DR機能を使用する場合の設定について説明します。
参照
DR機能が提供されている製品については、“2.3.2 DR(Dynamic Reconfiguration)機能”を参照してください。
伝送路二重化機能により冗長化したLAN環境を構築する場合は、DR連携機能を使用することで通信を停止させずに活性交換および活性増設を行えるように、“図3.15 推奨LAN構成”の構成を構築することを推奨します。
図3.15 推奨LAN構成
DR機能によるハードウェアリソースの追加および削除は、システムボード(SB)単位に行われます。DRコマンドによるシステムボードの切離し時に通信を継続させるため、推奨構成のように、複数の異なるシステムボード上の物理インタフェースを束ねる必要があります。
Solaris 10で、GS/SURE連携方式以外の伝送路二重化機能を使用する場合は、システムボード(SB)ごとに、1つ以上のネットワーク設定ファイルを作成してください。ネットワーク設定ファイルが、1つのシステムボードにしか作成されていない場合、そのシステムボードが故障すると、伝送路二重化機能を含むネットワークに関連するサービスが起動されません。
詳細については、“3.2.2.1 各方式共通の設定”の“(3) OSのネットワーク設定ファイルの確認”を参照してください。
伝送路二重化機能では、DR連携機能を使用して活性交換または活性増設を可能とするNICのデバイス名を、設定ファイル(/opt/FJSVhanet/etc/dr.d/hanet_dr_dev)で管理しています。環境を構築する場合、設定ファイル内に使用するNICのデバイス名が存在するかを確認してください。設定ファイルに内に使用するNICのデバイス名が存在しない場合は、DR連携機能を使用して活性交換または活性増設を行うことができません。この場合、使用するNICのデバイス名をエディタ(viなど)により設定ファイル内に追加することで、対応が可能となります。
以下に、設定ファイル(/opt/FJSVhanet/etc/dr.d/hanet_dr_dev)の確認方法を示します。
# cat /opt/FJSVhanet/etc/dr.d/hanet_dr_dev hme qfe eri vge ge fjge fjgx fjqe fjgi ce ibdl bge e1000g nxge fjxge |
設定ファイル(/opt/FJSVhanet/etc/dr.d/hanet_dr_dev)に、記載のないドライバ名については、設定ファイルの末尾にドライバ名を追記してください。
hme
qfe
eri
vge
ge
fjge
fjgx
fjqe
fjgi
ce
ibdl
bge
e1000g
nxge
fjxge
newdev ←追加 |