変更内容
VDI連携機能を利用するために、本製品をVDI管理サーバと連携させる方法を変更します。
V3.1.2(T009378WP-05)の場合
以下の定義ファイルを使用します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
vdi_management_info.rcxprop
定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。
キー = 値 |
以下の項目を指定します。
キー | 値 |
---|---|
vdi番号.name | VDI管理サーバ名を指定します。 先頭文字を英字とし、半角英数字、およびハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列を入力します。 |
vdi番号.type | VDI管理サーバ種別を指定します。 VMware Horizon Viewの場合は、"vmwareview"を指定します。 |
vdi番号.ipaddr | 本製品からの制御で使用するVDI管理サーバのIPアドレスを指定します。 |
vdi番号.user | VDI管理サーバの管理者ユーザー名を指定します。 半角英数字、および記号(ASCII文字(0x20~0x7e))で構成された84文字以内の文字列を入力します。 詳細は、「設計ガイド CE」の「K.1.1 VDI連携機能」を参照してください。 |
vdi番号.password | VDI管理サーバの管理者パスワードを指定します。 半角英数字、および記号(ASCII文字(0x20~0x7e))で構成された128文字以内の文字列を入力します。 |
vdi番号.vmmgr | VDI管理サーバに登録されているVM管理製品の、本製品での名前を指定します。 VM管理製品が複数ある場合、VM管理製品名をカンマ(",")で区切って指定してください。 |
vdi番号.connect_info | VDIユーザーが仮想デスクトップを使用する際に指定する、VDI管理サーバの接続情報を指定します。 半角英数字、およびカンマ(",")以外の記号(ASCII文字(0x20~0x2b、0x2d~0x7e))で構成された1024文字以内の文字列を入力します。 L-Platform配備時に、1つめの接続情報がメールで通知されます。 VMware Horizon View Clientの場合 仮想デスクトップのユーザーが接続先として使用するVDI管理サーバのホスト名またはIPを指定します。 |
注意
定義ファイル作成後、本製品のマネージャーの再起動は必要ありません。
VDI管理サーバごとに、1行に1つずつ定義する項目を記述します。
コメントは、先頭文字にシャープ("#")を記述します。
番号は、1から始まり、管理サーバごとに1ずつ加算します。
同じキーを持つ行が複数存在する場合は、後に記載された行が有効になります。
同じVDI管理サーバ名を持つVDI管理サーバを複数定義した場合は、後に記載された定義が有効になります。
VDI管理サーバの定義で、項目が不足している、または、値が不正である場合、その定義は無視されます。
行頭および、行末、"="の前後の空白は無視されます。
例
#VDI1 #VDI2 |
V3.1.2(T009378WP-06)の場合
VDI管理製品として、VDI管理サーバを本製品に登録します。
VDI管理製品の登録方法は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.15 VDI管理製品の登録」を参照してください。
対処方法
以下の手順を実施し、VDI管理サーバ定義ファイルの情報をもとに、VDI管理サーバをVDI管理製品として本製品に登録します。
未登録の場合、VDI連携が有効なL-PlatformおよびL-Serverの作成、変更、削除が行えないため、すみやかに登録してください。
ただし、すでに作成済みのVDI連携が有効なL-PlatformおよびL-Serverを仮想デスクトップとして利用することに影響はありません。
手順の実施後、VDI管理サーバ定義ファイルは削除してもかまいません。
なお、VDI管理サーバ定義情報の移行ツールを使用して、VDI管理サーバ定義ファイルの情報を移行できます。
移行ツールの利用方法については、「VDI管理サーバ定義情報の移行ツールの利用方法」を参照してください。
以下の表に従い、VDI管理サーバ定義ファイルの情報を、VDI管理製品の登録ダイアログの入力項目と対応づけます。
VDI管理サーバ定義ファイル | VDI管理製品の登録 | |
---|---|---|
項目名 | キー | |
VDI管理サーバ名 | vdi番号.name | [管理製品名]に指定します。 |
VDI管理サーバ種別 | vdi番号.type | 手順2で、VDI管理サーバ種別に応じた、VDI管理製品の登録ダイアログを選択します。 VDI管理製品の登録ダイアログの入力項目には対応する項目はありません。 |
VDI管理サーバのIPアドレス | vdi番号.ipaddr | [IPアドレス]に指定します。 |
VDI管理サーバの管理者ユーザー名 | vdi番号.user | [ユーザーID]に指定します。 |
VDI管理サーバの管理者パスワード | vdi番号.password | [パスワード]に指定します。 |
