認します。
openstack user list --project <project_id>
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
RECのコピーペア作成に必要な情報を表示します。
usage: rcx_srosp_setup volume-info [-h] <volume_id> [<volume_id> ...]
引数 | 説明 |
---|---|
volume_id | REC設定対象のボリュームid。最大で260個まで指定できます。 |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
例
# rcx_srosp_setup volume-info 9994e466-6137-483d-8d06-9b7b19c387fc e252ae8a-0fa6-4aaf-bcde-2ac1f33ed37c ID No Size(GB) Name 9994e466-6137-483d-8d06-9b7b19c387fc 0x0024 1 FJosv_FdQnpHrPOiAqtj9U5gD1ng= e252ae8a-0fa6-4aaf-bcde-2ac1f33ed37c 0x0023 1 FJosv_fWenaPtH1t2FdibGQ3VmtA=
バックアップをするコマンドです。
パス
/opt/FJSVrcxsr/bin/rcx_srosp_backup
ログ
/var/opt/FJSVrcxsr/log/rcxsr.log
バックアップを開始します。
usage: rcx_srosp_backup begin [-h] <backup_name> [--incremental]
引数 | 説明 |
---|---|
backup_name | バックアップを識別する一意な名前。半角の英大文字、英小文字、数字、"_"、"-"が使用可能です。文字列の長さは1バイト以上128バイトまでです。増分バックアップ時にはフルバックアップで指定したbackup_nameを指定してください。 |
--incremental | 増分バックアップを取得する場合に指定します。 |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
バックアップを終了します。
usage: rcx_srosp_backup end [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
データベースをバックアップします。
usage: rcx_srosp_backup system [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
NovaインスタンスにアタッチされたCinderボリュームのバックアップをインスタンスごとに実施します。
usage: rcx_srosp_backup instance [-h] <instance_id> [--start]
引数 | 説明 |
---|---|
instance_id | バックアップ対象のインスタンスid |
--start | バックアップ取得後にインスタンスを起動 |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
NovaインスタンスにアタッチされたCinderボリュームのバックアップをインスタンスごとに実施します。
<volume_id>が指定されなかった場合、インスタンスにアタッチされていないすべてのボリュームのバックアップを一括で実施します。
<volume_id>が指定された場合、インスタンスにアタッチされていないボリュームの場合はバックアップを実施します。 <volume_id>に指定されたボリュームがインスタンスにアタッチされたボリュームの場合は、rcx_srosp_backup instanceを実行してください。
usage: rcx_srosp_backup volume [-h] [<volume_id> ...]
引数 | 説明 |
---|---|
volume_id | バックアップ対象のボリュームid |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
バックアップ情報を表示します。
usage: rcx_srosp_backup info [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
例
# rcx_srosp_backup info backup name: site01-2017-06-06 backup id: 02274e7a41808f9df06c670a74f55a3b created at: 2017-06-06 07:12:31 instances: 3 / 485 volumes: 6 / 988 rec_info_files: - recinfo_copy_pair_<コピーグループ名1> - recinfo_copy_pair_<コピーグループ名2> ...(略)... - recinfo_source_volumes - recinfo_destination_volumes
検証環境を退避・復旧するコマンドです。
パス
/opt/FJSVrcxsr/bin/rcx_srosp_stash
ログ
/var/opt/FJSVrcxsr/log/rcxsr.log
検証環境のシステム情報を退避します。
usage: rcx_srosp_stash system [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
検証環境のシステム情報を復旧します。
usage: rcx_srosp_stash pop system [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
検証環境のインスタンスを退避します。
usage: rcx_srosp_stash instance [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
検証環境のインスタンスを復旧します。
usage: rcx_srosp_stash pop instance [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
退避した環境情報を表示します。
usage: rcx_srosp_stash info [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
例
# rcx_srosp_stash info stash name: current_stash stash id: 1a63cae51f954fcfa5b62152838bf3fe created at: 2017-06-06 13:24:19 instances: 30 / 92 volumes: 63 / 203
リストアをするコマンドです。
パス
/opt/FJSVrcxsr/bin/rcx_srosp_restore
ログ
/var/opt/FJSVrcxsr/log/rcxsr.log
リストアを開始します。
usage: rcx_srosp_restore begin [-h] <backup_name>
引数 | 説明 |
---|---|
backup_name | バックアップを識別する一意な名前です。 |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
リストアを終了します。
usage: rcx_srosp_restore end [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
データベースをリストアします。
usage: rcx_srosp_restore system [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
すべてのボリュームをリストアします。
usage rcx_srosp_restore volume [-h]
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |
インスタンスをリストアします。
usage rcx_srosp_restore instance [-h] <instance_id> [--from-backup]
引数 | 説明 |
---|---|
instance_id | リストア対象のインスタンスid (リストア前のインスタンスid) |
--from-backup | Cinderバックアップからリストア |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
終了ステータス | 意味 |
---|---|
0 | 正常に処理されました。 |
1 | エラーが発生しました。 |
2 | 引数に誤りがありました。 |