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NetCOBOL V12.0 ユーザーズガイド(UNIX分散開発編)
FUJITSU Software

A.3.3 コマンドラインオプション

各NetCOBOL製品に含まれるCOBOLコマンドをコマンド形式で実行する場合、そのコマンドラインに指定可能なオプションとオペランドの指定形式について、まずそのサポート状況を一覧で示した上で、その違いについて説明します。

表A.13 各OS上のNetCOBOL製品の翻訳コマンドのコマンドラインオプション

No

名前

機能概要

OS毎のサポート状況

Windows 32bit版 NetCOBOL

Solaris 32bit版 NetCOBOL

Linux 32bit版 NetCOBOL

Linux
(Itanium)
64bit版 NetCOBOL

翻訳時のふるまいに関するオプション

1

-A

サブスキーマ定義ファイルのフォルダの指定

×

×

×

2

-c

翻訳だけを行う指定

×

3

-Dc

COUNT機能を使用する指定

4

-Dk

CHECK機能を使用する指定

5

-Dr

TRACE機能を使用する指定

6

-dr

リポジトリファイルの入出力先ディレクトリの指定

7

-ds

ソース解析情報ファイルの出力ディレクトリの指定

8

-Dt

対話型デバッガを使用する指定

×

9

-dd

デバッグ情報ファイルのディレクトリの指定

×

10

-do

オブジェクトファイルのディレクトリの指定

11

-dp

翻訳リストファイルのディレクトリの指定

12

-f

ファイル定義体ファイルのディレクトリの指定

×

×

×

13

-I

登録集ファイルのディレクトリの指定

14

-i

オプションファイルの指定

15

-M

主プログラムを翻訳するときの指定

16

-m

画面帳票定義体ファイルのディレクトリの指定

17

-O

広域最適化の指定

18

-P

翻訳リストのファイル名の指定

19

-R

リポジトリファイルの入力先ディレクトリの指定

20

-WC

翻訳オプションの指定

リンク時のふるまいに関するオプション

21

-dy

結合モードの指定

×

22

-G

-share

共用オブジェクトプログラムを生成する指定

×

23

-L

ライブラリサーチパス名を追加する指定

×

24

-l

リンクする副プログラムまたはライブラリの指定

×

25

-Ns

C言語で記述したプログラムから呼び出されるプログラムの指定

×

×

×

26

-o

実行可能ファイル/共用ライブラリの出力ファイル名

×

27

-pc

スクリーン操作機能を使うプログラムをリンクする指定

×

×

×

28

-pi

C-ISAMを使うプログラムをリンクする指定

×

×

×

29

-pm

画面定義体を使うプログラムをリンクする指定

×

×

×

30

-Wl

リンクオプションの指定

×

翻訳とリンクの両方に関係するオプション

31

-Tm

マルチスレッドモデルのプログラムをリンクする指定

×

各プラットフォーム向けNetCOBOL製品に含まれるCOBOLコマンド間で仕様が異なるコマンドラインオプション(“表A.13 各OS上のNetCOBOL製品の翻訳コマンドのコマンドラインオプション”中ではオレンジ色の網かけで表示)は主に次の3つの種類に分類できます。

それぞれについて、以降で詳細を説明します。

翻訳に関するオプションの違い

リンクに関するオプション

UNIX系システムのNetCOBOL製品の翻訳コマンドは、内部的にldコマンドを呼び出すことが可能なため、リンクに関する設定を指定することができます。

それぞれの機能を使用する際に必要となる共用ライブラリをリンクするために必要となります。Windows版 NetCOBOLではライブラリの構成の違いから、これらの機能の使用時に必要となるライブラリは常にリンクされるようになっています。

これらは基本的にldコマンドに直接渡されます。Windows版NetCOBOL製品ではCOBOLプロジェクトマネージャから設定します。

翻訳とリンクの両方に関係するオプション