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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.6 運用ガイド Copy Control Module編
FUJITSU Storage

3.10.1 Webコンソールによるバックアップ/リストア

3.10.1.1 バックアップの実行準備

バックアップを実施するには、以下のNASバックアップ設定が実施されている必要があります。

設定項目

設定条件

NASバックアップボリューム

  • NASボリュームと同じストレージ装置に作成されていること

  • 詳細用途が"NAS Backup"であること

  • NASボリュームと同じ容量であること

NASコピーグループ

  • コピータイプがQuickOPCであること

NASコピーペア

  • コピー元がNASボリュームであること

  • コピー先がNASバックアップボリュームであること

NASバックアップ設定を実施していない場合、または上記のNASバックアップ設定の設定条件を満たしていない場合は、NASバックアップの設定を実施してください。NASバックアップの設定手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASバックアップの設定」を参照してください。

3.10.1.2 バックアップの実行方法

WebコンソールからQuickOPCによるNASボリュームのバックアップを実行します。

バックアップ実行手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASボリュームのバックアップ」を参照してください。

参考

NASバックアップボリュームのマウントを実行した場合、NASバックアップボリューム内の共有フォルダの設定値(共有状態やアクセス設定など)は、バックアップ実施時点のNASボリュームの設定値になります。

注意

  • ファームウェア版数がV10L53より前のETERNUS DX100 S3/DX200 S3, DX500 S3/DX600 S3では、装置内にあるすべてのCMおよびNAS Engineが正常な状態のときだけ、NASボリュームをバックアップできます。

  • バックアップ実施時点において、FTPから公開する共有フォルダとして設定していても、共有フォルダのFTP設定はバックアップされません。

3.10.1.3 リストアの実行方法

WebコンソールからNASボリュームのリストアを実行します。

リストア実行手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASボリュームへのリストア」を参照してください。

参考

NASボリュームのリストアを実行する場合は、バックアップを実施済みである必要があります。バックアップを実施済みかは、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォルダの表示」または「バックアップ情報の表示」で確認してください。

注意

  • リストア対象のNASボリュームの共有フォルダおよびクォータ設定は、リストアによってバックアップ時の設定情報を基に再構築されます。共有フォルダおよびクォータ設定に対する操作は、リストア操作が完了したことを確認後、実施してください。
    NASボリュームへのリストア中に、そのNASボリュームに関連する共有フォルダおよびクォータ設定に対する操作を実施した場合、エラーとなることがあります。エラーとなった場合は、メッセージを確認し、操作を再実施してください。

  • リストアが失敗した場合、NASボリュームにデータ破壊が発生している可能性があります。失敗した原因を取り除いてからリストアを再実行してください。

  • 共有フォルダ名はETERNUS ディスクアレイ内で一意であることが必要です。
    リストアによって共有フォルダ名が重複する場合は、共有フォルダ名の先頭に"$"を付加してリストアします。"$"を付加しても共有フォルダ名が重複する場合は、共有フォルダ名の先頭にさらに"$"を付加してリストアします。
    なお、ホームディレクトリ用の共有フォルダ"homes"には、特に注意が必要です。リストアによって"homes"の先頭に"$"が付加された場合、リストアされた共有フォルダ"$homes"は、「ホームディレクトリ用の共有フォルダ」でなく「ファイル共有用の共有フォルダ」として扱われます。
    "$homes"配下にある過去のホームディレクトリにアクセスする際は、アドレスバーまたはネットワークドライブ割当て時に以下の形式で入力してください。

    • 認証サーバとしてActive Directoryを設定している場合

      \\<NASインターフェースのIPアドレス>\$homes\<ドメイン名>@\<ユーザー名>\
    • 認証サーバを設定していない場合

      \\<NASインターフェースのIPアドレス>\$homes\<ユーザー名>\

    リストアされた共有フォルダ"$homes"には、「所有者」および「グループ」に設定されたユーザーでアクセスできます。

  • リストア後のNASファイルシステムのブロックサイズは、バックアップ実施時のNASボリュームに設定されていた値になります。

  • バックアップ実施時点において、FTPから公開する共有フォルダとして設定していても、共有フォルダのFTP設定はバックアップされません。リストア後のFTPの設定は、リストア前に設定されていた値になります。必要に応じて、FTPから公開する共有フォルダを再設定してください。FTPの設定方法は、ETERNUS ディスクアレイ付属のマニュアルを参照してください。

  • ETERNUS ディスクアレイ内にあるすべてのCMおよびNAS Engineが正常な状態のときだけ、NASボリュームをリストアできます。

3.10.1.4 バックアップ/リストアの状況の確認/停止

バックアップ/リストア状況確認

WebコンソールからNASボリュームのバックアップ/リストアの状況を確認します。

状況確認手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「コピーペアの追加/表示/削除」を参照してください。

参考

確認対象のコピーペアが所属するコピーグループは、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォルダの表示」または「バックアップ情報の表示」で確認してください。

注意

Webコンソールで確認できるコピー状況と、NASボリュームのバックアップ/リストア成否は、一致しないことがあります。バックアップ/リストアの成否は、バックアップ/リストアの操作履歴から判断してください。バックアップ/リストアの操作履歴の表示方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「操作履歴の表示」を参照してください。

バックアップ/リストア停止

WebコンソールからNASボリュームのバックアップ/リストアを停止します。

停止手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「コピーペアのコピーセッションのキャンセル」を参照してください。

参考

確認対象のコピーペアが所属するコピーグループは、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「共有フォルダの表示」または「バックアップ情報の表示」で確認してください。

注意

  • NASボリュームからNASバックアップボリュームへのコピー停止は、NASボリュームの2次バックアップを行う手順で実施します。

  • 物理コピー中にコピーを停止した場合、バックアップが成功していても、バックアップデータは保証されません。

3.10.1.5 NASバックアップ設定の削除

WebコンソールからNASボリュームのバックアップ設定を削除します。

削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「NASバックアップ設定の削除」を参照してください。

この操作を行うと、NASボリュームとNASバックアップボリューム間のコピーセッションを強制停止し、以下の設定を削除します。

なお、RAID故障などによって、NASボリュームを再作成し、NASバックアップボリュームからのリストアでNASボリュームを復旧する場合は、NASバックアップボリュームを残すことも選択できます。

注意

  • NASボリュームとNASバックアップボリューム間に存在しているコピーセッションは、強制停止されます。NASバックアップボリュームを残す場合は、物理コピー中またはエラー状態のコピーセッションがないときに操作してください。

  • NASボリュームの2次バックアップおよび筐体間バックアップ/リストアを使用している場合は、事前に、コピーセッションを停止してください。

  • NASボリュームへのリストア中に、そのNASボリュームに関するNASバックアップ設定を削除しないでください。削除した場合、NASボリュームのデータが保証されません。