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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.3.0 リファレンスガイド (コマンド編)
FUJITSU Software

第1章 概要

本章では、本製品が提供するコマンドの概要について説明します。

コマンドには、ログイン操作コマンド、リソース操作コマンド、イメージ操作コマンド、制御・環境設定コマンド、保守コマンドの5種類があります。

注) rcxserverとrcximageは、それぞれrcxadm serverとrcxadm imageの省略形式です。どちらを使用しても同じ機能が利用できます。


OSの管理者権限を持つユーザーアカウントの場合、すべてのコマンドを利用できます。
Windowsの場合、OSの管理者はAdministratorアカウントです。rcxadmコマンドは、Administratorアカウントだけ実行できます。
OSの管理者権限を持たないユーザーアカウントの場合、事前にログイン操作コマンドを使用して特権ユーザーとしてログインすることで、リソース操作コマンド、制御・環境設定コマンドの一部(rcxadm mgrctl snap -all)とイメージ操作コマンドを利用できます。
特権ユーザーについては、「操作ガイド VE」の「第5章 ユーザーアカウントの設定」を参照してください。

コマンドの実行に必要な権限や、コマンドを実行するサーバを以下に示します。

表1.1 コマンド一覧

コマンド名

機能

必要権限

実行環境

OSの管理者

本製品の特権ユーザー

管理サーバ

管理対象サーバ

deployment_service_uninstall

関連サービスのアンインストール

-

rcxadm agtctl

エージェントの管理

-

×

rcxadm authctl

ユーザー認証用ディレクトリサービスの操作

-

×

rcxadm certctl

SSL証明書の操作

-

rcxadm chassis

シャーシの電源操作

- (注)

×

rcxadm dbctl

本製品データベースの管理

-

-

rcxadm deployctl

ライセンス情報定義ファイルの暗号化

-

×

rcxadm eventctl

イベントの管理

- (注)

×

rcxadm image

システムイメージとクローニングイメージの操作

- (注)

×

rcxadm imagemgr

イメージ管理情報の設定変更

-

×

rcxadm lanctl

ネットワークパラメーター設定の操作

-

×

rcxadm license

ライセンスの管理

×

rcxadm mgrctl

マネージャーの管理

"snap -all"

- (注)

×

"snap -all"以外

-

rcxadm netconfig

ネットワークデバイスの一括操作

-

×

rcxadm netdevice

ネットワークデバイスの操作

-

×

rcxadm server

管理対象サーバの操作

- (注)

×

rcxadm servermgr

サーバ管理製品の操作

rcxadm storagemgr

ESCの登録・削除

- (注)

×

macbindconfig

MACアドレスのバインド設定

-

×

rcxbackup

構成定義情報のバックアップ

×

rcxkeydefbackup

その他定義・管理情報のバックアップ

×

rcxkeydefrestore

その他定義・管理情報のリストア

×

rcxlogin

ログインの操作

-

-

×

rcxrestore

構成定義情報のリストア

×

scwbackup

イメージファイルのバックアップ

×

scwrestore

イメージファイルのリストア

×

inst_collectinfo

インストール時の調査資料の採取

-

×

○: 使用できます
×: 使用できません
-: 必要ありません
注) 本コマンドは、OSの管理者権限を持つユーザーアカウントでも利用できます。なお、OSの管理者権限を持つユーザーアカウントが、本製品のユーザーアカウントとしてログインしたあとに利用する場合、ログインしたユーザーアカウントの権限が優先されます。本コマンドを利用する場合、本製品の特権ユーザーの権限を持つユーザーアカウントでログインしてください。

参考

  • OSの一般ユーザーの権限で実行するスクリプト内で、本製品の特権管理の権限が必要なコマンドを実行する場合、事前にrcxlogin -saveコマンドを実行してください。
    詳細は、「2.1 rcxlogin」を参照してください。

  • Windows Server 2008以降の場合、ユーザーIDがAdministratorではない管理者権限を持つユーザーアカウントでは、メニューからコマンド プロンプトを起動しても、管理者権限でコマンドを実行できません。
    メニューのコマンド プロンプトを右クリックし、表示されたメニューで[管理者として実行(A)]を選択してコマンド プロンプトを起動したあと、操作を行ってください。

ポイント

管理サーバで動作するコマンドは、すべて以下のフォルダーに配置されています。

【Windowsマネージャー】

  • インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin

なお、Systemwalker Resource Coordinator VE V13.2またはV13.3で、作成したバッチファイル内で以下のフォルダー配下のコマンドを使用している場合、本製品ではフォルダー構成が変更されているため、指定するフォルダーを変更してください。

  • インストールフォルダー\Site Manager\opt\FJSVrcxmr\bin

【Linuxマネージャー】

  • /opt/FJSVrcvmr/bin