名前
isstop - Interstageの停止
形式
isstop [-c|-f|-f -s] [-t 停止監視時間]
機能説明
isstopコマンドは、Interstageを停止します。
本コマンドは、以下のサービスを停止します。
Interstageインストール時にセットアップしたサービス
isinitコマンドにより初期化したサービス
Interstage管理コンソールの[システム] > [環境設定]画面で使用する設定としたサービス
ismodifyserviceコマンドで追加したサービス
本コマンドの停止対象サービスは、isstatコマンドまたは、Interstage管理コンソールの[システム] > [状態]の“詳細”表示で確認できます。
また、本コマンドの実行により停止するサービスは、指定するオプションにより異なります。強制停止する場合は、-c、-f、または“-f -s”オプションを指定してください。
isstopコマンドのオプションを以下に説明します。
起動サービス通常停止モードです。
リソース管理プログラム、およびInterstageを構成する一部のサービスを通常停止します。停止するInterstageのサービス名については、“指定オプションに対する各サービスの動作”を参照してください。
起動サービス強制停止モードです。
起動中のワークユニット、リソース管理プログラム、およびInterstageを構成する一部のサービスを強制停止します。停止するInterstageのサービス名については、“指定オプションに対する各サービスの動作”を参照してください。
データベース連携サービスは、トランザクション処理中でも強制的に停止されるため、強制停止後のデータベース連携サービス再起動時に未解決トランザクションがあった場合、リカバリ処理を行います。
全強制停止モードです。
起動中のワークユニット、リソース管理プログラム、およびInterstageを構成するすべてのサービスを強制停止します。停止するInterstageのサービス名については、“指定オプションに対する各サービスの動作”を参照してください。
なお、Windows(R)版では、isinitコマンドを使用してInterstage HTTP Serverを初期化していない場合でも、強制停止します。
全強制停止モードです。
起動中のワークユニット、リソース管理プログラム、およびInterstageを構成するすべてのサービスを強制停止します。停止するInterstageのサービス名については、“指定オプションに対する各サービスの動作”を参照してください。
なお、-fオプションと-sオプションを同時に指定すると、isinitコマンドを使用してInterstage HTTP Serverを初期化していない場合は、強制停止しません。
停止監視時間を秒で指定します。指定可能な値は、300~3600です。本オプションを省略すると、停止監視時間として300秒が設定されます。
停止監視時間を超えてもInterstageが停止しない場合には、異常が発生したとみなされ、iscollectinfoコマンドで自動的に調査資料を採取したあと、エラーメッセージis20270が出力されます。
指定オプションに対する各サービスの動作について以下に説明します。
サービス名 | 指定オプション | |||
---|---|---|---|---|
指定なし | -c | -f -s | -f | |
CORBAサービス | × | × | ○(強制) | ○(強制) |
インタフェースリポジトリサービス(標準インタフェース用) | × | × | ○(強制) | ○(強制) |
| × | × | ○(強制) | ○(強制) |
ネーミングサービス | × | × | ○(強制) | ○(強制) |
| × | × | ○(強制) | ○(強制) |
| × | × | ○(強制) | ○(強制) |
コンポーネントトランザクションサービス | ○(通常) | ○(強制) | ○(強制) | ○(強制) |
| ○(通常) | ○(強制) | ○(強制) | ○(強制) |
Interstage HTTP Server | △(強制) | △(強制) | △(強制) | ○(強制) |
サービス名 | 指定オプション | ||
---|---|---|---|
指定なし | -c | -f | |
CORBAサービス | × | × | ○(強制) |
インタフェースリポジトリサービス(標準インタフェース用) | × | × | ○(強制) |
| × | × | ○(強制) |
ネーミングサービス | × | × | ○(強制) |
| × | × | ○(強制) |
| × | × | ○(強制) |
コンポーネントトランザクションサービス | ○(通常) | ○(強制) | ○(強制) |
| ○(通常) | ○(強制) | ○(強制) |
Interstage HTTP Server | △(強制) | △(強制) | △(強制) |
○:停止する
△:Interstage運用環境にサービスが追加されている場合に停止する
×:停止しない
注意事項
本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
本コマンドで停止処理を行った場合、データベース連携サービスおよびリソース管理プログラムでは、新規のトランザクションは受け付けません。処理中のトランザクションの終了処理(commit/rollback)だけを受け付けます。詳細を以下に示します。
データベース連携サービス
クライアントアプリケーションが発行する新規のbeginは、異常終了します。なお、beginがすでに発行されている場合は、commit/rollbackが成功します。
リソース管理プログラム
クライアントアプリケーションが発行するcommit,rollbackは、異常終了します。なお、リソース管理プログラムがすでにcommit処理で2フェーズコミット処理を行っている場合は、commitが成功します。
本コマンドを使用する場合、Interstage統合コマンドにより初期化済みのサービスに対して、以下のコマンドを実行しないでください。
|
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|
本コマンドを使用する場合は、Windows(R)の管理ツールの「サービス」、またはnet start/net stopコマンドを使用して、以下のサービスの起動・停止を行わないでください。
CORBAサービス(OD_start)
ネーミングサービス(Naming Service)
コンポーネントトランザクションサービス(TransactionDirector)
インタフェースリポジトリ(InterfaceRep_Cache Service)
インタフェースリポジトリ(InterfaceRep_Cache_e Service)
イベントサービス(EventService)
データベース連携サービス(ObjectTransactionService)
Interstage APIサービス(INTERSTAGE API)
Interstage HTTP Server
注)Interstage動作環境定義の稼働状態監視モードに“mode2”(IS Monitor Mode= mode2)を指定して初期化している場合、実行できます。
ロードバランスオプション(NS LoadBalancingOption)
全強制停止モードでInterstageを停止する場合は、事前にInterstageを構成するサービスを前提とするサービスを停止した後、isstopコマンドを実行してください。例えば、Systemwalker Centric Manager運用管理サーバは、CORBAサービスやネーミングサービスを前提としているため、Systemwalker Centric Manager運用管理サーバを停止した後、isstopコマンドを実行する必要があります。
全強制停止モードでInterstageを停止した場合、エラーメッセージod10303が出力されることがありますが、特に問題ありません。
Usageに[-M system]が表示されますが、[-M system]は指定できません。