VM管理製品名 | vdi番号.vmmgr | [VM管理製品一覧]に指定します。 |
VDI管理サーバの接続情報 | vdi番号.connect_info | [接続情報]に指定します。 |
注意
VDI管理サーバ定義ファイルで定義していたVDI管理サーバ名と、VDI管理製品の登録で指定する[管理製品名]は一致させてください。
一致しない場合、すでに作成済みのVDI連携が有効なL-PlatformおよびL-Serverの変更、削除操作が失敗することがあります。
誤って、一致しない[管理製品名]でVDI管理製品を登録した場合は、本製品からVDI管理製品を削除し、一致する[管理製品名]で再登録してください。
VDI管理製品を登録します。詳細については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.15 VDI管理製品の登録」を参照してください。
VDI管理サーバ定義ファイルに、複数のVDI管理サーバが定義されている場合は、手順1、2をVDI管理サーバの数だけ、繰り返します。
VDI管理サーバ定義情報の移行ツールの利用方法
以下の手順を実行してください。
管理サーバにシステム運用管理者(OSの管理者権限)でログインします。
移行ツールを実行します。
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
> cd インストールフォルダー\SVROR\Manager\opt\FJSVrcxmr\sys\VdiMigrationTool <RETURN> |
処理が完了するまでに数分かかります。
VDI管理サーバ定義情報を移行する対象がVDI管理サーバ1台の場合、約2分かかります。それ以降は、VDI管理サーバが1台増えるごとに、処理にかかる時間が約40秒ずつ増えていきます。
移行ツールの実行結果は、VDI管理サーバごとに以下の形式で標準出力に出力されます。
VDI管理サーバ情報の移行が完了した場合
Succeeded: VDI管理サーバ名, ip=VDI管理サーバのIPアドレス |
同じ名前のVDI管理サーバがすでに登録済みで、移行がスキップされた場合
Warning: VDI管理サーバ名, already exist |
例
実行結果の出力例
Succeeded: horizonview1, ip=192.168.2.1 |
VDI管理サーバ定義ファイルの先頭に定義されたVDI管理サーバから、順番に移行されます。
すべてのVDI管理サーバ定義情報の移行が完了した場合、移行ツールは終了ステータスが"0"になって正常終了します。
VDI管理サーバ定義情報の移行に失敗した場合、その時点で移行ツールは終了ステータスが"1"になって異常終了します。このとき、標準エラー出力にエラーメッセージが出力されます。
エラーメッセージをもとにエラーの原因を取り除き、再度、移行ツールを実行してください。
ポイント
本製品のマネージャーが起動している状態で移行ツールを実行してください。
移行ツールは、必ず格納先フォルダー上で実行してください。
VDI管理製品の登録結果を確認します。
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し、VDI管理サーバ定義ファイルに定義されていたVDI管理サーバの情報が、VDI管理製品として表示されることを確認します。
> インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm vdimgr list <RETURN> |
例
VDI管理製品の一覧表示コマンドの表示例
> C:\Program Files (x86)\Resource Orchestrator\SVROR\SVROR\Manager\bin\rcxadm vdimgr list <RETURN> NAME TYPE IPADDRESS STATUS ---- ---- --------- ------ horizonview1 Horizon View 192.168.2.1 normal horizonview2 Horizon View 192.168.2.2 normal |
上記の表示例は、VDI管理サーバ定義ファイルが以下のように定義されている場合のものです。
#VDI1 |
変更内容
製品の負荷上昇を抑止するため、ネットワークデバイスのリソース登録後に行う、ネットワークデバイスから取得するVLAN情報の初回の取得処理を変更します。
V3.1.2(T009379LP-04/T009378WP-05)の場合
ネットワークデバイスをリソース登録後、リソース登録されたネットワークデバイスからVLAN情報を20秒以内に一斉取得します。
V3.1.2(T009379LP-05/T009378WP-06)の場合
ネットワークデバイスをリソース登録後、リソース登録されたネットワークデバイスからVLAN情報を設定した監視間隔(*1)の時間内に順次取得します。
*1: ネットワーク構成情報のIntervalタグで設定します。
影響
ネットワークデバイスをリソース登録後、RORコンソールのリソース詳細画面でネットワークデバイスの属性情報にVLAN情報が反映されるまでに時間がかかることがあります。
対処方法
対処は不要です。
ネットワークデバイスをリソース登録後、VLAN情報をすぐに反映させ確認したい場合、対象のネットワークデバイスのポップアップメニューで[更新]を選択してください。