待機運用は、運用の自動化を行うサンプルスクリプトを利用して実施するか、手動で実施します。本項では、手動で運用を実施する手順を説明します。
サンプルスクリプトを利用する場合の詳細は、「F.4 運用の自動化」を参照してください。
運用側装置のNASボリュームをバックアップします。
ポイント
NASボリュームのバックアップ実施後、物理コピー終了を待ち合わせる必要があります。物理コピー終了は、acopc queryコマンドを実行し、コピーフェーズがTracking状態になることで確認します。
運用側装置のNASバックアップボリュームから待機側装置のNASバックアップボリュームへRECによるコピーを実施します。
ポイント
RECによるコピー実施後、等価性維持状態になっていることを確認する必要があります。詳細は、「3.2.2.3 RECによるバックアップ」を参照してください。
注意
待機側装置のNASバックアップボリュームがマウントされている状態のときに、RECを実行しないでください。
待機側装置上で、NASバックアップボリュームからNASボリュームへのリストアを実施します。
ポイント
運用側装置が故障した場合、待機側装置のNASボリュームを使用して運用を継続します。
待機側装置のNASボリュームを使用する前に、再度、共有フォルダへのアクセスを可能とする必要があります。
共有フォルダへのアクセス方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』または『ETERNUS SF Express 運用ガイド』の「NAS管理」にある「運用方法」を参照してください。