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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

15.20.2 イメージ情報

ここでは、イメージ情報を記述するXMLドキュメントについて説明します。

15.20.2.1 概要

クローニングイメージの構成情報を記述したXMLドキュメントです。
クローニングイメージ1つに対して、1つのイメージ情報を作成し、登録します。
イメージ情報の雛形は、以下のフォルダーに格納されています。この雛形を参考に、インフラ管理者が作成する必要があります。

【Windowsマネージャー】

インストールフォルダー\RCXCFMG\templates\images\

【Linuxマネージャー】

/opt/FJSVcfmg/templates/images/

項目 (タグ) の説明については、「15.20.2.2 ファイルの詳細説明」を参照してください。
イメージ情報内のソフトウェアIDについては、ソフトウェア情報の登録時に付与されたソフトウェアIDを記入する必要があります。

15.20.2.2 ファイルの詳細説明

イメージ情報 (XMLファイル) は以下の形式となっています。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<image version="2.0">
	<id>[クローニングイメージID]</id>
	<name>[イメージ情報の名称]</name>
	<resourceId>[リソースID]</resourceId>
	<imageName>[クローニングイメージ名]</imageName>
	<ownerOrg>[オーナー(組織)]</ownerOrg>
	<ownerUser>[オーナー(利用者)]</ownerUser>
	<publicCategory>[公開区分]</publicCategory>
	<serverCategory>[サーバカテゴリ]</serverCategory>
	<serverApplication>[サーバ用途]</serverApplication>
	<serverType>[デフォルトサーバタイプ]</serverType>
	<cpuBit>[CPUビット数]</cpuBit>
	<sysvolSize>[システムディスク容量]</sysvolSize>
	<maxCpuPerf>[最大CPU性能]</maxCpuPerf>
	<numOfMaxCpu>[最大CPU数]</numOfMaxCpu>
	<maxMemorySize>[最大メモリ量]</maxMemorySize>
	<numOfMaxDisk>[最大データディスク数]</numOfMaxDisk>
	<maxDiskSize>[最大データディスク容量]</maxDiskSize>
	<maxSysvolSize>[最大システムディスク容量]</maxSysvolSize>
	<numOfMaxNic>[最大NIC数]</numOfMaxNic>
	<initialPassword>[初期パスワード]</initialPassword>
	<icon>[アイコン種別]</icon>
	<virtualization>[サーバ種別]</virtualization>
	<virtualizetionMethod>[仮想化種別]</virtualizetionMethod>
	<filterPool>[フィルター文字列]</filterPool>
	<dataDiskFlag>[データディスク有無]</dataDiskFlag>
	<vmType>[VM種別]</vmType>
	<storeType>[格納先種別]</storeType>
	<relation>[関連製品名]</relation>
	<adminUser>[管理者ユーザー名]</adminUser>
	<rootPassword>[Root役割パスワード]</rootPassword>
	<softwares>
		<software>
			<id>[ソフトウェアID]</id>
			<order>[表示順序]</order>
			<patches>
				<patch>
				 	<id>[パッチID]</id>
					<locale>
						<lcid>[ロケールID]</lcid>
						<componentName>[コンポーネント名]</componentName>
						<description>[説明]</description>
					</locale>
					…
				</patch>
				…
			</patches>
		</software>
		…
	</softwares>
	<vdisks>
		<vdisk>
			<no>[ディスク番号]</no>
			<diskSize>[ディスク容量]</diskSize>
		</vdisk>
		…
	</vdisks>
</image>

以下にそれぞれの項目 (タグ) の説明および設定内容について示します。
この情報を参考にして、必要に応じてイメージ情報を修正してください。
タグ名の[ ]は、省略可能なタグであることを示しています。

