GLSでは、以下の製品で提供される、DR(Dynamic Reconfiguration)機能(以降、DR機能)が使用できます。
SPARC M10-4S
SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000
注意
DR機能を使用する場合には、下記のマニュアルを必ず参照してください。
ESF(Enhanced Support Facility)のDR機能を使用する場合
Enhanced Support Facility ユーザーズガイド Dynamic Reconfiguration編
Enhanced Support Facility ユーザーズガイド Dynamic Reconfiguration I/Oデバイス編
XSCF(eXtended System Control Facility)のDR機能を使用する場合
SPARC M10-4Sの場合
SPARC M10 システム ドメイン構築ガイド
SPARC M10 システム XSCF リファレンスマニュアル
SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000/M9000の場合
Dynamic Reconfiguration (DR) ユーザーズガイド
XSCF ユーザーズガイド
伝送路二重化機能では、ESFのDR機能を使用するために、冗長化構成のNICの切離しや組込みを自動化する、DR連携スクリプトを提供しています。DRコマンドを実行すると、DR連携スクリプトが呼び出され、仮想インタフェース(sha0等)および実インタフェース(hme0等) の切断または接続が行われます。これにより、各方式で使用しているインタフェース、機能およびDR連携スクリプトを意識することなく、DR機能を実行できます。以下に、DR連携機能によるシステムボード(SB)の交換の流れを示します。
図2.40 DR連携機能によるシステムボード(SB)の交換の流れ
注意
DR連携スクリプトでは、IPv6の仮想インタフェース、タグVLANインタフェースを二重化した仮想インタフェース配下にある、NICの切離し/組込みをサポートしていません。DRコマンドでシステムボードを切り離す場合は、事前に、手動でシステムボードに搭載されたNICを、冗長化構成から切離してください。また、システムボードの組込み後は、冗長化構成への組込みを行ってください。
XSCFのDR機能を使用する場合、システムボードの切離しを行う前に、冗長構成からNICの切離しを行う hanetnic deleteコマンドを実行します。同様にシステムボードを組み込んだ後に、冗長構成へのNICの組込みを行う hanetnic addコマンドを実行します。以下に、XSCFのDR機能によるシステムボード(SB)の交換の流れを示します。
図2.41 XSCFのDR機能によるシステムボード(SB)の交換の流れ
参照
二重化方式によって具体的な操作方法が異なります。XSCFによるDR機能の操作方法については、“4.5.2 XSCFのDRによるシステムボードの交換”を参照してください。
hanetnicコマンドの詳細については、“7.9 hanetnicコマンド”を参照してください。