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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.6 運用ガイド Copy Control Module編
FUJITSU Storage

F.3.1 環境作成

運用管理サーバ

運用側装置と待機側装置を管理する運用管理サーバを配置します。運用管理サーバには、運用側装置および待機側装置を登録します。

待機側装置

運用側装置と同様に、NAS管理を導入します。NAS運用を行うための事前設定および導入手順は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』または『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「NAS管理」を参照してください。

ボリュームの作成

運用側装置と待機側装置には、以下のボリュームを作成します。

装置

ボリューム

運用側装置

  • NASボリューム

  • NASバックアップボリューム

待機側装置

  • NASボリューム(注)

  • NASバックアップボリューム

注: ファームウェア版数がV10L51より前のETERNUS DX200 S3, DX500 S3/DX600 S3では、作成するNASボリュームの論理ボリューム番号を、運用側の対応するNASボリュームの論理ボリューム番号と一致させる必要があります。

  • 運用側装置

    1. NAS運用を行うための導入手順に従い、NASボリュームを作成します。

    2. NASバックアップ設定を実施し、NASバックアップボリュームを作成します。

  • 待機側装置

    1. NAS運用を行うための導入手順に従い、NASボリュームを作成します。ファームウェア版数がV10L51より前のETERNUS DX200 S3, DX500 S3/DX600 S3では、作成するNASボリュームの論理ボリューム番号を、運用側の対応するNASボリュームの論理ボリューム番号と一致させる必要があります。

    2. NASバックアップ設定を実施し、NASバックアップボリュームを作成します。

参照

  • NAS運用を行うための導入手順は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』または『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「NAS管理」を参照してください。

  • NASバックアップボリュームの作成手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASバックアップの設定」を参照してください。

コピーグループ/コピーペアの登録

以下に示す3つのコピーグループを作成します。

コピーグループ/コピーペア

作成方法

コピー種別

NASボリュームとNASバックアップボリュームのコピーグループ(運用側装置)

NASバックアップ設定

QuickOPC

NASボリュームとNASバックアップボリュームのコピーグループ (待機側装置)

NASバックアップ設定

QuickOPC

NASバックアップボリューム(運用側装置)とNASバックアップボリューム(待機側装置)のコピーグループ

acgroup createコマンド実行

REC

ポイント

  • 異なるサイト間で待機運用を行う場合、各サイトで運用管理サーバを配置します。各運用管理サーバでは、すべての運用手順を実行可能にするため、すべてのコピーグループ/コピーペアを登録してください。

  • RECのデータ転送方式は、Stackモードを使用してください。

  • RECの初期コピースキップ機能を使用するためにテープへバックアップする場合、NASボリュームおよびNASバックアップボリュームから直接テープへバックアップすることはできません。2次バックアップした別ボリュームからテープへバックアップしてください。NASボリュームの2次バックアップは、「3.10.5 NASボリュームの2次バックアップ、および別のストレージ装置でのデータ利用について」を参照してください。

待機側装置上でのNASボリュームのバックアップ

運用側装置でNASボリュームのバックアップを実施する前に、待機側装置上で、以下の手順でNASボリュームをバックアップしてください。

  1. Webコンソールまたはacnas backupコマンドから、待機側装置のNASボリュームをバックアップします。Webコンソールによるバックアップは、「3.10.1.2 バックアップの実行方法」を、acnas backupコマンドによるバックアップは、「3.10.2.2 バックアップコマンドの実行方法」を参照してください。

  2. 待機側装置のNASボリュームからNASバックアップボリュームへのQuickOPCを停止(物理コピーとトラッキング処理の停止)します。

ポイント

運用の自動化を行うサンプルスクリプトを利用して待機運用を実施する場合は、本作業が不要です。サンプルスクリプトを利用する場合の詳細は、「F.4 運用の自動化」を参照してください。