本章では、本製品が提供するコマンドの概要について説明します。
コマンドには、ログイン操作コマンド、リソース操作コマンド、イメージ操作コマンド、制御・環境設定コマンド、保守コマンドの5種類があります。
ログイン操作コマンド
rcxlogin
リソース操作コマンド
rcxadm chassis
rcxadm netconfig
rcxadm netdevice
rcxadm server(rcxserver) (注)
イメージ操作コマンド
rcxadm image(rcximage) (注)
制御・環境設定コマンド
deployment_service_uninstall
rcxadm agtctl
rcxadm authctl
rcxadm certctl
rcxadm dbctl
rcxadm deployctl
rcxadm eventctl
rcxadm imagemgr
rcxadm lanctl
rcxadm license
rcxadm mgrctl
rcxadm servermgr
rcxadm storagemgr
macbindconfig
構成定義情報のバックアップ・リストアコマンド
rcxbackup
rcxkeydefbackup
rcxkeydefrestore
rcxrestore
scwbackup
scwrestore
保守コマンド
inst_collectinfo
注) rcxserverとrcximageは、それぞれrcxadm serverとrcxadm imageの省略形式です。どちらを使用しても同じ機能が利用できます。
OSの管理者権限を持つユーザーアカウントの場合、すべてのコマンドを利用できます。
Windowsの場合、OSの管理者はAdministratorアカウントです。rcxadmコマンドは、Administratorアカウントだけ実行できます。
OSの管理者権限を持たないユーザーアカウントの場合、事前にログイン操作コマンドを使用して特権ユーザーとしてログインすることで、リソース操作コマンド、制御・環境設定コマンドの一部(rcxadm mgrctl snap -all)とイメージ操作コマンドを利用できます。
特権ユーザーについては、「操作ガイド VE」の「第5章 ユーザーアカウントの設定」を参照してください。
コマンドの実行に必要な権限や、コマンドを実行するサーバを以下に示します。
コマンド名 | 機能 | 必要権限 | 実行環境 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
OSの管理者 | 本製品の特権ユーザー | 管理サーバ | 管理対象サーバ | |||
関連サービスのアンインストール | ○ | - | ○ | ○ | ||
エージェントの管理 | ○ | - | × | ○ | ||
ユーザー認証用ディレクトリサービスの操作 | ○ | - | ○ | × | ||
SSL証明書の操作 | ○ | - | ○ | ○ | ||
シャーシの電源操作 | - (注) | ○ | ○ | × | ||
本製品データベースの管理 | ○ | - | ○ | - | ||
ライセンス情報定義ファイルの暗号化 | ○ | - | × | ○ | ||
イベントの管理 | - (注) | ○ | ○ | × | ||
システムイメージとクローニングイメージの操作 | - (注) | ○ | ○ | × | ||
イメージ管理情報の設定変更 | ○ | - | ○ | × | ||
ネットワークパラメーター設定の操作 | ○ | - | × | ○ | ||
ライセンスの管理 | ○ | ○ | ○ | × | ||
マネージャーの管理 | "snap -all" | - (注) | ○ | ○ | × | |
"snap -all"以外 | ○ | - | ||||
ネットワークデバイスの一括操作 | ◯ | - | ○ | × | ||
ネットワークデバイスの操作 | ◯ | - | ○ | × | ||
管理対象サーバの操作 | - (注) | ○ | ○ | × | ||
サーバ管理製品の操作 | ||||||
ESCの登録・削除 | - (注) | ○ | ○ | × | ||
MACアドレスのバインド設定 | ○ | - | × | ○ | ||
構成定義情報のバックアップ | ○ | ○ | ○ | × | ||
その他定義・管理情報のバックアップ | ○ | ○ | ○ | × | ||
その他定義・管理情報のリストア | ○ | ○ | ○ | × | ||
ログインの操作 | - | - | ○ | × | ||
構成定義情報のリストア | ○ | ○ | ○ | × | ||
イメージファイルのバックアップ | ○ | ○ | ○ | × | ||
イメージファイルのリストア | ○ | ○ | ○ | × | ||
インストール時の調査資料の採取 | ○ | - | ○ | × |
○: 使用できます
×: 使用できません
-: 必要ありません
注) 本コマンドは、OSの管理者権限を持つユーザーアカウントでも利用できます。なお、OSの管理者権限を持つユーザーアカウントが、本製品のユーザーアカウントとしてログインしたあとに利用する場合、ログインしたユーザーアカウントの権限が優先されます。本コマンドを利用する場合、本製品の特権ユーザーの権限を持つユーザーアカウントでログインしてください。
参考
OSの一般ユーザーの権限で実行するスクリプト内で、本製品の特権管理の権限が必要なコマンドを実行する場合、事前にrcxlogin -saveコマンドを実行してください。
詳細は、「2.1 rcxlogin」を参照してください。
Windows Server 2008以降の場合、ユーザーIDがAdministratorではない管理者権限を持つユーザーアカウントでは、メニューからコマンド プロンプトを起動しても、管理者権限でコマンドを実行できません。
メニューのコマンド プロンプトを右クリックし、表示されたメニューで[管理者として実行(A)]を選択してコマンド プロンプトを起動したあと、操作を行ってください。
ポイント
管理サーバで動作するコマンドは、すべて以下のフォルダーに配置されています。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin
なお、Systemwalker Resource Coordinator VE V13.2またはV13.3で、作成したバッチファイル内で以下のフォルダー配下のコマンドを使用している場合、本製品ではフォルダー構成が変更されているため、指定するフォルダーを変更してください。
インストールフォルダー\Site Manager\opt\FJSVrcxmr\bin
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin