記述形式
mpbkosys -b Directory -sys サブシステム番号 [-d] |
機能説明
Systemwalker Operation Managerサーバ上の環境定義情報やジョブのスケジュール情報といった運用管理情報のうち、サブシステムごとに管理している情報を、指定したディレクトリにバックアップします。
指定したサブシステムについて、以下の情報をバックアップします。各情報の詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”の“定義情報ファイルの格納先”を参照してください。
“ジョブスケジューラに関する情報”の“ジョブスケジューラの情報”
“ジョブ実行制御に関する情報”(スプールディレクトリ以外)
オプション
-b Directory
バックアップ先のディレクトリ名をフルパスで指定します。指定したディレクトリが存在しない場合は、自動的に作成されます。バックアップ先のディレクトリ名は、半角英数字で指定し、空白を含むことはできません。
-sys サブシステム番号
複数サブシステム運用をしているシステムで、バックアップ対象のサブシステムを指定するためのオプションです。バックアップ対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。
-d
バックアップ時に確認メッセージを一切出力せずに、サイレントモードで資産をバックアップさせる場合に指定します。本オプションを指定する場合は、バックアップ先ディレクトリを空にしておく必要があります。バックアップ先ディレクトリにファイルが存在していた場合、コマンドは、エラー終了します。
復帰値
復帰値 | 意 味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
1 | 異常終了 |
コマンド格納場所
Linux | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
使用例
バックアップ先ディレクトリ“/backup”、サブシステム1をバックアップする例を以下に示します。
/opt/systemwalker/bin/mpbkosys -b /backup -sys 1 |
注意事項
本コマンドはフルパスで使用してください。
本コマンドを実行する前に、必ず以下を確認してください。バックアップが正常に行われなかった場合は、以下を確認して必要な対処をしたうえで、もう一度mpbkosysコマンドを実行してください。
バックアップ先のディレクトリにアクセス権があるか。
バックアップ先のディレクトリに十分な容量があるか。必要な容量は、“7.2.2 サブシステム単位のバックアップ・リストア”を参照してください。
バックアップは、ジョブ/ジョブネット/グループが実行してない時間帯に行うことを推奨します。ジョブ/ジョブネット/グループの実行中にバックアップを行い、その情報をリストアした場合、実行中だったジョブ/ジョブネット/グループは終了コード239の異常終了となります。
下記条件を、バックアップ元とリストア先で揃えてください。
OSに登録されているユーザ名、パスワード、ユーザグループ名
本コマンドでは、サブシステムごとに管理されない共通の情報や、“ジョブスケジューラに関する情報”の“プロジェクトに設定されているアクセス制御情報、Operation Managerユーザ情報”はバックアップされません。各情報の詳細は“Systemwalker Operation Manager導入ガイド”の“定義情報ファイルの格納先”を参照してください。
サブシステム単位で分割した出口ファイルは、本コマンドではバックアップできません。別途、個別にバックアップしてください。
参考
ジョブとして登録する
mpbkosysコマンドをジョブとしてスケジュールすることができます。ジョブとして登録する場合は、必ず以下を行ってください。
バックアップを行う前に、バックアップ先のディレクトリが空になっていることを確認します。
-dオプションを指定し、バックアップ時に確認メッセージを一切出力しないようにします。