タグ名

設定範囲

必須

説明

id

string
ASCII

0~32Bytes

クローニングイメージIDを指定します。
イメージ情報を更新する場合、更新対象のクローニングイメージIDを指定します。新規作成時は指定しません。

name

string
UTF-8

85文字以内

イメージ情報の名称を指定します。

resourceId

string
ASCII

1~256Bytes

リソースIDを指定します。
cfmg_listvmimageコマンドで確認したリソースIDを指定します。

imageName

string
ASCII

1~32Bytes

クローニングイメージ名を指定します。
cfmg_listvmimageコマンドで確認したクローニングイメージ名を指定します。

ownerOrg

string
ASCII

固定値

クローニングイメージが所属するテナント名を指定します。"cfmgadm"固定です。

ownerUser

string
ASCII

固定値

クローニングイメージを登録するユーザーのユーザーIDを指定します。"cfmgadm"固定です。

publicCategory

string
ASCII

選択

クローニングイメージのカテゴリを選択します。以下から選択します。
・"PUBLIC":すべてのユーザーにクローニングイメージを公開します。
・"PRIVATE":オーナー(ユーザー)だけにクローニングイメージを公開します。
複製機能利用時だけ設定できます。テンプレート作成時には指定できません。

serverCategory

string
ASCII

固定値

クローニングイメージに含まれるサーバのカテゴリを選択します。"GENERAL"固定です。汎用のサーバです。

serverApplication

string
ASCII

選択

クローニングイメージに含まれるサーバの用途を指定します。以下から複数選択できます。
・"WEB":Webサーバ
・"AP":アプリケーションサーバ
・"DB":DBサーバ
複数指定する場合は、"/"で区切って指定します。指定順序は順不同です。
例) WEB/AP,AP/WEB/DBなどです。

serverType

string
ASCII

0~32Bytes

L-Serverテンプレートを指定します。
このクローニングイメージを使用した場合に、リソース管理で設定されたL-Serverテンプレートの中から、デフォルトで選択するL-Serverテンプレートの名前を指定します。

cpuBit

integer

選択

クローニングイメージに含まれるサーバのCPUのビット数を指定します。以下から選択します。
・32:32bit
・64:64bit

sysvolSize

decimal

10進小数点1桁
(0.1~99999.9)

配備するサーバのシステムディスクのディスク容量を指定します。GB単位で指定します。
クローニングイメージのシステムディスクの容量以上の値を指定してください。

[ maxCpuPerf ]

decimal

10進小数点1桁
(0.1~99999.9)

サーバに指定できるCPU性能の制限値を指定します。[L-Platformテンプレート]画面でサーバに指定できるCPU性能の制限値をGHz単位で指定します。
サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for SPARCの場合は指定しないでください。CPU性能は指定できず、VMホストの物理CPU性能となるため制限できません。

[ numOfMaxCpu ]

integer

1~99

サーバに指定できるCPU数の制限値を指定します。[L-Platformテンプレート]画面で利用者が指定可能なCPU数の上限を本指定値までとします。

[ maxMemorySize ]

decimal

10進小数点1桁
(0.1~99999.9)

サーバに指定できるメモリ量の制限値をGB単位で指定します。
・サーバ仮想化ソフトウェアがRHEL-KVMの場合
VM固有情報定義ファイルで、メモリホットプラグを有効に設定した場合は、max_definable_memory_sizeの設定値以下の値を必ず指定してください。

numOfMaxDisk

integer

0~99

サーバに追加できるデータディスクの最大数を指定します。指定可能なディスク数の上限を本指定値までとします。

[ maxDiskSize ]

decimal

10進小数点1桁
(0.1~99999.9)

データディスクに指定できるディスク容量の制限値を指定します。GB単位で指定します。
指定可能なデータディスクのディスク容量の上限を本指定値までとします。

[ maxSysvolSize ]

decimal

10進小数点1桁
(0.1~99999.9)

