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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.6 運用ガイド Copy Control Module編
FUJITSU Storage

1.3 システム構成

AdvancedCopy Manager CCMを利用する場合に必要な基本システム構成を説明します。

AdvancedCopy Manager CCMでは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたサーバ(以降、“CCMサーバ”と記述します)からETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーを指示する方法として以下の2種類があります。

SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置は、以下のとおりです。

表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置

装置名

SAN経由コピー制御機能での運用

LAN経由コピー制御機能での運用

運用の可否

対応ファームウェア版数

運用の可否

対応ファームウェア版数

ETERNUS DX S4 series
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)

全版数

全版数

ETERNUS DX60 S2

全版数

×

ETERNUS DX60

全版数

×

ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series

全版数

○(注)

V20L71以降

ETERNUS AF オールフラッシュアレイ
ETERNUS DX200F

全版数

全版数

注: acarray addコマンドを-lanオプション付きで実行することはできません。
以下の条件に該当する筐体間コピー(REC)だけ実行可能です。

また、利用するには、該当するETERNUS ディスクアレイの対応ファームウェア版数の適用が必要です。

[SAN経由コピー制御機能システム構成]

筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合

システム構成が以下の条件を満たす必要があります。

  • CCMサーバとETERNUS ディスクアレイがLAN接続されていること

  • CCMサーバとETERNUS ディスクアレイをつなぐ論理ボリューム(以降、この論理ボリュームを“アクセスボリューム”と記述します)が存在すること

SAN経由コピー制御機能では、CCMサーバからETERNUS ディスクアレイへのアドバンスト・コピー指示を、アクセスボリューム経由で行います。操作対象のETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームを1つ、アクセスボリュームとしてCCMサーバに割り当ててください。

図1.1 筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合のシステム構成例

筐体間コピー(REC)を行う場合

システム構成が以下の条件を満たす必要があります。

  • CCMサーバとコピー元/コピー先のどちらかのETERNUS ディスクアレイがLAN接続されていること

  • CCMサーバとコピー元/コピー先のどちらかのETERNUS ディスクアレイをつなぐアクセスボリュームが存在すること

SAN経由コピー制御機能では、CCMサーバからETERNUS ディスクアレイへのアドバンスト・コピー指示を、アクセスボリューム経由で行います。コピー元/コピー先のどちらかのETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームを1つ、アクセスボリュームとしてCCMサーバに割り当ててください。

図1.2 RECを行う場合のシステム構成例

ポイント

RECで利用し、かつSAN接続されていないETERNUS ディスクアレイ(以降、“リモートETERNUS ディスクアレイ”と記述します)を登録する手順は、OSごとに異なります。詳細は、「2.4 ETERNUS ディスクアレイの登録」を参照してください。

[LAN経由コピー制御機能によるシステム構成]

筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合

CCMサーバとETERNUS ディスクアレイがLAN接続されている必要があります。

LAN経由コピー制御機能では、CCMサーバからETERNUS ディスクアレイへのアドバンスト・コピー指示を、LAN経由で行います。

図1.3 筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合のシステム構成例

筐体間コピー(REC)を行う場合

CCMサーバとコピー元/コピー先のどちらかのETERNUS ディスクアレイがLAN接続されている必要があります。

LAN経由コピー制御機能では、CCMサーバからETERNUS ディスクアレイへのアドバンスト・コピー指示を、LAN経由で行います。

図1.4 筐体間コピー(REC)を行う場合のシステム構成例

[LAN経由コピー制御機能SAN経由コピー制御機能混在させる場合のシステム構成]

筐体間コピー(REC)では、SAN経由コピー制御機能とLAN経由コピー制御機能を混在させる構成が可能です。

図1.5 コピー元がSAN経由コピー制御機能、コピー先がLAN経由コピー制御機能の場合のシステム構成例

図1.6 コピー元がLAN経由コピー制御機能、コピー先がSAN経由コピー制御機能の場合のシステム構成例

図1.7 コピー元がLAN経由コピー制御機能、コピー先がリモートETERNUS ディスクアレイの場合のシステム構成例

ポイント

  • コピー先の論理ボリュームは、どのサーバにも接続しない運用を推奨します。

  • テープにバックアップするためにコピー先の論理ボリュームをCCMサーバに接続する場合は、業務サーバとCCMサーバのOSを同じにする必要があります。

  • LAN経由コピー制御機能でRECを行う場合、両筺体共に、LAN経由コピー制御機能で運用できるETERNUS ディスクアレイを用意してください。
    LAN経由コピー制御機能で運用できるETERNUS ディスクアレイは、「表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置」を参照してください。

  • LAN経由コピー制御機能は、ETERNUS ディスクアレイとSSHで通信を行うため、SAN経由コピー制御機能と比べて、処理に時間がかかります。また、AdvancedCopy Manager CCMが一度に実行するコピーペアの数によって、LAN経由コピー制御機能のアドバンスト・コピーに数分かかる可能性があります。

  • LAN経由コピー制御機能を利用する運用環境で2つ以上のコピーペアが存在するコピーグループに対してコピーを指示する場合は、コピーの指示方法(コマンド、Webコンソール)にかかわらず、コピーペア単位にコピーペア数分のコピーを指示するよりコピーグループ単位でコピーを指示する方が、そのコピーグループに対する全体の処理時間を短縮できます。
    LAN経由コピー制御機能を利用して複数のコピーペアを運用する場合は、コピーグループ単位に操作することを推奨します。