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NetCOBOL V12.0 ユーザーズガイド(UNIX分散開発編)
FUJITSU Software

A.3.4 環境変数

各NetCOBOL製品に含まれるCOBOLコマンドは以下の環境変数が設定されている場合、これを参照します。

表A.15 各OS上のNetCOBOL製品の翻訳コマンドの参照する環境変数

No

名前

機能概要

OS毎のサポート状況

Windows 32bit版 NetCOBOL

Solaris 32bit版 NetCOBOL

Linux 32bit版 NetCOBOL

Linux
(Itanium)
64bit版 NetCOBOL

翻訳処理に影響を与える環境変数

1

COB_OPTIONS

翻訳オプションの指定

×

×

×

2

COBOLOPTS

×

3

COB_COPYCOPY

登録集ファイルの格納フォルダ/ディレクトリの指定

×

×

×

4

COBCOPY

×

5

COB_登録集名

IN/OF 指定の登録集ファイルのフォルダ/ディレクトリ

×

×

×

6

登録集名

×

7

COB_COPYNAME

登録集原文の検索条件の指定

×

8

COB_LIBSUFFIX

登録集ファイル名の拡張子の指定

9

SMED_SUFFIX

画面帳票定義体ファイル名の拡張子の指定

10

FORMLIB

画面帳票定義体ファイルの格納フォルダ/ディレクトリの指定

11

FFD_SUFFIX

ファイル定義体ファイル名の拡張子の指定

×

×

×

12

FILELIB

ファイル定義体ファイルの格納フォルダ/ディレクトリの指定

×

×

×

13

COB_REPIN

リポジトリファイルの入力先フォルダ/ディレクトリの指定

14

COB_AIMLIB

サブスキーマ定義ファイルのフォルダ/ディレクトリの指定

×

×

×

リンク処理に影響を与える環境変数

15

LIB

リンク時に必要となるライブラリの検索先/順序を指定する。

×

×

×

16

LD_LIBRARY_PATH

×

各プラットフォーム向けNetCOBOL製品に含まれるCOBOLコマンド間で仕様が異なる環境変数(“表A.15 各OS上のNetCOBOL製品の翻訳コマンドの参照する環境変数”中ではオレンジ色の網かけで表示)は主に次の4つの種類に分類できます。

それぞれについて、以降で詳細を説明します。

Windows版NetCOBOLとUNIX系システムのNetCOBOLにおいて名前が異なる環境変数

以下の環境変数は、Windows版NetCOBOLとUNIX系システムのNetCOBOLにおいて同じ効果を持つものですが、名前が異なります。

Windows版 NetCOBOLに固有の環境変数

COB_AIMLIB

Windows版 NetCOBOLに固有のOSIVプログラムの分散開発支援機能を使用する際に、サブスキーマ定義ファイルの格納フォルダを指定するために使用します(翻訳オプションAIMLIB/コマンドラインオプション-Aと等価)。OSIVプログラムの分散開発支援機能をサポートしないUNIX系システムのNetCOBOL製品では意味を持ちません。

UNIX系システムのNetCOBOLに固有の環境変数

COB_COPYNAME

登録集原文、ファイル定義体および画面帳票定義体を格納したファイルのファイル名を検索する方法を指定します。
Windowsシステムと異なり、UNIX系システムではファイル名を構成する文字の英大文字/英小文字は区別されます。ソースプログラム中のCOPY文に記述されたファイル名を、拡張子を含めてすべて英大文字または英小文字として検索を行いたい場合に、この環境変数を使用します。

リンク処理に影響を与える環境変数

リンク処理に使用されるコマンド(UNIX系システムではcobolコマンドから呼び出される)の仕様の違いから、リンク時に必要となるライブラリの検索パスを得るために用いる環境変数名と効果が次のように異なります。

表A.16 リンク処理を行うコマンドと環境変数

システム

コマンド

環境変数

備考

Windows

link.exe

LIB

Solaris

ld

LD_LIBRARY_PATH

Linux
Linux(Itanium)

ld

なし

LD_LIBRARY_PATHは指定しても無視される