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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.3.0 リファレンスガイド (コマンド編)
FUJITSU Software

5.3 rcxadm authctl

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm authctl - ユーザー認証用ディレクトリサービスの接続設定

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm authctl - ユーザー認証用ディレクトリサービスの接続設定


形式

rcxadm authctl register {-host hostname|-ip ip_address} [-port port] -base base_dn -bind bind_dn [-method {SSL|PLAIN}] {-passwd password|-passwd_file password_file}
rcxadm authctl unregister
rcxadm authctl show
rcxadm authctl modify {[{-host hostname|-ip ip_address}] [-port port] [-base base_dn] [-bind bind_dn {-passwd password|-passwd_file password_file}] [-method {SSL|PLAIN}]}
rcxadm authctl diffcert

rcxadm authctl refreshcert
-alias alias rcxadm authctl sync

機能説明

rcxadm authctlは、ユーザーの認証情報を保持するディレクトリサーバの接続情報を操作するためのコマンドです。

本コマンドは、OSの管理者だけが実行できます。

以下のサブコマンドは、マネージャーを停止してから実行してください。

サブコマンド

register

ディレクトリサーバ接続情報を登録します。本コマンド実行時、ディレクトリサーバには接続しません。
ディレクトリサーバ接続情報が複数登録されている場合、本コマンドは使用できません。

unregister

登録されているディレクトリサーバ接続情報を削除します。
ディレクトリサーバ接続情報が複数登録されている場合、本コマンドは使用できません。

show

登録されているディレクトリサーバ接続情報を以下の出力形式で表示します。

host1: ホスト名またはIPアドレス
host2: ホスト名またはIPアドレス
port: ポート番号
base: Base DN
bind: 管理者ユーザーDN
method: 通信暗号化方式

ディレクトリサーバの接続情報が1台しか登録されていない場合、ホスト名(またはIPアドレス)は1台分のみ表示されます。

modify

登録されているディレクトリサーバの接続情報を変更します。
ディレクトリサーバ接続情報が複数登録されている場合、本コマンドは使用できません。

diffcert

ServerView Operations Managerに登録されている証明書と本製品マネージャーに登録されている証明書を比較し、以下の差異がある場合に、その証明書の別名を表示します。

  • ServerView Operations Managerのキーストアには存在するが、本製品マネージャーのキーストアには存在しない証明書

  • ServerView Operations Managerのキーストアと本製品マネージャーのキーストアの両方に存在するが、そのフィンガープリントが一致しない証明書

以下の構成の場合、本コマンドは使用できません。

  • ServerView Operations Managerがインストールされていない。

  • 認証方式が内部認証

以下の形式で証明書の差分が別名形式で表示されます。

svs_cms
ldaphost.fujitsu.com

refreshcert

指定された別名に該当するServerView Operations Managerの証明書を本製品にインポートします。

diffcertコマンドで出力される別名を指定して実行してください。

以下の構成の場合、本コマンドは使用できません。

  • ServerView Operations Managerがインストールされていない。

  • 認証方式が内部認証

ServerView Operations Managerにルート認証局証明書を登録済みである場合は、ルート認証局証明書を指定してください。

サーバ証明書をインポートする場合は、以下の証明書の別名を指定してください。

  • ServerView Operations Managerのサーバ証明書

  • 使用するディレクトリサーバのサーバ証明書

    ServerView Operations Manager同梱ディレクトリサービスを使用する場合は不要です。

注意

証明書は指定された別名でインポートされます。以下の場合、既存の証明書が削除されます。

  • すでに同名の別名を持つ証明書が存在する場合

  • インポートする証明書と同一内容の証明書が存在する場合

ポイント

コマンド実行時に以下の形式で、本製品のキーストア(truststore-cacerts)ファイルのコピーを作成します。すでに同名のファイルが存在する場合は、上書きされます。