システムディスクに指定できるディスク容量の制限値を指定します。GB単位で指定します。
指定可能なシステムディスクのディスク容量の上限を本指定値までとします。

numOfMaxNic

integer

1~99

サーバに追加できるNIC(ネットワーク インターフェース カード)の最大数を指定します。
指定可能なNIC数の上限を本指定値までとします。

initialPassword

string
UTF-8

85文字以内

オペレーティングシステムの初期パスワードを指定します。WindowsまたはSolarisの場合は、省略することで自動生成したパスワードを設定できます。
以下のユーザーのパスワードを指定します。
【Windows】
指定したパスワードがOSに設定されます。省略した場合は自動生成されたパスワードがOSに設定されます。
・サーバ仮想化ソフトウェアがVMwareまたはHyper-Vの場合
ローカル管理者アカウントのパスワードを指定します。

・サーバ仮想化ソフトウェアがRHEL-KVMの場合
ローカル管理者アカウントのパスワードを指定します。ゲストOSに設定可能なOSは、Windows Server 2008 R2およびWindows Server 2012です。それ以外のOSは、クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。

・サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for x86の場合
ローカル管理者アカウントのパスワードを指定します。Linuxマネージャーの場合、またはWindowsマネージャーで"配備時のOS設定"が無効のクローニングイメージを利用する場合、ここで指定したパスワードはOSには設定されません。クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。
なお、クローニングイメージ採取時の"配備時のOS設定"については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。

・サーバ仮想化ソフトウェアがCitrix XenServerの場合
ローカル管理者アカウントのパスワードを指定します。Linuxマネージャーの場合、またはWindowsマネージャーで"配備時のOS設定"が無効のクローニングイメージを利用する場合、ここで指定したパスワードはOSには設定されません。クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。
なお、クローニングイメージ採取時の"配備時のOS設定"については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。

【Linux】
スーパーユーザーのパスワードを指定します。ここで指定したパスワードはOSに設定されません。クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。

【Solaris】
・サーバ仮想化ソフトウェアがSolarisゾーンの場合
スーパーユーザーのパスワードを指定します。指定したパスワードがOSに設定されます。省略した場合は自動生成されたパスワードがOSに設定されます。

・サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for SPARCの場合
スーパーユーザーのパスワードを8文字以内で指定します。指定したパスワードがOSに設定されます。省略した場合は自動生成されたパスワードがOSに設定されます。

【その他】
スーパーユーザーなど、利用者がログイン可能な既定ユーザーのパスワードを指定します。ここで指定したパスワードはOSに設定されません。クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。

icon

string
UTF-8

選択

クローニングイメージに含まれるサーバのアイコンを指定します。
serverApplicationに対応するものを以下から選択します。
・"unit_tag_web.png":WEB
・"unit_tag_ap.png":AP
・"unit_tag_db.png":DB
・"unit_tag_webap.png":WEB/AP
・"unit_tag_webdb.png":WEB/DB
・"unit_tag_apdb.png":AP/DB
・"unit_tag_webapdb.png":WEB/AP/DB
・"unit_tag_blank.png":その他

virtualization

string
ASCII

選択

クローニングイメージの仮想/物理の種別を指定します。以下から選択します。
・"hvm":仮想
・"pv":物理

[ vitrualizationMethod ]

string
ASCII

選択

クローニングイメージの仮想化の種別を指定します。
サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for x86の場合だけ指定します。
以下から選択します。
・"pv":準仮想化
・"hvm":完全仮想化
・"pvhvm":完全仮想化+PV ドライバ

[ filterPool ]

string
UTF-8

85文字以内

クローニングイメージに対するVMプールの選択肢をフィルタリングするための文字列を指定します。

[ dataDiskFlag ]

string
ASCII

選択

イメージにデータディスクが含まれている場合、trueを指定します。以下から選択します。
・"true":データディスク有
・"false":データディスク無
省略した場合は、"false"となります。

[ vmType ]

string
ASCII

選択

イメージのVM種別を指定します。以下から選択します。
・"VMware":VMware
・"Hyper-V":Hyper-V
・"RHEL-Xen":RHEL-Xen
・"RHEL-KVM":RHEL-KVM
・"Solaris Containers":Solarisゾーン
・"Citrix-Xen":Citrix XenServer
・"OVM-x86":OVM for x86
・"OVM-SPARC":OVM for SPARC

