サブシステム単位のバックアップ・リストアについては、コマンドを使用してバックアップ・リストアすることができます。
サブシステム単位のバックアップ・リストアは、Systemwalker Operation Managerのサーバ機能がインストールされているマシン上で、業務管理者が行います。
サブシステム単位のバックアップ手順
注意
バックアップ時の注意事項
サブシステム単位のバックアップを行う場合、以下の点に注意してください。
業務管理者がmpbkosysコマンド(サブシステムのバックアップ)を実行するためには、事前に、業務管理者にコマンドの実行権を付与しておく必要があります。実行権を付与する方法については、“4.5.3 業務管理者のコマンド実行権を設定する”を参照してください。
バックアップは、Systemwalker Operation Managerが正常に動作している環境で行ってください。
バックアップは、ジョブ/ジョブネット/グループが実行していない時間帯に行うことを推奨します。ジョブ/ジョブネット/グループの実行中にバックアップを行い、その情報をリストアした場合、実行中だったジョブ/ジョブネット/グループは終了コード239の異常終了となります。
下記条件を、バックアップ元とリストア先で揃えてください。
OSに登録されているユーザ名、パスワード、ユーザグループ名
サブシステム単位で分割した出口ファイルは、本手順でバックアップできません。別途、個別にバックアップしてください。
バックアップ先の空き容量を確認します。
以下を目安として、バックアップ先のドライブに十分な空き容量があることを確認してください。
【サブシステム0の場合】(n:サブシステム番号(1-9))
“/var/opt/FJSVJOBSC/”配下の容量の合計値 - “/var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn”配下の容量の合計値 |
【サブシステム0以外の場合】(n:サブシステム番号(1-9))
“/var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn”配下の容量の合計値 |
サブシステムのバックアップコマンドを実行して、情報をバックアップします。
user1でバックアップする場合
$ sudo /opt/systemwalker/bin/mpbkosys -b バックアップ先のディレクトリ -sys サブシステム番号 |
mpbkosysコマンドの詳細については、“9.1.6 mpbkosys サブシステムのバックアップコマンド”を参照してください。
サブシステム単位のリストア手順
注意
リストア時の注意事項
サブシステム単位のリストアを行う場合、以下の点に注意してください。
業務管理者がmprsosysコマンド(サブシステムのリストア)を実行するためには、事前に、業務管理者にコマンドの実行権を付与しておく必要があります。実行権を付与する方法については、“4.5.3 業務管理者のコマンド実行権を設定する”を参照してください。
リストアは、Systemwalker Operation Managerが正常に動作している環境で行ってください。
異なるOS種別、インストール種別、コード系、およびインストールディレクトリのバックアップデータは、リストアできません。また、異なるサブシステムへのリストアはできません。
リストアできる資産は、本バージョンレベルのバックアップコマンドでバックアップされた資産に限ります。また、リストア対象のサブシステムが作成されている必要があります。
リストア時には、リストア対象のサブシステムのジョブスケジューラデーモン、ジョブ実行制御デーモンが自動的に停止されます。停止されたデーモンは自動起動されません。
下記条件を、バックアップ元とリストア先で揃えてください。
OSに登録されているユーザ名、パスワード、ユーザグループ名
サブシステム単位で分割した出口ファイルは、本手順でリストアできません。別途、個別にリストアしてください。
サブシステムのリストアコマンドを、Systemwalker Operation Managerのジョブから実行しないでください。実行した場合、Systemwalker Operation Managerの動作は保証されません。
リストアは、バックアップ時のログインユーザで行います。異なるユーザではリストアできません。ログインユーザとは、lognameコマンドで表示されるユーザで、sudoの場合、sudoを実行したユーザになります。
サブシステムのリストアコマンドを実行して、バックアップデータをリストアします。
user1でリストアする場合
$sudo /opt/systemwalker/bin/mprsosys -b バックアップデータの格納先ディレクトリ [sudo] password for user1: |
mprsosysコマンドの詳細については、“9.1.7 mprsosys サブシステムのリストアコマンド”を参照してください。
サブシステムを起動します。
業務管理者によるサブシステムの起動方法については、“7.1.1 業務管理者による業務の起動・停止”を参照してください。
クラスタ環境でサブシステム単位のリストアを行う場合
クラスタ環境でサブシステム単位のリストアを行う場合は、以下の手順を実施してください。
クラスタアプリケーションを停止します。
運用系で共有ディスクをマウントします。
運用系でサブシステムのリストアコマンドを実行して、バックアップデータをリストアします。
運用系で共有ディスクをアンマウントします。
クラスタアプリケーションを起動します。