acarray addコマンドを使用して、コピーに使用するETERNUS ディスクアレイをAdvancedCopy Manager CCMに登録します。
登録には、以下のETERNUS ディスクアレイ情報が必要です。
ETERNUS ディスクアレイの名前(以降、ETERNUS名)
以後の操作は、ETERNUS名で実行可能です。
RECを利用する場合、コピー元およびコピー先のETERNUS名が必要です。
Webコンソールを利用する場合は、ETERNUS名にETERNUS ディスクアレイの装置名を指定してください。
ETERNUS ディスクアレイのIPアドレス
ETERNUS ディスクアレイのユーザー名とパスワード
以下の権限を持つユーザー名とパスワードを指定します。
機種 | 権限 |
---|---|
LAN経由コピー制御機能で運用できる機種 | ETERNUS ディスクアレイのSoftwareロール |
LAN経由コピー制御機能で運用できない機種 | ETERNUS ディスクアレイのAdministrator権限 |
LAN経由コピー制御機能で運用できる機種は、「表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置」を参照してください。
「2.2 アクセスボリュームの設定」で設定したアクセスボリューム
SAN経由コピー制御機能で運用する装置を登録する場合、アクセスボリュームの指定を省略できます。ただし、クラスタ運用する場合は、「6.2 クラスタ運用時の注意事項」を参照して、アクセスボリュームを指定してください。
LAN経由コピー制御機能で運用する装置を登録する場合、アクセスボリュームの指定は不要です。
参考
SAN経由コピー制御機能で運用する装置を登録、かつアクセスボリュームの指定を省略する場合、以下の順番でETERNUS ディスクアレイが検索されます。有効なアクセスボリュームが見つかるまで、数分かかることがあります。
Windowsの場合
ディスク管理で表示される、「PhysicalDrive[ディスク番号]」の順番
ディスク番号は、[スタート]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]-[ディスクの管理]で表示される「ディスク #」や、AdvancedCopy Managerのブロックデバイス名の「disk?」と同じ値です。
Solarisの場合
ETERNUSマルチパスデバイス(/dev/FJSVmplb/rdsk/*)
OS標準デバイス(/dev/rdsk/*)、Solaris標準マルチパス(MPxIO)デバイス(/dev/rdsk/*)
VxVM(/dev/vx/rdmp/*)
Linuxの場合
Device Mapper機構により生成されるマルチパスデバイス(/dev/mapper/*)
OS標準デバイス(/dev/sd*)
udevのby-id形式(/dev/disk/by-id/*)
udevのby-path形式(/dev/disk/by-path/*)
LAN経由コピー制御機能の場合、AdvancedCopy Manager CCMは以下のポート番号を使用します。ほかのサービスと重複していないことを確認してください。
ポート番号 | プロトコル | 説明 |
---|---|---|
32002 | tcp | AdvancedCopy Manager CCMの内部で使用するポート番号です。 |
リモートETERNUS ディスクアレイの場合、ETERNUS ディスクアレイとの認証を行わずにその筐体を登録します。登録には、以下のETERNUS ディスクアレイ情報が必要です。
ETERNUS名
Box ID
ポイント
RECを利用する場合
RECを利用する場合は、CCMサーバ上で、2台(RECのコピー元およびコピー先)のETERNUS ディスクアレイを登録する必要があります。また、CCMサーバでETERNUS ディスクアレイの登録を行う前に、RECパスが設定されていることを確認してください。
CCMサーバで、以下の手順で登録してください。
1台目のETERNUS ディスクアレイを登録します。
アクセスボリュームを設定しているETERNUS ディスクアレイを登録する場合
RECを行うETERNUS ディスクアレイのうち、「2.2 アクセスボリュームの設定」でアクセスボリュームを設定したETERNUS ディスクアレイを登録します。
-sanオプションを付けてacarray addコマンドを実行します。RECを行う2台のETERNUS ディスクアレイともアクセスボリュームを設定している場合は、どちらかのETERNUS ディスクアレイを登録してください。
アクセスボリュームには、実在するドライブ文字またはデバイス名を指定してください。
アクセスボリュームを設定していないETERNUS ディスクアレイを登録する場合
-lanオプションを付けてacarray addコマンドを実行します。
2台目のETERNUS ディスクアレイを登録します。
RECを行うETERNUS ディスクアレイのうち、手順1で登録したETERNUS ディスクアレイとは別の、もう1台のETERNUS ディスクアレイを登録します。
アクセスボリュームを設定しているETERNUS ディスクアレイを登録する場合
手順1と同様、アクセスボリュームには、実在するドライブ文字またはデバイス名を指定してください。
アクセスボリュームを設定していないETERNUS ディスクアレイを登録する場合
以下のどちらかの方法で登録してください。
通信経路をLANとして登録する(推奨)
-lanオプションを付けてacarray addコマンドを実行します。
ETERNUS ディスクアレイからコピー制御およびボリューム一覧を参照できます。
ETERNUS ディスクアレイとの認証を行わずに登録する
-boxidオプションを付けてacarray addコマンドを実行します。実在しないドライブ文字をアクセスボリュームに指定することはできません。
「2.5 コピーグループの作成」を行います。
-aオプションには、手順1で指定したETERNUS ディスクアレイを指定してください。
-remoteオプションには、手順2で指定したETERNUS ディスクアレイを指定してください。
注意
以下の重複登録が行われているETERNUS ディスクアレイは利用できません。
SAN経由コピー制御機能またはLAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録した装置を、リモートETERNUS ディスクアレイとして登録
リモートETERNUS ディスクアレイとして登録した装置を、SAN経由コピー制御機能またはLAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録
以下に実行例を記載します。
ETERNUS ディスクアレイを登録します。
SAN経由コピー制御機能で運用する場合
[実行例]
> acarray add -a ET001 -ip 192.0.2.10 -path c: -user root -password root -san Successful completion. |
LAN経由コピー制御機能で運用する場合
[実行例]
> acarray add -a ET001 -ip 192.0.2.10 -user root -password root -lan Successful completion. |
ETERNUS ディスクアレイの登録確認は、acarray listコマンドを使用してください。
[実行例]
> acarray list Name BOX-ID IP Address ----- ---------------------------------------- ------------ ET001 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104###### 192.0.2.10 |
登録したETERNUS ディスクアレイの通信経路を確認するには、-routeオプションを付けてacarray detailコマンドを実行してください。
SAN経由コピー制御機能で運用する場合
[実行例]
> acarray detail -a ET001 -route Disk Array Name : ET001 BOX-ID : 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104###### IP Address : 192.0.2.10 Admin User : root Access Volume : c: Access Route : san |
LAN経由コピー制御機能で運用する場合
[実行例]
> acarray detail -a ET001 -route Disk Array Name : ET001 BOX-ID : 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104###### IP Address : 192.0.2.10 Admin User : root Access Volume : - Access Route : lan |
リモートETERNUS ディスクアレイを登録します。
-boxidオプションを付けてacarray addコマンドを実行します。
[実行例]
> acarray add -a ET001 -boxid 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104###### -remote Successful completion. |
ETERNUS ディスクアレイの登録確認は、acarray listコマンドを使用してください。
[実行例]
> acarray list -remote Name BOX-ID ----- ---------------------------------------- ET001 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104###### ET002 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## |