【Windowsマネージャー】

  • コピー元ファイル

    インストールフォルダー\SVROR\Manager\runtime\jre6\lib\security\cacerts

  • コピー先ファイル

    インストールフォルダー\SVROR\Manager\runtime\jre6\lib\security\cacerts.org

【Linuxマネージャー】

  • コピー元ファイル

    /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/lib/security/cacerts

  • コピー先ファイル

    /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/lib/security/cacerts.org

sync

本製品のディレクトリサーバの接続設定をServerView Operations Managerの設定と一致させます。ディレクトリサーバ接続情報が登録されていない場合は、ServerView Operations Managerの設定に合わせて、本製品に登録されます。

以下の構成の場合、本コマンドは使用できません。

  • ServerView Operations Managerがインストールされていない。


オプション

registermodify指定時、以下のオプションが指定できます

-port port(省略可)

ディレクトリサーバのポート番号を指定します。省略時は、-methodの値により以下のポート番号が指定されたものとみなされます。

  • SSL

    636

  • PLAIN

    389

-method {SSL|PLAIN}(省略可)

ディレクトリサーバとの通信暗号化方式を指定します。以下のどちらかを指定します。

  • 暗号化する場合

    SSL

  • 暗号化しない場合

    PLAIN

オプション省略時は、-method SSLが指定されたものとみなされます。

register指定時、以下のオプションが指定できます

-host hostname

ディレクトリサーバのホスト名をFQDNまたはIPアドレスで指定します。

-ip ip_address

ディレクトリサーバのIPアドレスを指定します。本オプションは互換用です。-hostオプションを使用してください。

-base base_dn

ディレクトリサーバの検索ベースをDN形式で指定します。

-bind bind_dn

ディレクトリサーバの管理者権限ユーザー名をDN形式で指定します。

-passwd password

ディレクトリサーバの管理者権限ユーザー名に対するパスワードを指定します。

-passwd_file password_file

ディレクトリサーバの管理者権限ユーザー名に対するパスワードファイルを指定します。パスワードファイルは以下の形式で記入します(引用符は不要)。

"userdn,password"

modify指定時、以下のオプションが指定できます

-host hostname

ディレクトリサーバのホスト名をFQDNまたはIPアドレスで指定します。

-ip ip_address(省略可)

ディレクトリサーバのIPアドレスを指定します。本オプションは互換用です。-hostオプションを使用してください。

-base base_dn(省略可)

ディレクトリサーバの検索ベースをDN形式で指定します。

-bind bind_dn(省略可)

ディレクトリサーバの管理者権限ユーザー名をDN形式で指定します。

-passwd password(省略可)

ディレクトリサーバの管理者権限ユーザー名に対するパスワードを指定します。

-passwd_file password_file(省略可)

ディレクトリサーバの管理者権限ユーザー名に対するパスワードファイルを指定します。パスワードファイルは以下の形式で記入します(引用符は不要)。

"userdn,password"

refreshcert指定時、以下のオプションが指定できます

-alias alias

本製品の認証局証明書にインポートする証明書の別名を指定します。

指定する別名が空白、または記号を含む場合、指定する文字列全体をダブルクォーテーション( " )で囲んでください。

ダブルクォーテーション( " )を文字要素として含む別名は、本コマンドでは指定できません。対象の別名からダブルクォーテーション( " )を取り除くよう変名をしてから実行してください。

注意

  • 管理者ユーザー名には、1文字以上を指定してください。

  • パスワードには、1文字以上128文字以内を指定してください。

  • 管理者権限ユーザー名とパスワードの設定を変更する場合、両方を指定してください。

  • 指定する文字列に空白を含める場合、指定する文字列全体をダブルクォーテーション( " )で囲んでください。ただし、パスワードファイル内に指定する文字列にはダブルクォーテーション( " )は必要ありません。


必要な権限・実行環境

権限

OSの管理者

実行環境

管理サーバ


終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0

正常に処理されました。

0以外

エラーが発生しました。