[ storeType ]

string
ASCII

選択

RHEL-KVMのイメージの場合、イメージの格納先種別を指定します。以下から選択します。

・"Virtual Disk":仮想ストレージ
・"Raw Disk":既存ディスク
RHEL-KVMのイメージの場合に、省略した場合は、"Raw Disk"が設定されます。

RHEL-KVM以外のイメージの場合は指定しても無視されます。

[ relation ]

string
ASCII

選択

Solraisゾーンのイメージの場合、関連製品名を指定します。以下から選択します。
・"BladeLogic":BladeLogic
・"None":関連製品なし

[ adminUser ]

string
ASCII

1~8Bytes

Solarisゾーン、かつ、Solaris11のイメージの場合、管理者ユーザー名を指定します。
先頭文字を半角英字とし、半角英数字で指定します。
省略した場合、または、”root”を指定した場合は、rootがユーザーとして作成されます。
“root”以外を指定した場合は、rootがロールとして作成されます。

[ rootPassword ]

string
ASCII

1~255文字

Solarisゾーン、かつ、Solaris11のイメージの場合、Root役割パスワードを指定します。
管理者ユーザーに”root”以外を指定した場合、省略すると自動生成されたパスワードがOSに設定されます。
管理者ユーザーを省略した場合、または、”root”を指定した場合は、指定しても無視されます。

softwares

×

サーバにインストールされているソフトウェアを指定します。タグは必須です。

software

1個以上

×

インストールしているソフトウェア数の分だけ指定します。

id

string

ASCII

1~32Bytes

ソフトウェアのソフトウェアIDを指定します。
cfmg_addsoftコマンドでの登録結果またはcfmg_listsoftコマンドでの出力結果に表示されたソフトウェアIDを指定します。

order

integer

0以上

ソフトウェアを表示する順番を指定します。
0から順に指定し、オペレーティングシステムが必ず先頭に表示されるようにします。

patches

×

ソフトウェアのパッチ情報を指定します。

[ patch ]

0個以上

×

パッチ数の分だけ指定します。
パッチ情報が存在しない場合は不要です。

id

string
ASCII

1~32Bytes

修正番号など、パッチのパッチIDを指定します。
1つのソフトウェアIDに対して同一のパッチIDを複数指定できません。

locale

1個以上

×

パッチ情報をロケールごとに指定します。

lcid

string
ASCII

選択

パッチ情報のロケールを指定します。

・ja:日本語 (固定)

componentName

string
UTF-8

85文字以内

パッチを適用するコンポーネントの名前を指定します。パッチの仕様にコンポーネントという概念がない場合は、空文字列を指定します。
ソフトウェアID、パッチID、ロケールのすべてが一致するパッチ情報が既に登録されていた場合、あとから登録された情報で更新されます。

description

string
UTF-8

85文字以内

パッチの説明を指定します。
ソフトウェアID、パッチID、ロケールのすべてが一致するパッチ情報が既に登録されていた場合、あとから登録された情報で更新されます。

[ vdisks ]

×

イメージに含まれるデータディスクを指定します。

vdisk

1個以上

イメージに含まれるデータディスク数の分だけ指定します。

no

integer

1~99

L-Serverに接続されるディスクの番号を指定します。
cfmg_listvmimageコマンドで、<no>タグに出力された値と同じ値を指定します。

diskSize

decimal

10進小数点1桁
(0.1~99999.9)

ディスクの容量を指定します。
cfmg_listvmimageコマンドで、<diskSize>タグに出力された値と同じ値を指定します。

必須欄の記号は、以下を意味しています。
○:タグを指定した場合は、必ず値を指定してください。
△:値は省略可能です。
×:値の設定は不要です。タグだけの指定です。