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Interstage Application Server V12.0.0 リファレンスマニュアル(コマンド編)
FUJITSU Software

2.2 isinit

名前

isinit  -  Interstageの初期化

形式

isinit [-f] [-w] TYPE1 | TYPE2 | TYPE3 | type1 | type2 | type3 [ EJB | ejb ]
isinit -l

機能説明

isinitコマンドは、引数に指定された運用形態とInterstage動作環境定義で指定したサービスを初期化します。
isinitコマンドで初期化できるサービスを以下に示します。

Interstage統合コマンドによりInterstageを起動する場合、およびオペレーティングシステム起動時にInterstageを自動起動する場合は、本コマンドであらかじめInterstageを構成するサービスを初期化する必要があります。

各サービスの初期化時のパラメタは、Interstage動作環境定義から読み込みます。このとき、初期化するサービスで必要となる定義項目が正しく設定されている必要があります。
Interstage動作環境定義をカストマイズすることにより以下が設定できます。

  

設定内容

インタフェースリポジトリ

データベースの種類

データベースの格納パス

データベースのサイズ

ユーザ名

グループ名

ネーミングサービス/インタフェースリポジトリ

登録ホスト名

ポート番号

コンポーネントトランザクションサービス

動作環境作成ディレクトリ

Enterprise Edition
データベース連携サービス

多重度

システムログファイルのパス

トランザクション最大数

Interstage動作環境定義の記述形式については、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。

また、初期導入を除く契機でisinitコマンドを実行する場合、以下の条件と一致するサービスの登録資源が削除されることがあります。事前に、Interstageの全資源のバックアップを行うことを推奨します。バックアップの詳細については、“運用ガイド(基本編)”を参照してください。以下以外の資源については、-fオプションを指定した場合を除き、引き継がれます。

以下の資源については、-fオプション指定の有無にかかわらず、初期化は行われません。

ポイント

インプリメンテーションリポジトリ(impl.db)を初期化する場合は、以下の手順でisinitコマンドを実行してください。

  1. Interstageを全強制停止します。

  2. 以下のファイルを上書きコピーします(インストールディレクトリはデフォルト)。

    プラットフォーム

    コピー元ファイル

    コピー先ファイル

    C:\Interstage\ODWIN\impl.db.default

    C:\Interstage\ODWIN\impl.db

    /etc/opt/FSUNod/impl.db.default

    /etc/opt/FSUNod/impl.db

    /etc/opt/FJSVod/impl.db.default

    /etc/opt/FJSVod/impl.db

  3. isinitコマンドを、-fオプションを指定して実行します。
    このとき、エラーメッセージod15005、エラーメッセージod15009が出力される場合がありますが、問題ありません。

isinitコマンドのオプションおよび引数を以下に説明します。

-l

現在の運用形態を表示します。

以前にisinitコマンドによりInterstageの初期化処理が完了している場合にだけ有効なオプションです。本オプションが指定された場合、Interstageの初期化処理は行いません。

-f

強制初期化モードです。

運用形態とInterstage動作環境定義で指定されたすべてのサービスについて、登録済み情報を初期化します。これにより、初期化前に登録されていたデータ(登録済みのワークユニット定義情報、オブジェクトリファレンスなど)は、すべて削除されます。

-w

Interstageのクラスタサービス機能を使用する場合にだけ有効なオプションです。

待機系ノードの初期化を行う場合に指定します。

Enterprise Edition運用形態に“type2”を指定する場合は、データベース連携サービスのシステムログファイルがInterstage動作環境定義の“OTS path for system log”で指定するディレクトリ配下に、存在する必要があります。

TYPE1またはtype1

CORBAサービス、ネーミングサービス、インタフェースリポジトリ、コンポーネントトランザクションサービスから構成される運用形態です。

TYPE2またはtype2

CORBAサービス、ネーミングサービス、インタフェースリポジトリ、コンポーネントトランザクションサービス、データベース連携サービスから構成される運用形態です。

TYPE3またはtype3

CORBAサービス、コンポーネントトランザクションサービスから構成される運用形態です。

Enterprise EditionEJBまたはejb

EJBサービスを使用する場合に指定します。

運用形態が“TYPE3(type3)”の場合は、ローカルホストのインタフェースリポジトリを使用する場合に指定できます。Interstage動作環境定義に、インタフェースリポジトリをローカルホストで使用するように登録してください。

注意事項